リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

ワインフェアのペアリングを制覇

2016年09月15日 | 日々の風の吹くまま
9月15日(木曜日)。秋晴れ。9月もとうとう半分。朝起きて、バスルームから出て来たカレ
シが「えらいこった」。何ごとかと思ったら、体重が180ポンドになったとおろおろ。メートル
法にしたら82キロ、BMIなら肥満ラインの25をわずかに出たところで、カレシの身長と年
齢では特に太り過ぎでもないんじゃない?(ワタシも1キロ増えたけど、BMIは22でまだ正
常域。)まあ、この1週間ほどファミレスとかパブのようなレストランでの外食が多かったの
が原因だと思うから、平常の食生活に戻って、ちょっと運動を心がければ1キロやそこらは
すぐに減るんじゃないのかなあ・・・。

この10日間は予定が目白押しの状態だったけど、今日はその最後のBCワインフェア。当
然お酒を飲むので、電車で終点の近くのコンベンションセンターへ。開場の午後7時ちょうど
に着いたらすでに長蛇の列で、入口でグラスとプログラムをもらって中に入ったら、人、人、
人。このフェアは『ChefmeetsBCGrape』と銘打って、ちょっといいレストランのシェフの創作
料理とBC産のワインをペアリングするもので、Arts Clubの重要なファンドレイジングのイ
ベント。今年はレストランが9軒で、ワインとのペアリングが一番良かったものを投票で選ぶ
ことになっている。

レストランのテーブルは壁に沿って並んでいるので、右手に回ってまずはイノシシのばら肉
とピノノワール。そこから順繰りに、軽く燻製したチョウザメとガメイ、コリアンダーポテトとま
ぐろにゲヴルツトラミナー/エーレンフェルサー/ヴィオニエのブレンド、アルバコアまぐろ
のポケとグリュナーヴェルトライナー、焼きホタテとシャルドネ/ヴィオニエのブレンド、ポー
クのテリーヌとヴィオニエ/リースリングのブレンド、鴨のコンフィとゲヴルツトラミナー、きの
ことパンチェッタのリゾットとピノノワール、そして会場の端から端までの長い列に加わって、
最近話題になっている新しいレストランのビーフのテリーヌとカベルネフラン。

今年はワタシが好きなヴィオニエの出品が目立っていた。シャルドネやドイツ語名前の白ワ
インは甘口だけど、こくのあるヴィオニエでその甘さを抑えているのかな。ヴィオニエもシャ
ルドネもアジア料理によく合うし、日本酒の代わりにもなるので、アジア系の多い土地柄きっ
と人気が出ているんだろう。それにしても、9種類の料理とワインのペアリングを制覇したら
おなかがいっぱいで、ダイエットどころじゃないかも・・・。

コメディになったシャーロック・ホームズ

2016年09月15日 | 日々の風の吹くまま
9月14日(水曜日)。今日も晴れ。フレーザー川に沿って朝靄が低くがかかっている。ロー
ラから無事トロント帰着のメッセージがあって、今日から3週間は平常通りの生活で、次は
私たちのバケーションの番。郵便がストをするとかしないとか騒いでいる間に忙しくなったり
して、まだ北海道の友だちに手紙を書いていない。特に釧路の幼なじみは台風上陸で家に
被害がなかったかどうかずっと心配しているんだけど、スマホもメールも無縁の人なもので、
連絡は昔ながらの手紙(カタツムリメール)。でも、今回は北海道まで足を伸ばせそうにない
ので、ごめんなさいレターだなあ・・・。

今日はArts Club新シーズンの第1作のオープニング。アーサー・コナン・ドイルの『バスカ
ヴィル家の犬』をベースにした抱腹絶倒コメディという触れ込みで、おもしろいことを考える
人がいるもんだ。シャーロック・ホームズとワトソン先生の「最も危険な事件」をコメディにし
たらどんな感じになるのかちょっと想像がつかないから、すごく楽しみ。ランチを軽く済ませ
て、早い夕食を簡単に済ませて、いざ出発。最近バンクーバーまで行くのにラッシュ時でも
あまり渋滞しない道順を発見したので、イライラせずにすいすい。この「抜け道」は川向こう
に住むArts Clubのメンバーが教えてくれたもので、いつも渋滞するキングスウェイの最悪
の区間を迂回できるんだけど、意外と知られていないらしい。(だから渋滞しないんだけど。)

レセプションでは互いに「この夏はどうしてた?」と、まるで新学期みたいなおしゃべり。送迎
バスで劇場に戻って、わくわくしながら着席。『Baskerville: A Sherlock Homes Mystery』
はアメリカのケン・ラドヴィッグの作で、オリジナルのストーリーをそっくりコメディ化したという
感じ。主役2人の他は男2人女1人の3人の俳優たちがとっかえひっかえ40人近いキャラ
を演じ、舞台上の大きな可動式スクリーンを役者たちが動かして、怪物犬が出没する湿原
の風景を映写したり、ちょっとワヤンクリ風の影絵で怪物犬の呪いの顛末やホームズたち
が階段を上る場面を見せたり、役者たちが舞台の隅で操る人形で岩場から転げ落ちる場
面を舞台下で撮影しているタブレットを通じて写したりと、なかなか斬新なテクニック。

カーテンコールには5人の役者たちと一緒にめまぐるしい場面や衣装の切り替えに奮闘し
た裏方さんたちも加わって、やんやの喝采。ブラヴォー!いいシーズンになりそうな予感が
する・・・。