リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

猿まねにはピーナッツを

2014年08月25日 | 日々の風の吹くまま
寝る前に何とか残りひとつの仕事を納品したので、今日は「週末」。相変わらず天気が良く
て、暑い(らしい)。もう2週間くらい雨が降っていない感じだけど、週の終わりには雨の予報。
でも、今週末はレイバーデイの三連休。子供たちには夏休みの遊び納め。でも、教員組合
がスト中で、政府との交渉が難航しているから、公立学校の新学年は「延期」になるかもし
れない。昔の日教組を思わせなくもない組合はいつもながら強硬姿勢だけど、政府は組合
が息切れするのを気長に待っているような印象。どうなるかなあ。

ヨーロッパのプロサッカー試合で観客がアフリカ人選手を猿見立ててバナナを投げつけると
いう愚行が問題になっているけど、それを日本でやったおバカがいるそうな。日本では人種
差別はないことになっているから、テレビか何かで見たのをまねしてみただけかもしれない
けど、それは「Monkey see, monkey do」、つまり「猿まね」と言うの。いったいどっちが「猿」
なんだか。昔イエローモンキーと言われて憤慨した日本人が、わざわざヨーロッパの無教養
なフーリガンの猿まねをすることはないだろうと思うよ。

ご本人は差別じゃなくて挑発行為だったと言ったそうだけど、何のために挑発するの?挑発
というのは、侮辱したり、からかったりして、相手を怒らせて度を失わせようとすることで、そ
れは苛めと変わらないと思う。人種差別も性差別も、いや差別と名のつくものはみんな苛め
のひとつの形だと思うんだけど、どうも日本人はそういう意識が薄いらしい。だから、政治家
も含めて、いともあっけらかんと(たぶん本音の)偏見を吐露する人が多いんだろうな。歴史
や宗教上の経緯に根ざした差別と違って、無自覚の蒙昧な差別感情は理性でもって啓蒙
するのも難しいような気がする。教育水準が高いから無知ではないとしても、いくら知識を
詰め込んでも蒙昧なままの人間はいるということの証かな。

と、だんだんsoap box上の演説みたいになって来たけど、昔、州政府職員組合の組合長
が好んで引用した「If you pay peanuts, you get monkeys」という諺があって、「低賃金で
はろくな人材が来ない」と言う意味だけど、高給で雇われる猿もいることはいる。それにして
も、かって猿と侮辱された民族の一員がヨーロッパ人が黒人を猿と揶揄する行為をそっくり
猿まねしたというのには笑ってしまったな。ほんとは笑っていいことじゃないんだけど、あま
りにもアホすぎて、駄洒落にもならないもんで・・・。