酉の市、酉の町、三の酉、熊手市
酉の市は、11月の酉の日(十二支)に、浅草の酉の寺をはじめ関東各地で行われる、開運招福・商売繁盛を
願う祭りです。江戸時代から続く年中行事で、「春を待つ 事のはじめや 酉の市」と芭蕉の弟子其角が
詠んだように、正月を迎える最初の祭りとされていました。酉の市の始まりは、江戸近郊の花又村
(現在の足立区花畑にある大鷲神社)であるといわれています。当初は近在の農民が鎮守である「鷲大明神」に
感謝した収穫祭でした。祭りの日、氏子たちは鷲大明神に鶏を奉納し、終わると集まった鶏は浅草の
浅草寺まで運び、観音堂前に放してやったといわれます。
裸灯におかめ艶めく酉の市 中野一灯
おかめ市ギャルの売子の長睫 武藤光晴
大熊手掲ぐ女の力こぶ 篠田法子
裸火に熊手の千両箱光る 佐藤とみお
リヤカーに熊手積みゆく酉の市 菊池佳子
丼をはみ出す海老や酉の市 ころころ
お酉樣の熊手飾るや招き猫 正岡子規
此頃の吉原知らず酉の市 高浜虚子
しかと立つ火消韆や酉の市 水原秋櫻子
酉の市行かず仕舞の水仕事 菖蒲あや
酉の市むかし廓のありし闇 恩田秀子
お多福の一人笑や酉の市 酒井土子
写真は浅草鳳神社の隣り長石寺の「なでおかめ」
顎(あご)から時計回りになでれば物事が丸く収まると云うおかめはお多福とも言われ福が多く幸せを
招く女性の象徴という事から縁起が良いとされ酉の市の縁起熊手にも江戸より飾り付けられています。
おかめとは天宇津女命(アメノウズメノミコト)のことと言われております神様なんですね
サイトから一部資料・写真お借りしています
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