踊る小児科医のblog

青森県八戸市 くば小児科クリニック 感染症 予防接種 禁煙 核燃・原発

STOP!「人体の不思議展」

2008年05月17日 | NEWS / TOPICS
先日うちにもポスター、チラシ、割引券、招待券が送られてきたのですが、誰にも見せずに捨ててしまいました。何だってこんなの送りつけてくるのかと思ったら、医師会も後援していたのですね。よくみたら、県教委や弘前大学まで後援している。そして主催は東奥日報。この件についてはここでも取り上げておこうと思っていたところ、先日の東奥日報に、ある団体から質問状が届いたというベタ記事が。。(しかもその団体名も質問内容も報道しないという…)

先月末に、青森県医師会から文書が送られてきました。それによると、上部団体である日本医師会では、ある団体(ここでも名前が書かれていないので上記の団体と同じかどうか不明)の抗議があり2年前から後援は行っていなかったのに、それを知らずに県医師会は後援してしまった。ポスター等もできあがっていて今更取り消すことは不可能、今後は気をつけるという内容。。この言い訳もおかしな話で、ポスターができあがっていようが、後援をやめるならやめると言えばいいだけであって、何も不可能ではありません。

批判されている問題点については、下記の「疑問をもつ会」のページなどをご覧いただければと思います。まずこの人体標本(死体)は全て中国人だということ。日本国内ではこのような作業を行うことは禁じられています。すべて生前の遺志による献体だと書かれていますが、その証明を求める質問に答えていないこと(死刑囚ではないかというブラックな噂もありますが真偽は不明)。

また、私が思うに、もし本人の遺志だとしても、多額の謝礼が遺族に支払われたのであれば、見せ物として死体を売ったのと同じことではないか。主催団体(責任者がどこの誰なのかはっきりしない団体)はそれを商売にして儲けているのだから、謝礼が支払われたと考えるのが普通だし、それならば死体売買に他ならないと考えるのが普通でしょう。

宣伝の写真にも紹介されている血管標本、どうやって作るかご存じですか。私も詳しく説明できるほどの知識はありませんが、簡単に言うと、血管に特殊なプラスチックを注入して固め、その後に筋肉や骨を薬品で溶かして洗い流し、プラスチックだけが残るというもの。。
それだけ聞いただけでも生理的にも倫理的にも許せない気持ちになります。

もちろん、私たちは医学生の時に、篤志家による献体を解剖させていただきました。それだけに、亡くなった方の身体を興味本位や商売目的で扱うことには、非常な嫌悪感と危機感を覚え、主催・後援の各団体の常識を疑わざるを得ません。(医療のプロフェッショナルと考えられる医師会にしてこの始末ですから)

これは「妖怪展」とはわけが違います。
行ってはいけません。

「人体の不思議展」に疑問をもつ会
http://sky.geocities.jp/jbpsg355/

中止要望の署名が始まっています。趣旨に賛同いただける方は用紙をダウンロードしてご署名ください。

「人体の不思議展」
http://www.toonippo.co.jp/oshirase/jintai2008/index.html
http://www.jintai.co.jp/index_top.html