Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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Ferrari812GTSが完成いたしました

2022-07-10 20:27:49 | 1/18 Ferrari 812 GTS

本日の山陰は天気が回復しました。
昨日の雨は本当に酷かったですからね〜、いきなり頭の上でバリバリ言い出すから雹でも降ってきたのかと思ったら大きな雨の粒だったみたいです。
今日は雲の間から時々日が射していました予報では気温は28度だったんですが・・・湿度が高かったのでもっと暑い様に感じましたね。

今朝は母の雑用で酒屋さんに行って来ました。
親戚のお中元の手配です・・・
母は運転免許を返納していますのでお酒などの重量物はなかなか運べないんですよね、まあ親孝行はしておかなければね・・・。

お昼は日曜日なのにも関わらずご予約が入ってなかったので・・・多分暇だろうと勝手に思っていましたが・・・ご予約なしのお客様がいつも通りにご来店いただき結局いつもの時間までは厨房で調理と洗い物をすることになりました。
こういう日もあるんですね〜。

さて本業です。
塗り替え物件とか修理物件がどんどん届いておりまして・・・大変忙しいです。
こちらも数日前に届いた物件です。
1/18のミニカーですが、珍しい事は県内(一番西の端から・・・笑)のお客様から届きました当方は島根県の東の端なので県内を横断して来た訳ですね。
昔、サラリーマン時代には西の端に9年間住んでいました(転勤でね)何だか懐かしい・・・(笑)

他にも福井県の女性の方から・・・8年前に亡くなられたご主人のミニカーを修理して欲しいということで1/43のモデルをお送りいただいています。
なんとか早めに修理してお返ししたいですね、ミニカーの事はわからなくても思い出は大事にしていただきたいのです。
そう言えば先日加工していた124スパイダーも福井県の方だったですね。
最近、福井県の方が続きます。

さて、今日も812GTSを続行して仕上げてしまいたいですね。

このBBRの812GTSってインテークやアウトレットが沢山ありましてその部分に全部メッシュが付いているんですよ・・・つまり部品点数が異常に多いです。
一つ一つクリーニングをしてから取り付けてゆきましょう。
まずボンネットですね。

次はライトですが・・・ついでにクリーニングの様子をご覧に入れましょう。
ウインドウ以外はエナメルシンナーにつけてゴム系接着剤を溶かします。
そして古くなった筆を使って洗い流します。
固まった接着剤がメッシュの間から白く見えていたり塊がついたまま接着しますと傾いたり外れやすくなったりしますのでここはクリーニングをきちんと行うしかありません。
またシンナーは必ずエナメルを使う事ですよ、ラッカーシンナーを使いますと塗装からやり直しになってしまいます。

クリーニングした部品をライトの中に戻しましてカバーを取り付けます。
このカバーですがプラスチックのインジェクション製でエナメルシンナーで白濁します。
なので縁の部分の補修はラッカーを使いもし拭き取りがあればクレオスのシンナーで行いましょう。

前はマスキングテープを貼っちゃったのでこの隙に後ろ側を組み立てます。
テールランプやハイマウントストップランプを取り付けました。
なぜかテールランプはボディの凹みに入らずかなり削りました。
ウレタンクリアーの塗りすぎかな?
それにこの部分の部品分割はあまりにも複雑でして・・・なかなか大変でしたよ。



少し調整に手間取りましたがやっと左右ともつきました。
ハイマウントストップランプは裏側にシルバーが塗られてなかったのでシルバーを塗っておきます。
元のボディカラーがレッドだった時にはクリアーレッドのままでも良かったかもしれませんがボディカラーがブラックになってしまいますとこの部品の裏側はシルバーに塗ってないとクリアーレッドが全く見えません・・・ここはちょっとだけ手間をかけておきましょう。

続いてドアミラーですね。
ミラーの本体部分は足の部分と別パーツになっています。
本体部分はボディカラーのレッドでしたので剥がして塗り替えています。
足の部分は元々がグロスブラックなのでそのまま使います。

