万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

朝鮮学校無償化問題―子どもを政治利用する国への対応

2010年03月06日 15時29分42秒 | 日本政治
無償化除外言えないかも 首相、朝鮮学校生徒と面会へ(朝日新聞) - goo ニュース
 北朝鮮は、しばしば”劇場国家”と呼ばれており、首都平壌の街の風景は、通行人をも含めてまるで映画のセットのようと評されています。演出を得意とする国家を相手にするに際しては、相当の注意を要するものです。

 鳩山首相は、高校授業料の無償化問題をめぐって、朝鮮学校を訪問し、生徒との面会を検討しているそうです。しかしながら、北朝鮮が、躊躇なく子供達を洗脳し、政治目的に利用することを考えますと、朝鮮学校訪問は、北朝鮮のシナリオに乗せられてしまうことになるのではないかと思うのです。核査察と同じく、教育内容や実態の検証であるならば、”抜き打ち”でなければなりませんし、学校側に充分な準備期間を与えては、問題視されそうなものは尽く隠ぺいされてしまう可能性もあります。首相が学校に一歩、足を踏み入れた途端に造られたシナリオが動き出し、いつの間にか、台詞どおりの言葉で”友愛精神”に訴える生徒たちに、首相が籠絡されてしまうことは目に見えているのです。

 この結果が分かっているならば、やはり、首相の朝鮮学校訪問と生徒との面会は、見送ったほうがよいのではないかと思うのです。

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コメント (18)
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