リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

セレブの実物をひと目見たい心理って

2016年09月25日 | 日々の風の吹くまま
9月25日(日曜日)。曇りのち晴れ。テレビは朝から(きのうからだけど)もっぱらウィリアム
とケイトの子連れ訪問のニュースで大賑わい。もっとも、子供たちが姿を見せたのはビクトリ
アに到着して飛行機から降りてきたときと州議会議事堂前での歓迎イベントのときだけで、
後はずっと副総督の公邸で過ごすということだった。イギリスの直系の王室はカナダの王室
でもあるから、カナダ訪問はどっちかというと「領地の視察」みたいなもの。

それにしても、トルドー君夫婦のはしゃぎようと来たら、自分たちが主役だと勘違いしてるの
かと思うくらい。飛行機から降りて来たジョージ君と握手しようと先に手を出して拒否されて
たけど、王族の方から手を差し伸べない限り握手はしないのがプロトコル。ジョージ坊やは
まだ3歳なのにちゃんと心得ているみたいで、(メディアが見てるから)何とか握手しようと焦
るトルドー君に大笑いしちゃった。一国の首相だってのに、スピーチでは未来の国王夫妻に
「You guys」(キミたち)と呼びかけるは、女房のソフィーがスター気取りで集まった市民に
投げキスを連発するはで、かっこわりぃよ。さっさとオタワへ帰りなって。

それにしても、ウィリアムとケイトの実物を一目見るために朝の5時から柵際を確保して待っ
ていた人や遠くから何時間も車を飛ばして来たという人がいたからすごい。王室とか芸能界
とか、今どきはメディアで見ない日はないのになあと思うけど、何なんだろうな、その心理。
小学生の頃、昭和天皇夫妻が来ていて、先生も生徒も全員が道路際に並ばされたことが
あった。日の丸の旗を持たされたかどうかは覚えていない。(1500人分を作る予算なんか
なかったんじゃないかな。)長いこと待たされて退屈しておしゃべりに夢中になっていたら、
黒い自動車が何台かすすっと通り過ぎたようで、ワタシたちは拍子抜けするでもなく、おしゃ
べりを続けながらぞろぞろと校舎に戻ったのだった。

視覚メディアの時代とテレビが普及していなかったあの頃とではもう比べる基準さえないくら
いに時代が変わったということかな。それでもやっぱりトルドー君夫婦の振る舞いには違和
感がある。フェスティバルだ、パレードだと、メディアの集まるところに飛んで行っては先頭で
愛想を振りまくばかりで、国政の責任者としては軽すぎるんじゃないかと思うけど、それって
ワタシが年を取りすぎたってことになるのか・・・。