リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

とってもグレーな性格と発達障害の間

2020年01月18日 | 日々の風の吹くまま
1月17日(金曜日)。☁☀☁。バルコニーの気温は8時にマイナス1度で、10時にはプラス2度。晴れ間が出て来たと思ったら、さあぁ~っと細かなあられ。今日は1日中雪がちらつくはずだったんだけど、青空が広がってちょっと拍子抜け。これ、天気の潮目なのかな。予報では、今夜から明日にかけて「パイナップル特急」がやって来て、雪雲と雨雲のショバ争いになるということで、またまた注意報発令。勝負が付くのは明日の午後あたりらしい。

朝ごはんの後でスマホを見ていたカレシが「今日は何日?」 今日は17日。カレシはちょっと考えて、「親父が生きていたら今日で満100歳なんだなあ」。あ、そっか、今日はカレシのパパの誕生日だったんだ。故人になってからもう10年。私たちが最後にパパに会ったのは、90歳の誕生日にママと一緒に住んでいた介護ホームで家族が集まってパーティをしたとき。すでに認知症の後期で、家族の顔がわかるどころか、大勢の知らない人を見て怯える人見知りの激しい赤ちゃんのようだった。それから程なくして完全介護棟で寝たきりになって、私たちが東京に言っている間に眠るように亡くなった。享年90歳。

子連れの嫁だったマリルーにも異国から来た嫁のワタシにもいつもやさしかったし、マリルーの息子で弟のジムが養子にした孫のビリーを殊の外かわいがっていた。でも、どこから見ても何らかの発達障害があったとしか考えられない言動も多くて、ママは70年近い結婚生活で相当な苦労をしたらしいけど、母方(カレシには父方のおばあちゃんの家系)にそういうタイプの親戚が何人もいたらしい。まだ発達障害という概念がない時代だったので、ママに言わせると「変人揃い」。ちなみに、母方のおばあちゃんはイギリス中産階級の出身で、フランスに渡って貴族令嬢の教育係をしていたそうだけど、こっちの家系にもけっこう癖のある人たちがいて、世界に散らばっていろんな武勇伝を残しているからおもしろい。

長男であるカレシにも注意欠如障害っぽいところが多々あって、ママがよく「父親に似たのよ」と言っていいたけど、カレシの思考の性質はパパのとはあまり似ていない。でも、ワタシは息子の嫁というよりも一家の養女になったようなもので、働きながらいわゆる「ワンオペ」で3人の息子を育て上げたママの背中を見て育ったおかげで、一見父親似のカレシとの付き合い方を会得したのかもしれない。もっとも、そういうワタシだって相当に規格外れなところがあるから、何らかの「障害」と言われるものがあっても不思議はないか。でも、世の中の大多数を占める「普通の人間」は単に何らかのスペクトラムの真ん中の可もなく不可もない領域にいるってことじゃないのかな。この「境界域」はある意味で何とも中途半端なところって感じもするけど。