リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

国際的な買収統合に絡むシステムの隙間に落ちたということかな

2020年01月24日 | 日々の風の吹くまま
1月23日(木曜日)。☂☂☂。すごい雨。我が家は雨雲の中にすっぽり入って、暗くはないけど見渡す限り乳白色の世界。道路を隔てたマンションさえ見えない。タワマンの高層階に住んでいると「超高層ビル症候群」とかいう身体症状が出るという話は聞いたけど、こんな風に来る日も来る日も五里霧中の風景の中で暮らしていたら、心理的にも何らかの影響があるんだろうか。クルーズ中にタスマン海を航行していたとき、1日中空と海しか見えない風景が不思議に心地よくて、安心感さえ覚えたくらいだから、妙に明るい乳白色の世界にはひとり宇宙を漂っているような心地よさがある。まあ、我が家は23階で「超高層」というレベルじゃないから、雨雲の底が上下するにつれて五里霧中が影絵の世界になり、ときには普通の雨の風景になって、閉じ込められ感がないせいかも。

アメリカとドイツの間を行き来して大西洋を3回も渡ったミニチュアキャンピングカー。追跡サイトをチェックしたら、20日の午後にアメリカからケルンに到着した後、そのまま動きが止まっていたので、今度はドイツのカスタマーサービスに、これ以上ぐずぐずしないでさっさと配達せんかっとメール。すぐに戻って来たのは「月曜日から金曜日、何時から何時まで云々」と書いてあるらしいドイツ語の自動返信。ま、時差があるし、24時間体制のカナダのカスタマーサービスと違って、ドイツでは平日の日中しか稼動しないんだからしょうがない。でも、朝には返事が来ていて、「さっそく通関チームに処理をお願いしました」。うん、よしよし。

ところが、その後に「お知らせいただかなければできませんでした。ありがとうございます」とあって、ええっ?ドイツ人の英語ではあるけど、ワタシが問い合わせなければ処理のお願いができなかった(つまり荷物はそのまま放置された)と読めるじゃないの。アメリカから返送の指示を受けてから40日以上も放置していた前科があるから、ドイツの労働者の質はそこまで落ちたのかと、思わずため息が出たくらい。でも、最近読んだブルームバーグの記事を思い出したら、背後の事情に何となく合点が行って、情状酌量の余地もがあるような気がして来た。

ヨーロッパ進出をもくろんだFedExがオランダのTNT Expressを買収したのは4年前。物流システムを完全統合することにしたのはいいけど、TNTが大規模なサイバー攻撃に遭ったりして、気の遠くなるようなコストを費やしても遅れに遅れて、今では来年までかかりそうという話。経済メディアなどにTNT買収は失敗だったと言われるくらいで、アマゾンに買収されるんじゃないかという噂まで出る始末。ワタシが発送した荷物が些細なミスがきっかけでシステム統合の不具合という迷路に落ち込んだというのはちょっと大げさだけど、システム依存のご時世に事業の要であるシステムが円滑に機能しなければ、個人もビジネスも迷惑するのは同じってことだよね。ま、ここはプッシュ、プッシュ。ほんとに、もう。