山河はや冬かがやきて位に即けり 飯田龍太
次回の句会のテーマが決まった。いやはや難しいお題である
慶事での挨拶句。
ころころがいくら俳句が好きだといっても毎日詠めるわけでは
ありません。幼子が眠るために用意する縫いぐるみのように、
私には積読があり、常備薬には季寄せがある。
積読の一冊の一行によって句作への導火線に火を点ける。
積読の嵩のままなる去年今年
パソコンの脇の季寄せや去年今年
弔事の佳句には多く目にするが、慶事となると思い浮ばない。
久保田万太郎にこの一句がある。
春寒く鶴を夢見て産みにけむ
鶴を夢みてという措辞も素晴らしいが、春寒くというゆるぎない
季語に唸ってしまう。
過去何かの本で挨拶句は虚子といったような文章を記憶して
いる。傾向と対策の意味でも少し読んでみることにする。
今句会だけは積読の作用は及ばない。
今日は文章が繋がっていかない。眠い、眠い。