リタイア暮らしは風の吹くまま

働く奥さんからリタイアして、人生の新ステージで目指すは
遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

古い家族写真が語るもの

2016年07月10日 | 日々の風の吹くまま
日曜日の今日は晴れ。Sundayだもんね、は駄洒落にもならないけど、日が差していれば
気持も軽くなると言うもの。午前中のうちにゆうべ仕上げておいた置きみやげ仕事2つをひ
とつにまとめて、圧縮して納品。日本はまだ夜中だから、今日は仕事鉢巻を外して遊びモー
ド。ランチを済ませてから、カレシママのご機嫌伺い。道順をわかりやすく整理して印刷して
おいたおかげで車線を間違えずにすいすいと走って、30分ほどで到着。

今日はママが持っている写真を見せてもらって、カレシの小学校時代の写真があったらス
キャンするために借りて来ようというのが目的。9月にカレシの母校ブリタニア高校の同窓
会があって、そのときに出身小学校での学級写真があったら持ち寄ろうという話になってい
た。高校(secondary school)はだいたいが8年生(日本の中学2年)からで、日本と違って
入学試験がないから、小学校(elementary school)から同じ学区内の公立高校に進むこと
になっていて、義務教育は16歳までなので、そこでドロップアウト(中退)する子もいる。

ママのアルバムやバラの写真が入った箱には少々色あせた古い写真がたくさんあって、マ
マが「これは私のおじいさんとおばあさん」と見せてくれたのは、ビクトリア朝時代が終わっ
た直後の二十世紀初めに撮った、カレシには曽祖父母に当たるデルフ夫妻の写真で、イギ
リスの典型的な中産階級と言う印象。あの頃の肖像写真はみんな大まじめで何となく怖い
顔をしているけど、大おじさん、大おばさんたちの面影はカレシにも伝わっているみたい。ス
コットランド人だったカレシのおじいさんの若い頃の写真は末弟のデイヴィッドにそっくりだし、
2歳のカレシと1歳の弟ジムが顔を寄せ合っている写真には、カレシにもこんなにかわいら
しかったときがあったのかと見入ってしまった。(まあ、誰でも赤ちゃんのときはかわいいけ
ど・・・。)

カレシが探していた学級写真は1年、4年、6年のものが見つかって、カレシの子供時代の
写真と一緒に借りて来た。御年16歳のクールな写真はカレシが箱に戻してしまったけど、
ワタシのお気に入りは、パパと手をつないで何か話しながら歩いている4歳頃の金髪坊や
のカレシを若いパパが長身を折り曲げて聞いているほほえましい写真で、街頭写真師が撮
ったもの。(当時はダウンタウンに通行人の写真を撮って売る写真屋がいた。)古い写真は
ワタシの(養)家族の歴史の空白を埋めてくれるような気がするから好き。