( 寒椿 )
寒椿朝の乙女等かたまりて 沢木欣一
今日13日かつては正月事始・煤払いの日の十三日節句と呼ばれる
神事の日だったようです。
一年間の煤とともに厄を払う大切な折り目とされていて
昔は「煤竹」と呼ばれる葉つきの篠竹で埃を払うのが常で、時期になると
煤竹売りが町を売り歩いた。
手伝いをせず、埃のたっている間、子供や病人が一室にこもって避けている
のが煤逃げ・煤ごもり。済んでから入るのが煤の湯というそうです。
また煤払いで使った箒は煤男・煤梵天(ぼんてん)などともよばれ、一種の祭具
として、使用後に戸外の庭や雪の上にたてて御神酒(おみき)や灯明をあげ、
小正月には注連縄をはって模擬田植え(→ 田植え)や鳥追いのまじないをしたり
、どんど焼きでやいたりした。
煤払でんでん太鼓捨てきれず 半崎墨縄子
煤隠りして猟銃を磨きをり 石原八束
煤逃げの男湯にゐる女の子 高橋悦男
煤の湯の爪のくれなゐよみがへる 大竹きみ江