リタイア暮らしは風の吹くまま

働く奥さんからリタイアして、人生の新ステージで目指すは
遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

ドレスリハーサルを観て来た

2016年06月15日 | 日々の風の吹くまま
まだ寒い。週2の英語教室の間に挟まった水曜日は何となくだらんとする日。きのうカレシ
が濡れた靴で歩いて残した足跡をモップで拭きとった後は、ランチの時間まで(家具につま
ずかないように気をつけて)歩き回りながらもリス・パニッチの『Girl in the Goldfish Bowl』
の残りを読破。日曜日のブランチの席でビル・ミラードが、昔毎日Arts Clubの芝居を見て
英語をマスターして、日本へ帰ってカナダの演劇の翻訳をしている人がいると教えてくれた。
彼が翻訳したパニッチの作品が日本でも上演されているとか。この人にいつか会ってみた
いね。もしもビルが日本に行くことがあったら通訳をボランティアししちゃおうかな。(日本語
の「スピーキング」を取り戻さなきゃダメか・・・。)

シーズン最後のミュージカル『Rock of Ages』のプレビューウィークが明日から始まるので、
今日はそのドレスリハーサル(舞台稽古)。ADCのメンバーをリハーサルの観客として招待
していて、その前のレセプションで選定から制作までのプロセスや裏話を聞かせてくれるこ
とになっている。なにしろ大中小3つの劇場を持って、年末のスペシャルを含めて年間15本
くらい制作上演する規模の劇団でさえチケットからの収入は総収入の半分に満たない。必
然的に公的な補助金や企業や個人からの寄付が頼りになるわけで、年間一定額以上を寄
付するADCメンバーは現在約150人(組)。

今日は演出のピーター・ジョーゲンセンが台本を渡されてからの過程を説明。ワタシがめっ
ちゃ気に入って何度も観ている『Avenue Q』の演出もした人で、彼自身ミュージカル俳優で
Arts Clubの養成プログラムの講師でもある。ラップトップに表示されているのはすごく複雑
そうなエクセルのシート。ブロードウェイでは30人を超えるキャストだったのをグランヴィル
アイランドの小さい舞台(と予算)に納まるように、台本のページごとに登場人物の動きを表
で把握し、衣装換えのタイミングを計って最終的に16人まで減らしたとか。またセットの模
型を家に持ち帰って、子供のレゴの人形を使って舞台上での配置を考え、照明デザイナー
に画像を送ったそうで、演出家って俳優にああだこうだと注文をつければいいってもんじゃ
ないんだね。

作品そのものは年代が「ロックとドラッグとセックス」の1980代という設定で、その頃のポッ
プ音楽はやたらと騒々しかったという印象があって、私たちの年代には縁が薄い。それでも
楽しかったので、後方にいた演出家氏にサムアップ・・・。

何かと、いろいろと・・・

2016年06月14日 | 日々の風の吹くまま
寒いっ。朝テレビをつけたら、バンクーバーのダウンタウンで何と9度。標高1440メートル
のシーモア山では雪が降ったそうで、まるで3月に逆戻り。ちっちゃな実が大きな葉の間に
見えるようになったきゅうりも寒そうだし、家の中もヒーターが入るぎりぎりの温度で、カレシ
もセーターをしっかり着込んで英語教室におでかけ。ほんとに6月なのかな。信じられない
ような低温・・・。

きのうはたまたまgooのブログサイトがメインテナンスで機能停止していたので、これ幸い
と1日中しっかり仕事モード。何だかまた「連続ドラマ」に捕まったような感じだけど、ゆうべ
のうちに仕上がったので、掃除の前にファイルを圧縮パッケージしてさっさと納品。それにし
ても対人関係のスキルがなさ過ぎるというか、いわゆるEQの低すぎる人が多すぎ。共感
力がないのはそもそも想像力が欠如しているためなんだそうだけど、まあ、いじめ文化を背
負って歩いているような人間と嫌われることや嫌な思いを何としても避けたい人間が信頼関
係を結べるわけはないか。アドラーの本を紐解いてみたらどうかと思うけど。

ウォルマートがカナダでのVISAカードの受付をやめると発表して話題になっている。手数
料が高すぎるというのが理由らしいけど、今どきは安いのが自慢のウォルマートでも現金で
買い物する人は少ないと思うから、クレジットカード最大手のVISAを拒否するのは客にこ
の上ない不便をかけることになる。ただし、マスターカードとの提携で独自のクレジットカー
ドを出しているし、オンタリオの小さな町から始めて段階的に実施するそうなので、VISAか
ら手数料引き下げを引き出そうとしているのかもしれない。でも、とどのつまりは客のことは
知ったこっちゃないと言うようなもんだけど。

