リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

極楽とんぼの人生68年

2016年04月25日 | 日々の風の吹くまま
いい天気。今日はワタシの誕生日。なかなか子供に恵まれなかった両親の尋常でない努
力によって命を授かったワタシ。予定日を大幅に過ぎて、長時間の大変な難産の末に、へ
その緒を巻いて、産声も上げずにいきなり生きるか死ぬかの狭間に生まれたワタシ。敬虔
なクリスチャンのお産婆さんのお祈りが天の神様に届いたのか、生きることになったワタシ
は病弱で、かなり手のかかる子だったらしい。おまけに左利きで、父が「生まれつきバタ臭
い子」と評した異端児。今の時代だったら何らかの発達障害と診断されたかもしれないな。

絵を描いて何回か入選したり、作文好きで10歳か11歳で大きくなったら小説家になると宣
言したり、おてんばで男の子と取っ組み合いのけんかをして先生に叱られたり、そのくせ泣
き虫の甘ったれだったり、手先が器用で男の子がやるような工作は好きなのに裁縫のよう
な女の子らしいことはからっきしダメで、よく母に「器用貧乏」と言われたりした子供時代の
ワタシ。中学生になって初めて英語の教科書を開いて、思い描いていたことを別の方法で
言い表せるんだぁ~と感激して英語好きになったワタシ。高校時代は英語だけダントツにで
きて、苦手な学科はいつも赤点すれすれだったワタシ。それなのに、この大学、あの大学と
進学を勧められて、学校が嫌いなのにこの先まだ4年も行くのは真っ平ごめん!と就職組
に入ったワタシ。

社会人になったら、嫁の貰い手がないことをいいことに夜な夜な天体望遠鏡をのぞいてい
たワタシ。ひょんなことから縁があってお嫁に来たカナダの水が合ったおかげで深く根を生
やして、庇どころか母屋まで取るくらいに伸び放題の雑草みたいなワタシ。そういうワタシも
今日で満68歳。還暦だぁと騒いでいたのがついこの間で、年金をもらってご隠居さんだぁと
張り切っていたのがきのうのことみたいなのに、何ともう60代も後半。もちろんあちこちに
何かとガタが来つつあるのはわかるけど、「年相応」ということがどういうことなのかイマイチ
よくわかっていないところがあって、頭の中では未だに年を取ったという実感がわいて来な
いから困ったもんだ。(ほんとは本人としてはちっとも困っていないんだけど。)

今日で68歳。重ねた年の数だけいろいろあったはずなのに何かあっという間だったと言う
感じもしないではないけど、振り返ってみて後悔することが思いあたらないのが極楽とんぼ
の真骨頂かも・・・。