リタイア暮らしは風の吹くまま

働く奥さんからリタイアして、人生の新ステージで目指すは
遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

アメリカやイギリスから難民が来る?!

2016年06月28日 | 日々の風の吹くまま
今日も夏。雲はないけど、山の方がかなりもや~っ。スモッグじゃないだろうなあ。都会の中
心の方が空気が汚れているはずだけど、メトロバンクーバーはその逆で、大気の質が一番
良いのはバンクーバーで、光化学スモッグなどに悩まされるのは郊外の方。海風が汚れた
空気をフレーザー川に沿って郊外の奥の方へと押しやるからだという話。でもニューウェス
トはまだバンクーバーに近い方だし、海風が川を上って来るので大丈夫だと思うけど。

英国のEU離脱で、アイルランドのパスポートを取得しようというイギリス人がアイルランド
大使館や北アイルランドの郵便局などに押しかけたもので、申請用紙が品切れになってし
まったとか。要するに、二重国籍ならEUでの権利を保持できるから、資格があるならパス
ポートを持っておこうということか。国民投票で負けた残留派の中にはカナダやオーストラリ
ア、ニュージーランドに移住しようかと考えている人がずいぶんいるらしい。アメリカにも、も
しもトランプが大統領になったらカナダに移住するというアメリカ人がかなりいて、だいたい
がどっちかというと活動家タイプのような印象・・・。

生まれ育った母国で自分の主張が通らないから、民主主義による決定が気に入らなかった
からって、どっか他の国に行けばいいやという発想は、今ヨーロッパに押し寄せているシリ
アやイラクなどの難民のと根本的にあまり違わないように見える。もちろん、武力紛争が続
く地域からの難民と同列に論じることはできないとしても、「逃げる」という発想は同じだと思
うな。カナダ人にしたら、シリア難民だけでも手一杯なのに、アメリカや英国の「だだっ子」の
めんどうまでは見られないんだけど。(トルドー君は指導力の見せどころと張り切るかもしれ
ないけど。)

カナダはアメリカや英国と同じようにれっきとした「主権国」なんで、「こっちの水が苦くなった
から、そっちの甘い水を飲みに行くので、ひとつよろしく~」なんて感じで気軽に国境を越え
て来てもらっても困るんだけどな。アメリカも英国も民主主義国家なんだから、母国に留まっ
て、Holier than thou(独りよがりの道徳主義)的態度を緩めて、自分の国を良い方向に発
展させる努力をしてもらいたいもんだな。ま、これも今どき世界中に蔓延しているsense of
entitlement(権利意識)、あるいはmy way or no way(唯我独尊)思考の流れなのかもし
れない。原始時代から人類はこういう理由でも地球上に広がったんだろうから・・・。