しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

なぜ韓国だけが反日なのか

2017年01月14日 | Weblog
ロバート・ケリーという米国人の政治学者が2015年に書いた本を読むと理由が理解できると記事にでていた。
ケリー氏は韓国在住の米国知識人としての立場を生かし、実に第三者的に韓国人の日本に対する嫌悪感情の異常性を指摘し、この異常事態の発生原因を淡々と論じている。少し長くなるが紹介文の要約を書くことにした。
韓国のナショナリズムは常に「何かの否定」として現れるが、特に「日本」の否定によって特徴づけられ、かつこれが重要なのだが、「北朝鮮」の否定としては現れないのだ。この理由は、北朝鮮が実に見事に韓国のナショナリストの言説を操作しているために韓国側が北朝鮮に敵対する形で自己を規定できないからである。韓国は民主政治がしっかり根づいた国とは言えず、むしろ韓国における政治的正当性は「朝鮮民族」に対する忠誠の程度によって担保される実態がある。だが、哀れなことに韓国人は北朝鮮人に比べて「朝鮮民族」としての純粋性において劣っているという自覚を持っており、従って「朝鮮民族」としての責任を韓国人でありながら果たすためには仇敵日本を叩き続けるしかない、かつそうすることに対してはアメリカも、中国も、ロシアも、北朝鮮も、また国連や国際社会も別に文句を言わない。文句を言うのは日本だけ、否、日本の「右翼」だけであり、同じ日本人でさえも「リベラル」派は文句を言わないどころか韓国人の反日感情を真に受けて「謝罪」にとどまらず「賠償」までしてしまう。そうであるなら、急速に進む西欧化、グローバル化の中でアイデンテイテイを失いつつある韓国人にとって「反日イデオロギー」ほど便利なものはない。としている。
つまり韓国人は「日本のリベラル」のように「愛国心や民族的プライドなど失ってなんぼ」と開き直ることもできず、かと言って北朝鮮のように経済的利益を犠牲にしてまで「民族主義」を徹底することは躊躇し、そんな自己に対して道義的負い目をかんじつつもそれを「反日」という形でしか表現できない。仮に西欧のリベラルに言われるがままに韓国に謝罪と賠償を永久に続けて、教科書から全て韓国様の仰せの通りに書き換えたところで、彼らが反日化している原因が実は日本そのものにあるのではなく、韓国人の北朝鮮に対する劣等感に端を発することであるならば、韓国の反日姿勢は韓国人自身が変わらない限り一向に改善しないだろう。現実に韓国を脱反日化するには結局南北朝鮮の統一しかないかもしれない。それまで韓国の楽観的選択をいつまでも許すつもりはないという姿勢は正しい。その意味で真に日韓関係を改善したいのであればリベラル派は「自虐史観」のみに囚われるのではなく、こうした冷静な第三者の意見を参考とすべきではなかろうか。と解説している。

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