三谷和夫:老いし主は老いて盛んなる画家ら描きし絵をもつぱらに集めしといふ(新アララギ2011.10)
佐々木フミ子:日に光り雨に深まる竹の色琅玕通りとひそかに呼び来し(新アララギ2011.10)
関澤喜久子:田まはりの友は軽トラ飛ばし行く溜れる水を高くはね上げて(新アララギ2011.10)
細田雄子:人住めぬ家となれども庭辺には炎(ほむら)立つごと凌霄の咲く(新アララギ2011.10)
小口勝次:大戦の敗戦国ドイツ・イタリアは脱原発に舵きりはじむ(新アララギ2011.10)
松本ゆき:発車間際に乗り込む我に早々と席を立ちたるこの若き人(歌会2011.10)
木村和子:傍に来て三本の指をおもむろに立てて幼はとしを教へる(新アララギ2011.10)
千葉照子:長月の眩しき昼の水族館ペンギンたちは岩陰に立つ(歌会2011.10)
坂巻志津江:ふるさとの庭にもぎりし柚子二つポケットに入れ百四歳の母と別れき(歌会2011.10)
須田博:大地震にずれたるままの墓石に香華手向けて無沙汰を詫びぬ(歌会2011.10)
今村和平:マンハッタン光の二棟聳え立ちハドソン川に灯篭流る(歌会2011.10)
今野英山:津波禍の漁港の街に潮香る高台移転などできるはずなし(新アララギ2011.10)
高橋毬枝:汗の玉を拭ひ遣りつつ待つ風にふいに風鈴の高らかに鳴る(新アララギ2011.10)
小熊宗克:ストライキデモなど知らぬ学生ら節電の街無気力に行く(歌会2011.10)
山崎日出男:コーナーにロビング決められ我等負く八十路の対手は可可と笑いて(歌会2011.10)
岸野トモヱ:幾すじも濃淡の層作る海潮の満干を飽かずながめる(歌会2011.10)
佐々木フミ子:日に光り雨に深まる竹の色琅玕通りとひそかに呼び来し(新アララギ2011.10)
関澤喜久子:田まはりの友は軽トラ飛ばし行く溜れる水を高くはね上げて(新アララギ2011.10)
細田雄子:人住めぬ家となれども庭辺には炎(ほむら)立つごと凌霄の咲く(新アララギ2011.10)
小口勝次:大戦の敗戦国ドイツ・イタリアは脱原発に舵きりはじむ(新アララギ2011.10)
松本ゆき:発車間際に乗り込む我に早々と席を立ちたるこの若き人(歌会2011.10)
木村和子:傍に来て三本の指をおもむろに立てて幼はとしを教へる(新アララギ2011.10)
千葉照子:長月の眩しき昼の水族館ペンギンたちは岩陰に立つ(歌会2011.10)
坂巻志津江:ふるさとの庭にもぎりし柚子二つポケットに入れ百四歳の母と別れき(歌会2011.10)
須田博:大地震にずれたるままの墓石に香華手向けて無沙汰を詫びぬ(歌会2011.10)
今村和平:マンハッタン光の二棟聳え立ちハドソン川に灯篭流る(歌会2011.10)
今野英山:津波禍の漁港の街に潮香る高台移転などできるはずなし(新アララギ2011.10)
高橋毬枝:汗の玉を拭ひ遣りつつ待つ風にふいに風鈴の高らかに鳴る(新アララギ2011.10)
小熊宗克:ストライキデモなど知らぬ学生ら節電の街無気力に行く(歌会2011.10)
山崎日出男:コーナーにロビング決められ我等負く八十路の対手は可可と笑いて(歌会2011.10)
岸野トモヱ:幾すじも濃淡の層作る海潮の満干を飽かずながめる(歌会2011.10)
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