ニューウェストミンスターのコーテ市長が、市役所に来る市民に利用してもらおうと市長専
用駐車スポットに自転車ラックを設置した。市役所からそう遠くないタウンハウスに住んでい
る市長は徒歩通勤。(若い市長一家には戸建ては手が届かないんだそうな。)市の交通計
画では2031年までに市内での移動手段の50%を徒歩と自転車、公共交通にする目標に
しているそうで、坂道を気にしなければどこへでも歩いて行けるところだからできることか
もしれないけど、同じエコ志向でもバンクーバーの月光市長とは大違いじゃないの。

     
     (ローカル新聞『New Westminster Record』から拝借)

夕方、一発だけ雷鳴。ヘンなの・・・。


社交好きだとボケないかも・・・

2016年06月12日 | 日々の風の吹くまま
まあまあの天気。搾りたてのオレンジジュースとトーストとゆで卵半分とコーヒーで軽く朝食。
ゆで卵はカレシが英語教室の生徒さんからもらったもの。誰かが休憩時間にカレシ先生の
分もおやつを持って来てからというもの、毎回クッキーやせんべいやクラッカーをくれる習慣
ができてしまって、食べずに「太るから奥さんにもらって帰るね」と言っているうちに「奥さん」
の分も差し入れされるようになったとか。最近は粽や草もちまでもらって来る。奥さんだって
太ってしまいかねないんだけど・・・。

今日はArts ClubのADCのブランチパーティがダウンタウンのホテルであるので、10時
少し前に駅に向かった。バンクーバーのダウンタウンは駐車がめんどうくさくなる一方なも
ので、でかけるならスカイトレインが断然便利。週末は終日全区間1ゾーンの料金なのでさ
らに便利。改札でタップしたら初めて残高が5ドル以下になったので、自動的に40ドル補填
(指定したクレジットカードに請求)されて、これも便利でいい。会場はレストランの個室で、
入り口でミモザのグラスを渡されて、三々五々集まっている顔見知りのメンバーたちと「おは
よう」の乾杯。一定レベル以上のメンバーが対象なのか参加者は30人くらい。

テーブルでは芸術総監督のビル・ミラードと差し向かいになってちょっとびっくりしたけど、モ
リス・パニッチの本をまとめ買いしたら出版ほやほやの『Sextet』をおまけにもらった話をし
たら、「どう思う?」 え、パニッチはワタシにとってはもう劇作の神さまみたいな人だから、ど
う思うも何も・・・。でも、すごくおもしろかったと言ったら、「モリスはぼくに演出してくれと言う
んだけど、もう一度とっくり読んでみるか」。おや、バンクーバーではArts Clubが上演する
ことになるのかな。そうなったらいいなあ。

船酔いの話、高層ビルでも船酔いする人がいるという話から高所恐怖症の話、ジェシー・リ
チャードソン賞(バンクーバー演劇界の「アカデミー賞」)にあまりにもたくさんノミネートされ
てArts Clubの作品同士で競争になった話、『Onegin』がロングランできるくらいの「大ヒット」
だった話。コーヒーが出る頃にビルと入れ替わった専務理事のピーターに、カレシが来シー
ズンのトリになる『Million Dollar Quartet』のベースになったテープをダウンロードした話。
帰り道でカレシ曰く、「こういう集まりは雑談上手になるいい訓練だな」。そう、社交はボケ防
止にいいと言うしね。第一、楽しいもん・・・。

育ち過ぎのバルコニー菜園

2016年06月11日 | 日々の風の吹くまま
土曜日。雨。何か凉しいのを通り越してちょっと寒いくらい。いくらエルニーニョが消滅したか
らと言って、いきなりラニーニャに切り替わるわけじゃあるまいし、これはないんじゃない?
でもまあ、基礎体温が高めなワタシはちょっとくらい気温が低くても素肌にTシャツ1枚で通
してしまう熱血女子。なぜか鼻の先っぽだけ冷たくなるのが不思議だけど、鼻水が出るわけ
じゃないし、いい年していたって元気。子供の頃には虚弱体質だったのが嘘みたいだけど、
好きなものをおいしく食べてハッピーでいるのがワタシの健康法・・・。

     
     食卓にちょっと花を飾って・・・

まじめ掃除とごみ処理の後は、腕まくりして仕掛かりの仕事。タイトルの中の「その1」って
のが気になるなあ。この後「その2」、「その3」・・・と続くってことなのかな。あまり急がずに
ぽちぽちとやってくれるといいけど。それにしても何かほんっとに働きにくそうな感じがする
ところだけど、ブラックなところだったら臭いものに蓋をしておしまいだろうから、まじめに対
処しようとするのはホワイトってことなのかもしれない。はて、どこかで人間関係がぎくしゃく
するたびにちょこちょこと稼がせてもらっているワタシは何色のビジネス・・・?

