リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

バブルはメディアが膨らませる?

2016年06月02日 | 日々の風の吹くまま
ゆうべはまとまった雨。メトロバンクーバー各市町村で始まった芝生の散水制限の初日に
雨ってのも何だけど、窓拭き後のすすぎをしてくれたのかな。気温は上昇中で、週末は夏日
になるらしい。窓を開けて心地よい風を通しながら、大汗をかいて掃除をした後は、底を尽
きそうになっている印刷用紙を買いにウォルマートへ。ちょうど500枚パックがセールで安
かったので2パック買ったら、いやあ重い。千枚となればトートバッグのストラップが肩に食
い込んで腕がしびれて来る・・・。

ラジオを聞きながらランチの支度をしていると、またまた狂乱する住宅市場のニュース。ま
るで「大本営発表」みたいな扱いで、バンクーバー市では5月の戸建てのベンチマーク価格
が何と前年同月比で37%も上昇して、とうとう1.5ミリオンを超えたと言う話。いやはやもう。
メトロバンクーバーの圏外で100キロ離れたチリワックでも値上がりが始まっているとか。メ
トロ圏内ではタウンハウスも25%、マンションもつられて22%強の値上がり。特にタウンハ
ウスや3ベッドの広めのマンションは供給量が少ない上に戸建てを諦めた子育て世代と戸
建てからダウンサイズする世代の需要が重なって高騰しているらしい。ここでも子育て世代
は持ち家がある住み替え組には資金の面で太刀打ちできないだろうな。

それにしても毎日よく飽きずに「おうちがだんだん遠くなる」と騒いでいて、もしかしたら狂乱
相場を煽っているのは中国マネーよりもメディアの方なんじゃないかと疑ってしまう。毎日の
ように「パンパカパ~ン!家の値段はまだ急上昇中!」とやられたら、いずれ住み替えを考
えている人たちでさえ「今でないと」と焦ってしまいそう。35年前のバブルのときに、焦って
「とにかく手に入る家」を買ってから夫婦仲がぎくしゃくして、結局は離婚してしまった同僚が
いたけど、これだけメディアに騒ぎ立てられたら、つい焦ってしまうのはわかる。わかるんだ
けども・・・。

どんなに評価額が上がっても、自宅として住んでいる限りは「含み資産」だし、どんなに派手
に値上がりしても所詮は「見込み利益」で、我が家は1億円の価値があると言うことでリッチ
な気分になる人もいるだろうけど、お金は使ってなんぼのものだとすれば、売って札束に換
えなければあくまでもリッチな「気分」。それで幸せを感じるなら十分にリッチだけど、人間の
欲の皮ってけっこう厚いからなあ・・・。