リタイア暮らしは風の吹くまま

働く奥さんからリタイアして、人生の新ステージで目指すは
遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

文明開化の音がしない頭

2014年08月14日 | 日々の風の吹くまま
今日も雨っぽくて、20度以下。なのにちっとも涼しく感じないのは、湿度が異常に高いから
かな。バンクーバーで蒸し暑い夏なんてありえないんだけど。我が家の常時換気システム
には湿度調節装置が備わっていて、設定湿度(55%)を超えると自動的に高速運転になる。
それが1日何度も切り替わるところを見ると、家の中も湿度が高めということで、エアコンの
水漏れも湿度と関係があるかもしれないな。

仕事が終わったので、さっそく休みモード。きのうはパスポート不所持で逮捕した20歳の青
年が実は日本とフィリピンの二重国籍とわかって、7時間後に釈放されたという記事があっ
て、またかいなと思った。「外国(アジア)人だ→怪しい→犯罪者かも→警察を呼ぼう」で始
まって、警官が駆けつけて職務質問したら、日本語は片言だし、外見が東南アジアっぽい
から「外国人」。パスポートを見せろと言ったら持っていなかったから「逮捕する」と言う流れ
が想像できる。外見が「日本人」と違っているから「日本国民」のはずがないってね。でも、こ
の青年がもしも紅毛碧眼の「欧米人」だったら誤認逮捕事件は起きなかったと思うな。

帰化した人を不法残留で逮捕して恥をかいた警察署もあったし、池袋駅だかで警官たちが
日本人っぽくない通行人を片っ端から止めて身分証明をチェックしている、「日本官憲によ
る外国人狩り」のシーンみたいな動画を見たことがある。東京のかっぱ橋では数人の警官
に囲まれた黒人風の青年を、商店の人たちが「もう1時間も粘っている」と不安顔で見てい
るのに遭遇した。パトカーがアイドリングしていたから、誰かが「不審な外国人がいる」と通
報したんだろうな。でも、青年は「普通の日本人の日本語」で人種差別だ、人権侵害だとまく
し立てていたから、もしかしたら日本国籍(つまり日本人)なのに肌の色が違うことで日常的
に理不尽な職務質問に遭っていたのかもしれないな。

見たくない日本を見てしまったような気分だったけど、日本の人には人種差別をしていると
いう意識がないらしい。その点ではセクハラや障碍者の差別も同じで、批判されると「そん
なつもりはなかった」。いや、つもりがないというよりは、無意識の習い性じゃないのかと思う。
例のセクハラ野次だって、意識的とは思えないくらいの浅慮ぶり。もしかしたら、ああいう人
たちはまだ文明開化していないのかもしれないけど・・・。