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「屋内スケート場での国際大会開催は困難か」(2018.4.3 地方紙投稿欄掲載)

2018年04月03日 | 禁煙・防煙
#掲載された文章は少しずつ削除・変更があるので、元の投稿文を掲載します。(3/18投稿、4/3掲載)



「屋内スケート場での国際大会開催は困難か」

 日本選手の活躍にわいた平昌五輪・パラリンピックも幕を閉じ、次は八戸市で建設中の屋内スケート場において、世界トップ選手の競技を間近に観戦したいと期待されている向きも多いかと思う。しかし、現状では国際大会の開催は困難ではないかと危惧している。

 近年の五輪開催国である韓国、ロシアなどでは法律により受動喫煙防止対策が徹底しているが、東京五輪開催に向けて閣議決定した健康増進法改正案では、半数以上の飲食店において喫煙が可能になると伝えられている。

 東京都では、国より厳しい条例の制定を準備しており、詳しい内容は未公表だが、国際条約で求められている「例外なき屋内全面禁煙」までは達成できない情勢のようだ。

 一方、八戸市や青森県では条例制定の動きはなく、その必要性も議論されていない。

 昨年、世界選手権の招致が不首尾に終わり、その次の世界ジュニア選手権招致に向けて、宿泊施設の禁煙室の確保が課題だと報じられた。しかし、問題は客室だけでなく、飲食店などを含めた屋内全面禁煙が、国際大会の開催に必要とされる水準ではないのか。

 おそらく、欧州のライバル都市は国際大会の開催経験があり、屋内全面禁煙も実施済みのはずだ。その中で、開催経験もなく、受動喫煙防止対策が世界最低レベルにある日本の都市が勝ち抜くことは想像しにくい。

 このまま楽観的に構えていたら、国内大会しか開催できない施設になりかねない。

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