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「水素発電商用化=2030年に原発1基分(だけ)」 トップが阿呆だと国が滅ぶ<戦艦大和>

2018年01月01日 | 東日本大震災・原発事故
 未だに水素発電が「夢のエネルギー(※1)」などと思っているナイーブなお歴々も、この小さな記事で現実を直視せざるを得なくなるでしょう。。
(※1 2000年頃には私もそう思っていました)


 今から12年も経った2030年に、目標として「燃料電池車80万台、バス1200台、フォークリフト1万台」しか普及することができず、「発電と合わせた水素使用量の年間30万トン=原発1基分の100万キロワット相当」でしかないエネルギー源に、大きなビジネスチャンスだと飛びつく企業が1社でもいるとは到底思えません。

 私は自動車を全てEV化すべきとは思わないし、水素は海をまたいだ遠隔地からの運搬可能なエネルギー源という位置付けであればある程度の意味をなすかとは考えていますが、少なくとも燃料電池車(FCV)用の水素ステーションが地球の陸地上くまなく配置されるなどということが起こり得ないのは、最低限の知識と想像力があればどなたでもわかっていただけるはず。

ついでに言えば、夢のエネルギー源である「核燃料サイクル」と「水素社会」は両立するとは思えないのに、国や県、財界などはどちらも無批判に推進しようとしている。。

NHKの番組で涙を浮かべていた日本の企業戦士が哀れでならない。

水素発電商用化へ戦略決定 利用拡大で安価に
2017.12.26
 政府は26日、水素基本戦略を関係閣僚会議で決定した。平成42年までに水素発電を商用化するほか、自動車やバスなどモビリティー分野での水素利用を拡大する目標を掲げる。水素を大量に消費する社会基盤を整備し、調達価格を安く抑える方針だ。
 安倍晋三首相は会議で「水素はエネルギー安全保障と温暖化問題を解決する切り札になる」と述べ、日本が世界に先駆けて水素社会を実現することの重要性を強調した。42年段階では水素で走る燃料電池車を80万台、バスを1200台、フォークリフトを1万台普及させるとし、発電と合わせた水素使用量は年間30万トンを想定している。仮に30万トンすべてを発電で使うと原発1基分の100万キロワットに相当する量という。
http://www.sankei.com/politics/news/171226/plt1712260026-n1.html

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