カレシが水菜が育ち過ぎて手に負えなくなったというので、水菜の漬け物のレシピをググっ
て、簡単なのを5つくらい翻訳してあげた。旧居の庭ではどうしてもうまく育たなかったのに、
23階のバルコニーのプランターではびっしりと雑草みたいに育って、隣のこれも野放図な
芥子菜と押し合いへし合い。ほうれん草もレタスもメスクランも、摘まんでも摘まんでも葉が
出て来るので、カレシは「今までうまく行かないことが多かったのに、何でこんなに育つん
だ?」と、うれしい悲鳴を通り越してお手上げ。ほんとにどうしてなんだろうね。長い間あまり
花を咲かせずにしょぼかったゼラニウムも、ほら、見違えるくらい・・・。

     

ランチの後でカレシはさっそく水菜の漬け物第1号を作り出した。ジプロックの袋にざくざくに
切った水菜と分量の梅酢と昆布だしとごまを入れて、「酢が少ないけど大丈夫かなあ」と言
いながら袋ごとぎゅっぎゅっと揉んで冷蔵庫にポン。ピクルス大好きのカレシのこと、わずか
2時間くらいで待ち切れなくなって味見。袋からひと摘まみ口に放り込んで、「グゥ~ッド!」
プランターにはまだまだ水菜がどっさり・・・。

ヒーローが世界を救うのは・・・

2016年06月10日 | 日々の風の吹くまま
先の週末には平年より10度も高かった気温が今度は5度くらい低い。朝のシリアルにはき
のうマーケットで買った真っ赤なイチゴをゴロゴロ。暑すぎたせいでイチゴはもう熟れ過ぎの
感じ。大好きなブルーベリーも買ったけど、こっちは普通は6月末あたりから収穫が始まる
ものなので、まだ早熟でちょっと酸っぱい。でも、あっという間に盛りになって、舌が青くなる
くらい食べられる日がすぐそこまで来ているようで楽しみだな。ひょっとしたらとうきびも早く
出回るかな。晩ご飯には蒸したチリワック産とうきび3本・・・なんて、ああ、待ち遠しい。今年
もおいしい物好きにはうれしい季節が来る。

落ち着かない空模様で、1日中曇ってみたり、雨がパラついてみたり、日が差してみたり。
また寝ている間に週明け一番が期限の仕事を置いて行かれた。まぁた「パワハラ事件」で、
自分に自信を持てないで虚勢を張るしかない人が増えたのか、部下を上手に使えない上
司が増えたのか、どう見たって張子の虎みたいな上司が吠えたくらいで凹んでしまう人が増
えたのか。そこんところはよくわからないけど、ブラックな上司であればあるほど中身は不
安でブルーということが多いような。今どきは世界中で他人を心理的に抑圧したがる風潮が
いろんな形で幅を利かせているように見える。そんなんだからトランプみたいなのが台頭し
て来るんだろうけど、人類そのものが「中年の危機」とか・・・?

郵便箱をチェックしにロビーに降りたら、「映画撮影」のお知らせが貼ってあった。月曜日に
『Aftermath』という映画のロケ撮影をするので、マンション前の道路が朝から通行止めにな
るというお知らせ。説明を読んでみると「大災害で壊滅した世界を救う」みたいな典型的なア
クション映画の筋立て。北のハリウッドを自称するメトロバンクーバーではいつもどこかで映
画やコマーシャルの撮影がある。ニューウェストも市役所に担当者を置いているくらい誘致
に熱心で、去年は前の道路で『Lucifer』というテレビドラマの撮影をやっていた。でもまあ、
この程度のロケならせいぜいNetflix向けのオンデマンド映画かな。せっかくだから野次馬
してやろうっと。

人類を脅かす世界の問題をイケメンのヒーローがえいやっと快刀乱麻で解決できるんだっ
たらいいんだけど、それはあくまでもアメリカ映画の話。そ、映画の中だったらアニメ顔のか
わいいアイドルにだってにこっと笑うだけで世界を救えるのだ・・・なんてね。

