( すかんぽ・酸葉{すいば} )
鞠子宿すかんぽを折りとろろ待つ 細見綾子
すかんぽの酸つぱし臼杵石仏 後藤綾子
潮先のたぎちそめたる酸葉かな 石田勝彦
酸葉噛んで故山悉くはるかなる 石塚友二
すかんぽと堀に映りし警視庁 (桜田門にて)
☆長いGWの休みのあとのお仕事は、毎度の事ながらつらい。
写真のすかんぽはメーデー吟行の折,桜田門近くの堀端に一本あったもの。
こんなところでお目にかかるとは,東京も捨てたもんじゃない。
そうそう、皇居(江戸城址)は外堀、内堀というのに大阪城は濠というらしい・・・
下町っ子のころころは堀がいい。錦糸掘、おいてけ堀、佃堀、堀だらけであり、子供の頃は
どの堀もメタンガスが出て、どぶの親方みたいなもんでした。
誰かのどこかの秀句で「鍵のいらない里」を読んだことがありますが、私んちのまわりでは
内側から閂一本で戸締りです。 夏はお袋の団扇風で眠るのが最高でした。
熱帯夜壊れラヂオの浪花節
なんて若い頃の句が有りますが、お恥ずかしい一席でした。