リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

前代未聞の豪雨と総選挙

2024年10月22日 | 日々の風の吹くまま
10月20日(日曜日)。🌧。寝坊して起床は10時。金曜日から降り始めた雨がまぁだじゃぶじゃぶ降っている。夕方には小降りになるそうだけど、バンクーバー圏はどこも100ミリを超える記録的な雨量で、冬は「雨期」にあたる土地柄でも50年に一度のレベルの豪雨だそうな。おかげでいたるところで道路は冠水、低地では床下床上浸水が続出。電気設備が地下にあるマンションやアパートでは浸水で停電してしまったところもあるらしい。とにかく想定外の豪雨ってことで、我が家のマンションは海抜100メートルの高台にあるから浸水の心配はなさそうだけど・・・。


寝坊したので松茸の朝粥でリッチにブランチ

豪雨のピークだったきのうは州議会総選挙の投票日で、道路閉鎖や停電で投票所を移動したところもあるらしい。州議会は議席数93だから過半数は47議席で、国政と同じく最大数の議席を得た政党の党首が首相となって州政を担当する仕組み。(ただし、連邦政府を代表して国政を司る首相はPrime Ministerと呼び、州政府を代表する首相はPremierと呼ばれる。)けさ現在の途中結果では、与党の新民主党(NDP)が46議席、野党第1党の保守党が45議席という、僅差どころかにっちもさっちも行かない拮抗ぶり。このままなら党首が落選した緑の党がリードしている2議席を確保すれば、NDPと結託して保守派の政権獲得を阻止することになるだろうけど、2つの選挙区で上位の得票差が100票以下ということで自動的に票の数え直しが決まっているから、はてさて、どうなることやら。数え直しは開票が完了してからになるので、できるのは週末あたり。つまり、BC州はそれまで宙ぶらりんということか。

それにしても、革新派と保守派が真っ二つに分かれているのは世界的な潮流を反映しているように見えるけど、ラジオから流れる選挙広告を聞く限りでは、相手候補や政党を糾弾したり、こき下ろすばかりで、政権を獲得した暁の政見や政策となると、その場の思いつきみたいな手前味噌のばらまき政策ばかり。まあ、有権者の方も、政策も何も考えてもみずに、嫌いなヤツ(もの)は何が何でも嫌い、嫌い、大っ嫌いという、コチコチの部族主義とか言われる風潮がはびこっているようで、行き着くところは民主主義もへったくれもない世の中ということなんだろうな。何でそうなっちゃったのか知らないけど、デジタル化とソーシャルメディアの隆盛と関係はないとは言えない気がする。要するに、「0」か「1」しか選択肢がなくて、0じゃないなら1でなきゃならないという融通の利かない思考パターンになっているのかも。あんがい、人類(Homo sapiens)も賞味期限を過ぎたということかもしれないよ。

ま、そう言うことは考えだしたらキリがないから横に置いといて、今日は旅行から帰って来て初めての掃除。身を屈めるのはNGなので、手の届く範囲でダスターをかけて、ていねいに箒で掃いて、(カレシにリビングまで運んでもらった)掃除機のプラグを膝を曲げてコンセントに差し込んで、屈まなくてもいい範囲で家具を動かしながら掃除。(ダストボックスを空にした掃除機をカレシにしまってもらって)今度はモップかけ。モップのハンドルが背中を伸ばして使える高さなので、これも屈まなくても済む範囲でごしごし。後のゴミ捨ては重いゴミ袋はカレシ、空容器の軽い袋はワタシの二人三脚で済ませて、午後は休養。手術後まだ2日なのに、カレシは「屈み過ぎて腰が痛い」。あのさ、ワタシは何年も毎日それをやって来たのよ。家事がどういうものか理解するいい機会じゃないかな。ほら、3日も降り続いた雨が上がって、空が何となく夕焼けっぽい色・・・。


大気の川は流れ去ったか・・・