踊る小児科医のblog

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タバコの流行と制圧についての10の真実

2008年05月30日 | 禁煙・防煙
■ タバコの流行と制圧についての10の真実
http://www.who.int/features/factfiles/tobacco_epidemic/en/index.html

Fact 1
タバコ・エピデミック(流行)により毎年540万人が肺がん、心疾患や他の病気で殺されている
このまま放置すれば2030年には800万人に達する
タバコは世界の主要な死亡原因8つのうち6つのリスクファクター

Fact 2
エピデミックは途上国へとシフトしている
数十年のうちに、タバコ死の80%は途上国に
これはグローバルなタバコ産業による、途上国の若者を標的としたマーケティング戦略によるもの
これまで喫煙率の低かった女性への売り込みも猛烈に強めている

Fact 3
タバコ・エピデミックは人為的なものであり、完全に防ぐことができる
しかし、その国の政府が、喫煙率を著しく減らす防御手段の一つで国民を守っているのは、世界の人口の5%に過ぎない

Fact 4
エピデミックを抑止する最も効果的な六つの MPOWER 戦略
タバコ消費と予防効果をモニターする Monitoring
受動喫煙から守る Protecting
禁煙の支援を提供 Offering
タバコの危険性を警告 Warning
タバコ広告、販売促進、後援活動を禁止する Enforcing
タバコ税の増税 Raising

Fact 5
MPOWER 1: タバコの消費と予防効果をモニターする(Monitoring)
喫煙状況とその影響をきちんと評価すべき
現在、世界の半数の国々(2/3は途上国)は若者と成人の喫煙率などの最低限のデータすら持たない

Fact 6
MPOWER 2: 人々を受動喫煙から守る(Protecting)
世界の半数以上の国、世界人口の2/3以上は、官庁や職場、屋内環境での喫煙が許されている
いくつかの先進国での職場禁煙政策は労働者のタバコ消費を平均29%も低下させた

Fact 7
MPOWER 3: 禁煙のための援助を提供する(Offering)
タバコの危険性を知った喫煙者の3/4は禁煙したいと思う
タバコ依存症の治療は世界人口の5%しか利用できない
自力で禁煙するのは困難で、ほとんどの人は支援が必要
タバコ依存症治療は国のヘルスケアシステムが実施すべき

Fact 8
MPOWER 4: タバコの危険性について警告する(Warning)
タバコ包装上の写真による警告はタバコ使用を抑止する
15ヶ国、世界人口の6%だけが表面の30%以上の面積に写真による警告を義務づけている
世界人口の40%以上はライトや低タールなど誤解を与える詐欺的な名称を禁じていない(健康上のリスクは減らない)

Fact 9
MPOWER 5: タバコ広告、販売促進、後援活動を禁止する(Enforcing)
世界の子どもの半数はタバコの無料配布を法律で禁止していない国に暮らしている
広告を法律で禁止することでタバコ消費が16%減少した

Fact 10
MPOWER 6: タバコ税の増税(Raising)
タバコ税を10%増税すると、タバコ消費は先進国で4%、中産国や途上国では8%減少する
タバコ価格が70%上がると、現在の喫煙者のタバコ関連死の1/4を予防することができる

タバコと受動喫煙についての10の真実

2008年05月30日 | 禁煙・防煙
■ タバコと受動喫煙についての10の真実
http://www.who.int/features/factfiles/tobacco/en/index.html

Fact 1
タバコは世界中で最大の予防可能な死因
成人の10人に1人はタバコが原因で死亡
2005年には540万人が死亡=6秒に1人が死亡
2030年には800万人が死亡

Fact 2
タバコは喫煙者の約半数を殺す
世界人口の約29%は喫煙者
男性47.5% 女性10.3%

Fact 3
世界の喫煙者(10億人以上)の80%は途上国・中産国
このままでは、2030年には喫煙関連死の80%以上は途上国で起きる

Fact 4
タバコは20世紀に1億人の死亡原因となった
このままの傾向が続けば、21世紀には10億人に達する

Fact 5
屋内など閉鎖空間でのタバコの煙は非喫煙者にも喫煙者にも有害
受動喫煙=involuntary smoking / passive smoking

Fact 6
受動喫煙は健康を大きく脅かす
タバコの煙には4000種類の化学物質が含まれる
成人で心疾患や多くの重篤な呼吸器・心血管疾患の原因となり、死に至る

Fact 7
約7億人の子ども、または世界の子どもの約半数は、タバコの煙に汚染された空気を吸っている
受動喫煙は子どもの重篤な病気の原因となり、喘息などを悪化させる

Fact 8
ILOは毎年20万人の労働者が受動喫煙で死亡と推定
米国政府は受動喫煙により毎年3000人が肺がんで死亡と推定

Fact 9
受動喫煙は、個人、企業、社会全体に経済的な負担を強いている
直接的または間接的な医療費のロス、生産性のロスなど

Fact 10
受動喫煙に安全なレベルはない
換気やフィルター、その両者によっても、受容可能なレベルまで暴露を減らすことはできない
100%禁煙環境だけが受動喫煙を防ぐ効果的な手段