普通の木曜日だった・・・

2016年06月09日 | 日々の風の吹くまま
お、涼しい。そのせいか早寝したのに8時まで寝てしまった。カレシの英語教室の日だから
大急ぎで起きて、朝ごはん。いつものように眼鏡が見つからない、携帯が見つからないとひ
と騒ぎしてから「ご出勤」。仕事のないワタシは窓を開けて、さあ「家事」。洗濯機を回しなが
ら、リビング、ダイニング、オフィス、寝室、キッチン/園芸ルーム、スペアの寝室、玄関先の
順に、箒でていねいにごみを掃いて集めて、スティッククリーナーで吸い取ってから、同じ順
番でモップでごしごし。これでも「プロの主婦」にしたら手抜きもいいところかもしれないけど、
本人はまじめに家事をしているつもり。額に汗して動くのってすごくいい気分・・・。

英語教室が終わってカレシが帰って来るのは12時半。タイミングを見計らってランチの用
意にかかるけど、火曜日と木曜日はいつも遅いランチ。カレシのその日の授業の話を聞き
ながら食べたら、カレシはまず昼寝。2時過ぎに起きて来て、「おい、マーケットに行こう」。
今日はファーマーズマーケットの日だけど、オープンは午後3時。ティペラリー公園まで歩い
て15分かからないよと言ったら、カレシ曰く「着替えして、眼鏡を探して、ティッシュを取って、
ちょっとトイレに行って、靴を履いてからだと3時になってるさ」。うん、なぜかカレシは出かけ
る支度にすごく時間がかかる・・・。

中央の通路にマーケットのテントが並ぶ公園では、ベビーカーを止めて芝生で車座になっ
ておしゃべりしているママ友グループや、小学校に迎えに行った帰りらしい親子連れがたく
さんいて大賑わい。子供の数が激減して学校の廃校計画が取りざたされるバンクーバーと
違って、ニューウェストミンスターには子供が大勢いるようで、ちょっと外に出ると半端じゃな
い数のベビーカーに遭遇する。それも2人乗りなんてざらで、ときには3人乗りも・・・。

いつものお気に入りを買ってマーケットから帰って来たらすぐに夕食の支度。「ビールとジュ
ニパーベリー」のグレヴィーが残っているので、今日はこれを使ってソールズベリーステー
キ。我が家は脂身の少ないステーキ用の肉をハンドブレンダー付属のチョッパー(多いとき
はフードプロセッサ)で挽き肉にする。玉ねぎを先に挽いて、刻んだ肉を入れて混ぜながら
挽いて、つなぎは卵と(パン粉よりしっとりする)小麦胚芽。焼いて、グレヴィーで少し煮て、
あら、日本の「ハンバーグ」みたい・・・。

変てこな世の中になったもんだ

2016年06月08日 | 日々の風の吹くまま
今日は朝から涼しい。しばらくは平年並みの気温という予報で何だかほっとした。果樹の大
産地である内陸のオカナガン地方ではりんごが早々と熟しているのに夜間の気温が高すぎ
て赤くならないと頭を抱えているとか。そうか、りんごが赤くなるのは紅葉と同じく夜間の冷
え込みのせいなのか。赤いりんごはやっぱり真っ赤になってくれないと消費者も買う気なれ
ないかもしれないな。で、甘さの方はどうなんだろう。ワタシとしては色よりも味の方が気に
なるけど・・・。

銀行からワタシの業務用クレジットカードの限度枠を上げたいという手紙が来た。去年だっ
たか上げてくれたばかりなのに、何で?昔は「○○ドル引き上げます」と言って勝手に上げ
たのに、最近は「よろしいでしょうか」とお伺いを立ててくるからおもしろい。カナダでは世帯
の負債額が可処分所得の1.65倍にもなったそうで、銀行としても勝手に限度枠を広げて
破産でもされたら困るということかな。日本行きの航空券を買うから上げてもらっとこうか。
「同意しますか?」 はいっ! 「どのぐらい上げましょうか?」 えっ、どのくらいって、3千ドル
じゃないの?「もっといいですよ。限度枠を4万ドルにしますか?」 それはちょっと怖いよ。
「では、3万ドルではどうですか?いつでも下げられますから」。なんだ、いつでも下げてもら
えるのか。だったら3万ドルでもいいよ。ということで限度枠は一気に2倍以上。めでたいの
かなあ、これ?

