リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

値下がりしたマイホームがまた値上がり?

2020年01月13日 | 日々の風の吹くまま
1月12日(日曜日)。❅❅☁❅。どか雪。雨できれいになっていたルーフデッキにどんっと10センチ。で、これからもっと降って、もっと冷え込むんだそうな。いやぁねぇ、もう。まあ、こういうことはひと冬に1、2回あるかないかだし、春はちゃんと来ると思うけど、はて、どうなるか。まあ、窓から見える限りでは商店街の歩道はクリアになっているので、6番ストリートならちょっと気をつけていれば大丈夫と判断してウォーキングを決行。

エレベーターに乗ったら、16階で先週売りに出た1寝室の部屋を見に来た若いカップルと不動産屋が乗って来た。先週は3階でも1寝室の部屋が売りに出たから、マイホーム探しを始めた人たちもいるだろうなあと思ったら、玄関の外に順番を待っているカップルが2組もいてびっくり。週末はあちこちで売り物件を予約なしで見られるオープンハウスがあって、この1年かそこらは不動産屋がロビーで退屈そうに客待ちしていることが多かったので、市場の風向きが変わって来たという印象。16階の部屋は56平米でちょっと狭いけど、売値は5千万円。少し古い建物ならもっと広くて安い1寝室の部屋がけっこうあるんだけどな。

わりと新しい高層マンションの1寝室の部屋はかなり小さくて、ほとんどが低層階で値段もそれなりに低め。なぜかと言うと、計画した部屋数の一定の割合を一定期間に「売約済」にしないと金融機関が融資を渋って、開発業者は工事を始められないから。そこで低価格の低層階に賃貸向きの小さい部屋を並べてアジアの投機筋に売れるのが手っ取り早いということになったようで、中国人が札束を抱えて押しかけて来ていた頃には地元に先駆けて中国で説明会を開いて顰蹙を買った業者もいたくらい。それが住宅市場の高騰に拍車をかけたわけだけど、州政府が外国の投機マネーをけん制する施策を取ったこともあって売れ行きががた落ち。

でも、政府の機関が査定する公定評価は各市町村が固定資産税を決めるときの基準になるもので、必ずしも相場を反映しているわけじゃないから、実際に安くなったと思うのは時期尚早。値下がり局面でオーナーが売るのをやめたりして物件の数が減ったのに買い時と判断してマイホーム探しを始める人たちが急に増えたもので、早々と売り手市場に戻りつつあるらしい。このままだとまたぞろ値上がり傾向に転じるわけで、値上がり感が広がれば、オーナーは売るのを先延ばしする一方で買い手は今のうちにと焦って限られた在庫を漁るからさらに値上がり。市場の原理による持つ者と持たざる者の鬩ぎ合いというところだけど、お金は天下の回りものってね。