熊本熊的日常

日常生活についての雑記

寝正月

2011年01月02日 | Weblog
別に取り立てて夜更かしをしたわけではないのに、目が覚めたら午後2時を回っていた。確かに、天皇誕生日の前後から体調は良くないのだが、寝込むほど酷くはない。起きだして、食事の仕度をする。

やもめ暮らしでも、正月用に伊達巻、昆布巻き、栗きんとんは生協の宅配で調達しておいた。昨日は夜だけ実家で過ごしたが、そこでも外部調達の伊達巻と栗きんとんに自家製の八つ頭の煮物と黒豆の煮物などを食べてきた。母方の祖母が生きていた頃は御節は殆ど自家製だった。それが少しずつ既製品の占有率が高くなった。子供の頃は偏食が激しくて、せっかくの手料理もあまり口にすることはなかったのだが、今頃になってそういうものが恋しくなる。勝手なものだ。

夜は名古屋にいる親戚から送られてきた味噌煮込うどんを作って食べる。同梱されている出汁味噌だけでもおいしくいただけるのだが、それだけではさすがに芸がないので、自分で出汁を取り、そこに野菜とホタテと牡蠣を加えたものをベースにうどんの汁を作る。味噌煮込は見た目が濃い感じなのだが、そうやって少し手を加えただけで、完食に耐えるものに仕上がる。今日のように寒い日は鍋や煮込みに限る。身体の芯から温まり、なんともいえない良い気分になる。

食事の後、抹茶を点てた。普段はコーヒーばかり飲んでいるので、抹茶はなかなか減らない。昨日も茶を点てた。夏に一保堂で買った茶なので、この機に一気に使ってしまい、新しい茶を調達するつもりだ。あまり頻繁に茶を点てるということがないので、まだ自分なりの最適な濃さを把握できないでいる。今年はもう少し頻繁に茶を点ててみようかと思っている。

コーヒーのほうは現在マンデリン、ケニア、マラウイという3種類の在庫がある。ケニアは年末近くにハニービーンズに行ったら、たまたま焙煎中で、
「何焼いてんの?」
「ケニア」
「あとどれくらいで焼ける?」
「10分くらいですかね」
というので、焼けるのを待って買ってきた。ケニアは普段は買わない。私には少し上品すぎて、あまり惹かれないのである。一番好きなのはマンデリン。こういう癖の強いのが淹れるのも飲むのも楽しい。

作品展の会場であるFINDというギャラリー・カフェがコーヒー豆の調達先をハニービーンズに変更したそうだ。ストレートは週替わりなのだそうで、ちょうど私の作品展期間中はマンデリンだという。私の作品展の週だからそうなったのではなく、単なる偶然だが、こういうちょっとしたことが嬉しかったりする。