リッチモンドで、パトカーが運転席に2人乗って走っている車を見つけて止めたところ、何と
二人はセックスの真っ最中。運転していた人は何とか前方を見ていたようで、ちゃんと制限
速度で走っていたそうだけど、言い訳が「初デートなもので」。今月からスマホをいじるなど
の「ながら運転」の罰則がすごく厳しくなっているけど、おまわりさんは電子機器の使用では
ないから「ながら」には当たらないだろうと判断して、シートベルト不着用、わき見運転、危険
運転で違反切符を切ったとか。何ともはや・・・。

運転しながらスマホをいじる「ながら運転」による事故多発が大きな問題になっているけど、
捕まった人たちのずっこけな言い訳が新聞に載っていた。「オレの親父はあんたを買えるん
だぜ」と言った若者がいたそうで、おまわりさんは「オレを2人買ってもらってくれよ。こっちは
助かるよ」とやり返したそうな。人間、みんな現実の向こう側にスリップ・・・。

食べても、食べても・・・

2016年06月07日 | 日々の風の吹くまま
火曜日。カレシの英語教室があるのにもう少しで寝すぎるところ。今日は気温が少し下がっ
て、風もあるから気分がいい。カレシを送り出してから。きのう届いたと知らせのあった新し
いコンタクトレンズを取りに行く。歩いて5分。帰って来てさっそく古いのを外して新しいのを
入れたら、左右の処方が変わったせいで目が慣れるのに時間がかかったけど、焦点がぴっ
たり合ったら、去年からずっと続いていた「やぶにらみ感」がなくなったし、直線距離で10キ
ロほど先のポートマン橋を渡る大型自動車もよく見える。ばんざぁ~い!

今日の話題はやっとニューウェスタミンスター高校の建て替えが決まったというニュース。
市内唯一の高校で、生徒数は9年生(日本の中3)から12年生(日本の高3)まで2千人以
上のマンモス高。築67年の校舎はアスペストが使われていたり、カビが生えたり、ネズミが
出没したりで、もう20年以上も市や父兄会が(教育を管轄する)州政府に建て替えを要求し
て来ていたもの。現在の校舎が先住民の埋葬地の上に建っているということで移転しろと
いう要求もあるけど、埋葬地を避けて建てることになるらしい。面積が15.6平方キロしか
ない市で、大きな学校を建てられる土地なんてどこにあるのやら・・・。

小包受取りサービスから小包が届いたと言うメールが来たので、ランチの後でカレシと散歩
がてら取りに行った。送り主はカレシがスカイプで英語レッスンをしているエスター。ドイツの
ミュンスター近くのライネという町に住んでいるけど、お父さんがハンガリー人だったので生
まれ育ちはハンガリー。観光業をやっていて習得した英語に磨きをかけたいとレッスン中。
ハンガリーにも家を持っていて、小包の発送地はハンガリー、中身は名物のパプリカと長い
ソーセージとサラミ。カナダの税関は食品には厳しいので届かないかもしれないからとお断
りしたんだけど、「いつも友達に送っているから大丈夫」。ふむ、ヨーロッパからのものは不
問なのか・・・。

カレシがバルコニー菜園から白かぶを間引きして来たので、今日のメニューはエビとイカと
かぶの葉の中華風炒め。おとといは水菜と競争で野放図に育っている芥子菜をガーリック
炒めにしたし、ほうれん草のサラダはもう7回くらい食べたし、カレシの菜園は超大豊作で
食べるのが追いつかなくなって来た・・・。

     
     食べて食べても・・・
     
     きゅうりも・・・
     
     いちごも・・・

ちょっと暑さぼけ・・・

2016年06月06日 | 日々の風の吹くまま
今日もまだ暑い。きのうはどこも平年より10度以上も高かったらしい。おかげで今日は朝か
ら何となくだらぁ~んとして、何にもしたくない気分。それでも、ちょっと退屈して来たのでネッ
トショッピング。暑い夏になる場合に備えて、LLビーンで普段着のサマードレスを3枚とお
出かけ用のサンダルを1足。勢いあまってLee Valley Toolsで前から買おうと思っていた
パンの生地を作るポットを注文。手でハンドルを回して材料をこねるだけの簡単な道具なの
で、暇なときにパンを焼いてみるか・・・。

ランチの後で夕食のポットローストの仕込み。風味をつけるのはビールとジュニパーベリー
で、きのうノンアルコールのビールを1缶だけ買って来てあって、「世界初のノンアルコール・
クラフトビール」と謳っているけど、ひと口試してみたら何だこれ?という味。(去年の春から
スーパーでも酒類を販売できるようになったけど、条件が厳しくて実際に売っているのはま
だごく少数。)でもビール的な味がすることには間違いないから、まあいいかとポットにどぼ
どぼ。あれ、あんまり泡が立たない・・・。

