( 囲炉裏端 )
貧農のこばなしはずむ囲炉裏かな 飯田蛇笏
膝頭熱くて囲炉裏ゐざりけり 池上不二子
運慶を越えん囲炉裏に灰神楽 辻桃子
ころころは3つのインターネットの句会に参加しています
小さな仲間だけのネット句会です
今日そのうちの一つが終わり、何となく印象を書いてみたくなりました
まず、仲間の選評が作者の思いをはるかに越えて,作品をさらに
引き立てることです。誉められて嬉しいという思いより鑑賞者の技量を
はかり知ることになります。よく言われる言葉に選句能力(鑑賞)=俳句の技量が
ありますがそれは確かです。厳しく言えば選評が幼いということは逆も真と
言うことになります。同じく俳句作品はまぐれで秀句を詠む事があっても,選に
まぐれは無いという事。作者がわかる俳句を詠み,温情で仲間に採られるのは
俳句作者として一番嫌なことです。
もう一つの印象として、こじんまりと整っている句が大勢で個性的で印象に
残る句が少ないと感じました。
私が印象に残った句が六十一句中二句でした。
整った,俳句らしい句を詠ませたら句歴を重ねた人に一朝があります。
人の数だけ個性があります
仲間の句会なら尚更、自分の個性を大いに発揮して柔軟な感性を試すことも
必要に感じました。かといって言葉遊びはそれに逆行します。
句会の度に大いに勉強になります。連衆に感謝