踊る小児科医のblog

青森県八戸市 くば小児科クリニック 感染症 予防接種 禁煙 核燃・原発

欽ちゃんの70キロ

2007年08月19日 | 禁煙・防煙
いつもはゴールあたりしか見ないのですが、今年は欽ちゃんの健康状態がちょっと気掛かり。。
70キロならゆっくり歩いて途中で相当休んでも、時間的には大丈夫だろうとは思いますが。
(それでも1日で70キロ歩ける人はそんなにいないし、私も自信はないけど…)

ただし、「減らした」というタバコ2箱をもし休憩時間に吸っているのなら、高山を酸欠状態で歩いているのと同じだし、元々「息切れする」状態だったのなら、COPDで呼吸機能は相当落ちていたものと思われますので、きついでしょう。
基本的に、中高年の運動は「限界に挑戦」すべきではないですね。

いま見た様子だと、心肺よりも脚の方が限界のようですが。。

禁煙学会の見解発表は、欽ちゃんだけでなく喫煙と運動の危険性について一般の方の注意を喚起するためのもので、おせっかいでも水を差そうとしているわけでもありません。

24時間チャリティーマラソン
http://www.ntv.co.jp/24h/2007/index_marathon.html
欽ちゃん70キロマラソン「医学的に非常識」 禁煙学会
http://www.asahi.com/culture/update/0817/TKY200708170305.html
中高年の運動についての注意(スポーツ内科医の日記)
http://biwasport.exblog.jp/6017048/
欽ちゃんが死んじゃう!?(livedoorニュース)
http://news.livedoor.com/article/detail/3270252/

欽ちゃん66歳、70キロ走に挑む
http://www.asahi.com/culture/tv_radio/TKY200708140239.html
>たばこの吸いすぎで息切れがひどく、走る姿を見せればあきらめて
>くれると思い、200メートル走ってはひっくり返り続けた。

>病院の医師から「死ぬようなことはないでしょ」と言われ、

>びっくりするほど練習して気持ちよくゴールしてやろうと思ったら、
>身が入っちゃって」。たばこは1日3、4箱から2箱程度に減らした。

しかし、この“病院の医師”といい、朝青龍の“主治医”といい、どうしてこんなヒドイ医者ばかりなのか。。

---------------------------------------------------------------------------
萩本欽一氏のウルトラマラソンに関する日本禁煙学会の見解
http://www.nosmoke55.jp/action/0708smoker70kmrun.html

2007年8月16日 日本禁煙学会 理事長 作田 学
162-0063 新宿区市谷薬王寺町30-5-201

このほど日本テレビでは萩本欽一氏にウルトラマラソンをおこわなせる企画を検討していると聞き、つぎのような見解を広報する。

1.66歳のヘビースモーカーに酷暑の中で70kmのウルトラマラソンを行わせるこの企画は、医学的に見てきわめて非常識である。
2.全国民に感動と生きる勇気を与えたいというこの国民的タレントの気持ちは理解できるが、それをウルトラマラソンという形で表す事は、上記の理由によりきわめて不適切である。
3.自らが禁煙して全国民に禁煙のメッセージを送ることによって、欽ちゃんの気持ちはじゅうぶん生かすことができる。
4.日本禁煙学会は、欽ちゃんがこれからも元気で長生きし全国民に夢を届ける活動がつづけられるよう、この機会に禁煙を実行することを強く望む。