( 酔芙蓉 )
酔芙蓉紅ささやくと見る間かな 中村汀女
酔芙蓉をはりの花は酔ふかし 水原秋櫻子
白といふはじめの色や酔芙蓉 鷹羽狩行
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この酔芙蓉は赤塚植物園の花で大輪です
今日の句の選択をしていて気づいたことが有ります
秋櫻子が4Sの時代に虚子から離れていったこと
詩の世界が中心となる措辞「酔ふかし」は写生の表現と
しては主観の表現 読み手としては「洒落てて上手いな」
と感じますが、作者の主観が強ければ強いだけ景色の解釈
が限定されてしまうのでしょうね
それに引き換え狩行の句は客観写生句、仕舞いの色は読者
に託す 一見物足りなく感じても、奥深さと余韻を楽しむ
ことができます。
こんなことも考えている今のころころの勉強です
とはいえ秋櫻子も、私の好きな俳人の一人です。
永く俳句をしていても、その時その時の年齢を重ねて
分かることが多いのです
でもけして無駄な学習は無かったように思います
私の先師匠は沖出身、主宰能村登四郎は馬酔木同人
つまり秋櫻子門下ということになります
その先師に手ほどきを受けたころころも系列なのでしょう
初学のころはその詩情に憧れていたものでした