Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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今日は荒れ模様ですね~セブンを更新!

2013-11-04 18:10:48 | Lotus Seven S2
English Version

皆さんこんにちは。
こんな挨拶から始まる事もあまり無かった様な気がします。
昨日は安来アサヒほろにが会のソフトボールの為に制作と更新をお休み致しました、お陰さまで十分に!?充電出来ましたので今日からまた制作に励めるんじゃないかと思います。
今日の山陰は出勤した時には晴れていまして「天気予報は外れたな・・・」なんて勝手に思っていましたら雨が降って来まして午後からは一時的に豪雨と落雷で凄い事になっていました。
まあ秋の空と何とかですが・・・余りにも激し過ぎますね~。

さていつもの様に制作にかかりますよ。
セブンは最終組み立てにかかっているのですがエポキシ接着剤が硬化するのには少し温度が低くて若干時間がかかり気味ですね、しかもパネルを1枚ずつ接着してゆかないと次のパネルに移れないという非常に効率がよろしくない事になっています。
そんな中で少し変わった作業をしました。
皆さんが1/43模型をお作りになる場合、塗装とハンダ付けのどちらを先されますでしょうか?
普通はハンダ付けをしてから塗装をしていますね。
理由はハンダの熱で塗膜が焼けてしまうからですし、塗裝が付いているとハンダが流れないないからですね。
今回は敢えて反対の工程を組んでみました。
スーパーセブンをお持ちの方はよくおわかりになると思いますがコクピットのサイドの部分が乗降する為に低くなっていますね、この部分は実は外板のアルミ板を巻いて曲げてあるのにお気付きでしょうか?
シャーシを塗装してから外板を接着する方法ではこの巻いてあるアルミ板の部分がうまく表現出来ないからなのです。
外板を接着する前にこの部分の塗装を剥がしてしまいます。

クリアー塗装の終わった外板を接着します。勿論後でハンダ付けをする部分には接着剤を付けないでおきますよ。
ハンダを流します・・・
今回は洋白の色合いと合わせる為に錫の成分が多い低温ハンダを使っています、錫の成分が少ないと磨いた時に黒ずんだ色になってしまいます。

余分なハンダを削って他の部分と同じ800番のペーパーで仕上げておきます、磨きの方向を他の部分とあわせるのは当然の事です。

反対側も同じ様に・・・

この為にシャーシのこの部分を洋白線で作っていたのです。
塗装で仕上げるならこの部分も真鍮線で良かったのですが・・・こんな事も有るかもしれないと思ってシャーシを作る時点で想像しながら作っていた訳。

サイドパネルを取り付けたシャーシ全景です。この時点でハンダ付けで焼けてしまったラッカークリアーをエアブラシで塗り直しております。
勿論ですが不要な部分に付かない様にマスキングをしています。
ただクリアーなので今回はマスキングをしなくても大丈夫ですね。
またここでクリアーを塗り重ねる必要が有ったので金属仕上げのボディ外観にウレタンクリアーを使わずラッカーを使用しておいたのです。
もしもこの部分にウレタンクリアーを使えば補修しなければならない事はわかっていますので塗膜が厚くてゴテゴテになってしまった事でしょう。

パネルは足元のパネルを取り付けていますこの上側だけではなくエンジンルームとコクピットを遮る為のバルクヘッドも既に接着済になっています。
と書くとすぐに出来そうですが1枚貼ったら硬化するまでは触れないので時間だけはかかります。

接着剤の硬化時間で他の部分も組み立てております。
こちらはエンジンです。
タペットカバーだけではなくヘッドを固定するヘッドボルトもインセクトピンで追加しています。
ケントエンジンの場合ヘッドボルトの左側はタペットカバー内では無く見える位置に並んでいます。

次はノーズコーンの位置を完全に決めなければなりません。
ノーズコーンの位置を決めるにはライトを支えているステーを接着する事になりますね。
この時点ではまだノーズコーンは接着しておりません、ステーだけは接着しておきました。

リアのバルクヘッドを接着します・・・。
そうなんです、このシャーシがグレーそれにアルミパネルが貼って有る(つまりアルミパネルは金属色シャーシはグレーという状態)状態を再現したかったんです、勿論エンジンルームも同様ですね。

次はコクピットの内装です。
内装はご依頼者の方がブラックを選択していらっしゃいますので・・・。
実はこの内装が別部品ですのでコクピットサイドのアルミ板を巻いてある姿を再現出来たんですね、この部品が無いと後でハンダを盛って加工する事はちょっと難しかったかもしれません、仮組の時からこの様な構成を全て考慮しておかないと仕上がりが満足いかない物になってしまいやすいですから仮組時の構想は大切ですね。

内装が付いてコクピット前のパネルが付きましたね。
明日はいよいよタイヤを作らないといけなくなりました。
この時点でタイヤをつくると言うのは異例ですが、塗装と同じタイミングで行なう事は手に付いたシリコンが思わぬ邪魔をしますので避けていたのです。
多分もう塗裝はしなくていいと思いますので・・・。