Arts Clubからシーズン最後の『Rock of Ages』のドレスリハーサルとレセプションへの招待
メールが来ていたので出席の返事。オープニングナイトの1週間前なので趣向を変えたの
かなと思っていたら、今度はアメリカ総領事館からオープニングナイトのレセプションへの招
待メール。「アメリカ合衆国在バンクーバー総領事館」の紋章の下に「Arts Clubによるアメ
リカのミュージカル『Rock of Ages』の上演を祝うレセプションを総領事公邸にて行います」。
返事の宛先は総領事館にある国務省広報局なのでものものしい感じだけど、前に劇作家
を連れて来てやったレセプションは楽しかったので、今回も「行く、行く」。

カレシが「スマッシュポテトじゃなきゃ」と言うのでじゃがいもを買いに走って、ついでに郵便
箱をチェックしたら、23階の他の部屋の郵便までぎっしり。どうやら同じフロア宛のをみんな
我が家のボックスに突っ込んで行ったらしい。鍵ひとつで郵便箱のフロント全体が開くのに、
ぐうたらこいて、まったく。返送用のトレイに入れるわけにも行かないから、23階に上がって、
ノックして返事がなければドアの下から、ドアが開けば「うちの郵便箱に入っていたので」と
郵便配達。3号のクリスが「前にもあったよ」と言っていたけど、カナダポストのぐうたらぶり
もここまで来るともう形容詞が見つからない・・・。

 
 北東の空、午後8時過ぎ、25度

窓を開ければバーベキューのかほり

2016年06月05日 | 日々の風の吹くまま
あっつい~。正午にすでに26度、午後2時過ぎにはもう30度で、予想最高気温は32度。
バンクーバーが25度なのは公式記録が海風が通る国際空港での測定値だからで、ダウン
タウンは27度。郊外は内陸に入るほど暑くなる。旧居は空港に近かったから30度は「猛暑
日」という感じだったけど、空港から川を20キロちょっと遡ったニューウェストは内陸寄りの
気候になるんだろうな。でも我が家は向きが北東から南東なので午後には日陰になって涼
しくなるけど、反対側は西日が当たって相当に暑いだろうな。

窓を一斉に開けて風を通していると、下の方からおいしそうな匂い。6番ストリートのベトナ
ム料理屋かな、それともパーティルームかどこかのバルコニーでのバーベキューかな。食
べ物の匂いはいいもんだな。民の竈の話じゃないけど、どこからともなく漂って来る食べ物
の匂いは人間の営みの匂いそのものなんだと思う。ファストフード店が並ぶ辺りを歩けばフ
レンチフライの匂いがするし、ホットドッグの屋台からは矢も盾もたまらず食べたくなるような
匂いが漂って来る。東京でも、裏通りを歩いているといつもどこからか醤油の匂いがする。

漂って来る匂いの受け止め方は騒音と似ているかもしれないな。小町横町を散策している
と、よく「隣の洗濯物が臭って自分の衣服まで臭くなる」とか、「近所のバーベキューの煙が
迷惑だ」とか、「同僚のキーを叩く音がうるさくてイライラする」とか、はては「カーテンをして
いない近所の家の中が丸見えなのがストレス」とか、心理的な何かが五感をことさら鋭敏化
しているんじゃないかと思うような投稿を見るけど、おそらくある種の「人見知り」があって、
自分を被害者として位置づけることで自分の中の相手への黒い感情を正当化しようとして
いるんだろうと思う。

ワタシだって、ときには外壁に開いている乾燥機の排気口から柔軟剤の甘ったるい匂いが
流れて来て閉口することがあるけど、乾燥機のサイクルなどせいぜい1時間だから、しばら
く窓を閉めておく。でも今どきは「(迷惑を被っている)私が対処しなければならないなんてっ」
と、他人を自分が快適なように変えたがる人が増えていて、それができないことでよけいに
ストレスになっているのかもしれない。他人をムリに変えようとすると自分の方が精神的に
消耗してしまいやすいんだけどな。それにしても、いい匂いだなあ。お腹すいたぁ~。

ふと見上げたら珍しい鳥の群れ

2016年06月04日 | 日々の風の吹くまま
寝室の中があまりも明るくて早々と目が覚めてしまった。時計を見たらやっと午前5時を過
ぎたばかりじゃないの。でも、これが今の日の出の時間で、冬至の頃と比べたら3時間も早
くなっている。予報の通りに朝っぱらから暑くて、午前中でもう20度を超えて、おまけに何と
なく湿度が高い感じ。関東ではもう梅雨入りしたと言う話だから、30度になったら蒸し暑くて
タイヘンだろうな。でも、おととし会議で東京にいたのが確か今ごろで、梅雨に入っていたと
思うけど、話に聞いていたような「しとしとじとじと」じゃなくて、何だか南洋のスコールみたい
な降り方だったのでびっくりした。これって気候変動なのかな、と・・・。

