#「健康はちのへ21中間評価・後期計画」に対して以下の意見を八戸市健康増進課に送付しました。
喫煙対策が不十分としか言いようがありません。
「05年国民健康・栄養調査結果」によると男性の喫煙率は39.3%、女性は11.3%であり、2007年のJT調査でも男性40.2%、女性12.7%です。これまでの喫煙率から統計学的に予測すると、2012年までに男性の喫煙率は26.4%(24.6-28.3%)まで低下し、2000年の喫煙率(53.5%)のほぼ半分まで低下するものと推計されています。
(野上浩志:日本禁煙学会雑誌 http://www.nosmoke55.jp/gakkaisi/200712/index.html#nogami)
この「健康はちのへ21」の目標値男性40%、女性9%は、ほとんど何も対策を講じないで自然に低下する値を上回っていて論外であり、現状を把握した上での目標値とは言えません。男性喫煙率の目標は、野上の推計をもとに25%かそれ以下にすべきです。
未成年の喫煙率0%目標は、前値も現在のデータもないため、これまで対策→効果の評価が行われておらず、全くの絵空事に過ぎません。今年度に、やっと県で小中学生の喫煙率調査が行われ、そのデータが春までには発表になると聞いていますが、緊急にそのデータを評価した上で、追加の対策を講じるべきです。
現在、日本人の中高年男性の死亡の最大の原因はメタボリック症候群ではなく喫煙です。
(日本禁煙学会:健康日本21中間評価報告書に対する意見 http://www.nosmoke55.jp/action/0609kenkou21.doc)
「喫煙+健診非受診者」の死亡率を1とすると、「喫煙+健診受診者」の死亡率は0.93で統計学的に有意差はないのに対し、「非喫煙+健診非受診者」は0.67、「非喫煙+健診受診者」は0.32と有意に低下しており、非喫煙者には健診および保健指導、医学的治療の効果が認められているのに対し、喫煙者にいくら健診や保健指導を行っても効果はないばかりか、「非喫煙+健診受診者」の3倍も死にやすいというデータが報告されています。(Suka M, et al. 2002)
喫煙者に対して禁煙させずにメタボリック症候群対策(食事・運動)を行うことは意味がなく、厚労省の標語「一に運動、二に食事、しっかり禁煙」の順ではなく「一に禁煙…」とすべきです。
がん予防対策のトップは禁煙とすべきで、しかも「禁煙にチャレンジ」などといった禁煙できてもできなくても良いような表現ではなく、喫煙者に禁煙させることをこの運動の第一の目標として正しく据えるべきです(34p)。
受動喫煙は「防止に努める」ではなく、あらゆる場面でゼロにすること(2007年WHO勧告)を明文化すべきです(34pなど)。
脳血管疾患の危険因子に喫煙を追加すべきです(29,31p)。
自殺の要因に喫煙を追加し、予防対策に禁煙を入れるべきです。自殺とうつ、喫煙(特に大量喫煙)の三者に関係があることは諸調査で明らかになっています(30,33p)。
以上、再度ご検討の程よろしくお願いいたします。
喫煙対策が不十分としか言いようがありません。
「05年国民健康・栄養調査結果」によると男性の喫煙率は39.3%、女性は11.3%であり、2007年のJT調査でも男性40.2%、女性12.7%です。これまでの喫煙率から統計学的に予測すると、2012年までに男性の喫煙率は26.4%(24.6-28.3%)まで低下し、2000年の喫煙率(53.5%)のほぼ半分まで低下するものと推計されています。
(野上浩志:日本禁煙学会雑誌 http://www.nosmoke55.jp/gakkaisi/200712/index.html#nogami)
この「健康はちのへ21」の目標値男性40%、女性9%は、ほとんど何も対策を講じないで自然に低下する値を上回っていて論外であり、現状を把握した上での目標値とは言えません。男性喫煙率の目標は、野上の推計をもとに25%かそれ以下にすべきです。
未成年の喫煙率0%目標は、前値も現在のデータもないため、これまで対策→効果の評価が行われておらず、全くの絵空事に過ぎません。今年度に、やっと県で小中学生の喫煙率調査が行われ、そのデータが春までには発表になると聞いていますが、緊急にそのデータを評価した上で、追加の対策を講じるべきです。
現在、日本人の中高年男性の死亡の最大の原因はメタボリック症候群ではなく喫煙です。
(日本禁煙学会:健康日本21中間評価報告書に対する意見 http://www.nosmoke55.jp/action/0609kenkou21.doc)
「喫煙+健診非受診者」の死亡率を1とすると、「喫煙+健診受診者」の死亡率は0.93で統計学的に有意差はないのに対し、「非喫煙+健診非受診者」は0.67、「非喫煙+健診受診者」は0.32と有意に低下しており、非喫煙者には健診および保健指導、医学的治療の効果が認められているのに対し、喫煙者にいくら健診や保健指導を行っても効果はないばかりか、「非喫煙+健診受診者」の3倍も死にやすいというデータが報告されています。(Suka M, et al. 2002)
喫煙者に対して禁煙させずにメタボリック症候群対策(食事・運動)を行うことは意味がなく、厚労省の標語「一に運動、二に食事、しっかり禁煙」の順ではなく「一に禁煙…」とすべきです。
がん予防対策のトップは禁煙とすべきで、しかも「禁煙にチャレンジ」などといった禁煙できてもできなくても良いような表現ではなく、喫煙者に禁煙させることをこの運動の第一の目標として正しく据えるべきです(34p)。
受動喫煙は「防止に努める」ではなく、あらゆる場面でゼロにすること(2007年WHO勧告)を明文化すべきです(34pなど)。
脳血管疾患の危険因子に喫煙を追加すべきです(29,31p)。
自殺の要因に喫煙を追加し、予防対策に禁煙を入れるべきです。自殺とうつ、喫煙(特に大量喫煙)の三者に関係があることは諸調査で明らかになっています(30,33p)。
以上、再度ご検討の程よろしくお願いいたします。
ます。不思議です。