ドアミラーですが鏡は作り直しになりました。
接着剤が瞬間接着剤だったのでシンナーではどうしても取れなかったのです。
ミラー本体は塗り直しだったのでどうしても外したかったので細いマイナスドライバーを削って尖らせたもので強引に外したら歪んでしまいました。
一度歪んでしまった鏡の部品は絶対にきれいにはなりませんからステンレス板を切って磨いて作り直しています。

そしてドアミラーの接着です。
マスキングテープは仮止めですね。

そしてもう一度リア付近の組み立てです
ここにもエアのアウトレットが沢山ありますね。

次はウインドウフレームの部分にもエッチングがあります。
多分これは屋根のロックなんでしょうね・・・違うかな??

続いてエンブレム類を元に戻します。
フロントとフロントフェンダーにあるエンブレムです

続いてリアのナンバープレートを取り付けました。
こちらは封印がついているリア用になります。

続いてフロントウインドウです。
このフロントウインドウですが汚れやすいので最後に取り付けます。
汚れたら綺麗にするのは至難の業ですからね・・・汚さないように・・・これが基本です。

続いてフロントのナンバープレートですが・・・
あれ!?どこに付いていたかな〜!?と思い実車写真を見ますと取り付け場所がなかなか難しいですね。
上につけるとインテークの跳ね馬のマークが見えなくなってしまいますし・・・
実車ではインテークの下側にアルミのステーをつけて取り付けられていました。
模型も同じように下側にアルミのステーを取り付けました。

そしてフロントのナンバープレートも所定の位置に・・・ステーは接着面積を大きく取っておりますので多分強度的には大丈夫ではないかと思います。
確かにこの位置なら跳ね馬のエンブレムもよく見えますよね。

フロントウインドウのマスキングテープを外しましてクリーニングをしました。
そして上側の角の部分に何やら部品が取り付けられていたのを思い出しました。
実車もこの様になっているのかどうかは見たことがないのですが・・・BBRの完成品にあったのでつけておきましょう。
送っていただいた実車写真では付いていそうに見えますが・・・

続いてリアのエンブレムですね。
トランクの部分にはFerrariのエンブレムが取り付けられていまして素材はステンレスのエッチング製なのですが・・・磨いてないので光っていないのです。
このエンブレムはクロームメッキなのでパキッと光っていないといけないのです。
ステンレス板に瞬間接着剤で貼り付けましたリューターにバフをつけて金属磨きで磨きますとパキッと光ります。
一手間なんですがやはり光らせたい部分は磨かなければね・・・。

この後アセトンにつけて瞬間接着剤を溶かせばエンブレムだけが外れます。
なんでこんな事をしなければならないのか・・・と言いますと。
止めずに磨きますとバフに絡まってしまって一瞬でグチャグチャになってしまいます。

接着位置はマスキングテープの細切りで斜めにならない様にガイドを作ります。
センターの印にマスキングテープの上に小さな黒い点をつけておきますと取り付けが楽ですね。

そしてこのFerrariのエンブレムの上側に・・・実車ではフェラーリジャパンのステッカーが貼られていまして。
せっかくなのでこのエンブレムも再現しておきました。
まあ余計なお世話で貼ったので気に入らなかったらセロテープを貼って剥がすこともできます。

これでほぼ完成ですね。
あ〜長かったような短かったような・・・お客様もブログをご覧になっていますので楽しんでいただけたでしょうか?



そして元々のBBR製の展示ベースに戻します。
が・・・裏の紙?布?を剥がします。
と言うのもこのミニカーを外すために裏側から止まっているネジを緩める必要がありましたのでこの布に穴を開けているのです。
元に戻すためには同じような素材の布を用意しまして貼り直す必要があるのです。

ミニカーを台に止めてクリアーカバーを被せてからひっくり返しますと作業が楽ですね。
で布を貼り直しますと・・・もう新品同様ですね。
ビスの穴も有りません。

これで明日はお客様の元にお帰りいただく予定です。
実車もミニカーも可愛がってもらって欲しいですね〜。

明日は一つ二つ修理をしてからF2007を進めます。