1月4日

2007-01-04 10:17:02 | Weblog


  老いてこの熱き人波初地蔵   ころころ

 昨日は母の代参で巣鴨地蔵尊へ初参りをした。
 おばあちゃんの原宿と異名をとるほどご老人がほとんどの
 お寺で、若い人といえばその付き添いであったり、お孫さん
 であったり。私は昨年の正月に御門前に立つ托鉢の僧に
 目の障害を訴え、経を読んでいただいた。
 その甲斐あってか普通の生活の出来るほどの回復し、その
 礼参りをかねての初参りでもあった。
 
 巣鴨地蔵商店街が仲見世と参道を兼ねているような路地に
 小さな商店が居並ぶ、その隙間、隙間に露天商が商う。
 地蔵煎餅、塩大福、芋羊羹、メリヤスの肌着屋、仏具屋
 八つ目鰻、七味売り、咳止めの飴屋
 こう並べただけでも若い人たちが来るわけがない。

 200メートルほどのその路地に杖をついたり、車椅子であったり
 椅子を兼ねたバギーのようなものを押しながら進む参道の人波は
 ゆったりとあちらこちらで滞りながらも信仰の厚き、熱き流れに
 なっている。

 こうしてもお参りに来れる老人はまだ良いのかも知れない。
 長生きが出来ますようにと祈るというより、痛みの無い、
 誰にも迷惑をかけずに浄土へと願う信仰なのかもしれないと、
 そのゆったりとした人波の中で感じた。

 
 

コメント (2)
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