リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

歩いて来なかった人生は

2016年04月20日 | 日々の風の吹くまま
今日も夏。遠くの景色がかすんで見えるのはスモッグかな。バンクーバーのビーチではpot
headたちが恒例イベントでマリファナを燻らしているから、ビーチ沿いに建ち並ぶ高級マン
ションの住人たちはえらい迷惑をしているだろうな。トルドー君がマリファナを合法化すると
約束したからこぞって自由党に投票したのに、なかなか公約を実行してくれないもので、
「活動家」たちはイライラ。集団でラリって気勢を上げようと言うところか。

今日は仕事日。朝から窓と言う窓を全部開け放して、「んっとに何をやってんだか」というよ
うなレポートと取っ組み合い。手記のような文章だから、主観的な感情が多くて、何だか文
芸翻訳をやっているみたい。まあ、会社が全然ブラックでなくても配属先の上司がブラックと
言うこともあるわけで、ほんとに日本の職場はタイヘンなところだなあと思う。もちろん、日
本でなくても職場でのいじめやパワハラ、セクハラはあるけど、少なくとも北米には(おそらく
報復を恐れて)黙って耐えることを美徳とする気風はないし、そういうことへの同調圧力もな
い。まあ、雑多な人間の集まりだから必然的にそうなるんだろうけど。

でも、ワタシが日本を離れることなく独身のままで日本のどこかで働いていたら、こんな会
社にいたかもしれないと思うと背筋が寒くなる。「箱」の外にはみ出していたワタシなんか、
やってらんなぁいと逃げ出したかもしれないし、もしかしたら精神を病んで休職を余儀なくさ
れたかもしれない。何しろ高卒で就職した地方企業が今で言うブラック企業で、月曜から土
曜まで週6日、午前8時半から午後4時半の勤務時間に加えて、ときには深夜に及ぶ残業
が月に50時間以上はあったし、日曜出勤もざらで、しかも残業手当はゼロ。(黙っていても
午後7時になると誰かが(たぶん上司)がワタシのタイムカードを押していたから、帳簿上は
残業しなかったことになっていたわけだけど。)

法的には子供だから先輩にはやさしくしてもらったけど、結局は父の転勤を口実にサヨナラ。
(寿退社と勘違いされてプレゼントをどっさりもらったのには笑ってしまうけど。)その後秘書
学校を出て外資の営業所を切り回していたけど、その会社も今では完全に日本化。あれか
らもう半世紀近く経つのに日本の労働環境はあまり変わっていないどころか悪くなっている
ような印象を受ける。まあ、歩いて来なかった人生は想像すらできないけど・・・。