 

ひと仕事が終わって、ふと空を見上げたら、華麗に舞う見たことのない鳥の群れ。大急ぎで
ズームにして写真を撮ったけど、ずいぶん高いところを飛んでいるところを見るとかなり大
型の鳥なんだろうな。何だろうね。羽が黒いから白鳥じゃなさそう。ツルかな?でも、真っ白
だからsandhill crane(カナダヅル)でもなさそう。写真をPCに落として拡大して見みるとくち
ばしが大きい。ググッて出て来たAmerican white pelican(アメリカシロペリカン)によく似て
いるんだけど、南カリフォルニアやメキシコ湾岸に生息しているそうだから違うのかな。でも、
アルバータ北部で営巣して、アメリカ南部に越冬しに行くと書いてあったりするし・・・。

いろいろ調べても結論が出なかったので、バードウォッチングが趣味の弟のジムに写真を
送って聞いてみたら、「アメリカシロペリカンだと思う。ここまで飛んで来るのは珍しいけど、
気候が変わればあり得るね」との返事。へえ、ペリカンがあんなに大きいとは知らなかった。
オレゴン州やワシントン州にはカッショクペリカンがいるけど、あれよりもずっと大きくて、翼
を広げると3メートル近くになるんだそうな。巣作りの季節の終わりに近いらしいけど、もし
かしたら北へ渡って行く途中だったのかもれしないな。群れを成して高々と飛んでいる姿は
すばらしかった。

それにしても視野や視点が変わるとそれまで見えていなかったいろんなものが見えるから
すごい。長いもぐら暮らしの間にいったいどれだけのものを見逃して来たのやら。空が見え
るところで暮らしたいと駄々をこねて引っ越してほんっとに良かった。

親の心子知らずと言うけれど

2016年06月03日 | 日々の風の吹くまま
金曜日。小さい仕事がひとつあるけど、何となくやる気が出ないので、今日は棚上げ。予報
ではぱっとしない天気のはずだったのに、雨は降らないし、雲も薄い。きのうの午前中はい
かにも雨上がりという感じで、思わず手を伸ばすと触ってみたくなるような雲の群れと青空
のコントラストがおもしろかった。モンスターの顔、いくつ見えるかな?

 

北海道で「しつけ」として山中に置き去りにされて1週間も行方がわからなかった男の子が
無事に、しかも想定外のところで発見されたというニュースはローカルのラジオ局も繰り返し
伝えていて、思わず目がうるっとした。うん、さすが道産子、怖かっただろうに、よくがんばっ
た。置き去りにされて「じゃ、ひとりで帰るからいいよ」と歩き出したのかもしれないな。道産
子は強いんだから。父親が「世間体」を気にして嘘の説明をしたということもあって世界の注
目を集め、欧米の有力メディアが大きく報道したんだろうけど、呵責に苛まれて憔悴したで
あろう両親のためにも、無事でいてくれてほんっとに良かった。ただ、たとえ数分であっても
熊の出没が取りざたされるような山中に置き去りと言うのはやっぱり行き過ぎ・・・。

ワタシも小学生の頃に友だちのところで遊び呆けて帰るのが遅くなって、玄関に鍵をかけら
れて締め出されたことがあった。中から「暗くなっても家に帰ってこない子はもういらない!」
と怒っている母の声が聞こえて来て、街灯もなくてあたりが真っ暗になった中で、ワタシは
玄関前でごめんなさい、ごめんなさいと大泣きしていたんだろうと思う。どういう顛末になっ
たかはまったく記憶にないんだけど、あのときに感じた「捨てられた」というパニックに近い
戦慄は今でも覚えているな。でも、駄々をこねていたらお母さんが背を向けてどんどん先に
行ってしまって幼心に慌てたという経験はあんがい誰にでもあるんじゃないのかな。

ワタシは子育ての機会がなかったけど、子供とて独立した人格であれば躾も子供それぞれ
で難しいということはわかる。ワタシも母にはよくこっぴどく叱られて泣いたもんだけど、何を
して母が怒ったのか思い出せない方が多いし、子供なりに反省したのかどうかも記憶がな
い。ワタシにとっては成長する過程に過ぎなかったんだろうけど、両親にとってはワタシは
手のかかる子だったのかもしれないな。まさに「親の心子知らず」というところ・・・。

 
 折れ曲がった雲が・・・

バブルはメディアが膨らませる?

2016年06月02日 | 日々の風の吹くまま
ゆうべはまとまった雨。メトロバンクーバー各市町村で始まった芝生の散水制限の初日に
雨ってのも何だけど、窓拭き後のすすぎをしてくれたのかな。気温は上昇中で、週末は夏日
になるらしい。窓を開けて心地よい風を通しながら、大汗をかいて掃除をした後は、底を尽
きそうになっている印刷用紙を買いにウォルマートへ。ちょうど500枚パックがセールで安
かったので2パック買ったら、いやあ重い。千枚となればトートバッグのストラップが肩に食
い込んで腕がしびれて来る・・・。

ラジオを聞きながらランチの支度をしていると、またまた狂乱する住宅市場のニュース。ま
るで「大本営発表」みたいな扱いで、バンクーバー市では5月の戸建てのベンチマーク価格
が何と前年同月比で37%も上昇して、とうとう1.5ミリオンを超えたと言う話。いやはやもう。
メトロバンクーバーの圏外で100キロ離れたチリワックでも値上がりが始まっているとか。メ
トロ圏内ではタウンハウスも25%、マンションもつられて22%強の値上がり。特にタウンハ
ウスや3ベッドの広めのマンションは供給量が少ない上に戸建てを諦めた子育て世代と戸
建てからダウンサイズする世代の需要が重なって高騰しているらしい。ここでも子育て世代
は持ち家がある住み替え組には資金の面で太刀打ちできないだろうな。

それにしても毎日よく飽きずに「おうちがだんだん遠くなる」と騒いでいて、もしかしたら狂乱
相場を煽っているのは中国マネーよりもメディアの方なんじゃないかと疑ってしまう。毎日の
ように「パンパカパ~ン!家の値段はまだ急上昇中!」とやられたら、いずれ住み替えを考
えている人たちでさえ「今でないと」と焦ってしまいそう。35年前のバブルのときに、焦って
「とにかく手に入る家」を買ってから夫婦仲がぎくしゃくして、結局は離婚してしまった同僚が
いたけど、これだけメディアに騒ぎ立てられたら、つい焦ってしまうのはわかる。わかるんだ
けども・・・。

どんなに評価額が上がっても、自宅として住んでいる限りは「含み資産」だし、どんなに派手
に値上がりしても所詮は「見込み利益」で、我が家は1億円の価値があると言うことでリッチ
な気分になる人もいるだろうけど、お金は使ってなんぼのものだとすれば、売って札束に換
えなければあくまでもリッチな「気分」。それで幸せを感じるなら十分にリッチだけど、人間の
欲の皮ってけっこう厚いからなあ・・・。

窓拭きをして、固定資産税の繰延べを申請して・・・

2016年06月01日 | 日々の風の吹くまま
今日から6月。真っ先に、えっ、もう6月?という気分になる。8時過ぎに起きて、朝ご飯が住
んだ頃にシーラが来て、2人で窓のガラス拭き。掃除料を払い過ぎているから窓拭きは無
料サービスなんだそうな。でも、旧居の頃と同じ金額だから、ワタシとしては別に払い過ぎて
いるとは思っていないんだけど、律儀なシーラは「月に2度だったのが1度になって、掃除す
るのはバスルーム2つだけだから払い過ぎっ」と譲らない。結局は「来月から50ドルねっ」と
シーラにきつく言い付かって、はぁい・・・。

オフィスの窓だけは遠からずカレシのデスクの配置換えをするので、そのときに拭くことにし
て、後は雑巾をとっかえひっかえしながら内側しか拭けないリビング以外は内と外をピッカ
ピカ。汚れて洗濯機に放り込んだ雑巾はほぼ20枚。予報は午後から雨だけど、見通しが
良くなって気分まで明るく感じる。終わったら、キッチンのカウンターで紅茶を飲みながらあ
れこれ世間話。「窓ガラスがこんなにたくさんあったら、年に2度は徹底的に拭かくなちゃダ
メよ」とシーラ。うん、普段の掃除を自分でやるようになってわかったけど、きれいを保つコツ
は「まめ」なのよね、やっぱり・・・。

ランチの後は固定資産税の補助金申請と繰延べの申請をしに、6番ストリートをまっすぐ下
がったところにある市役所へ。わが町になったんだから、一度は市役所を覗いてみるのも
いいよね。一階の正面玄関を入ってすぐのスペースは窓口業務のカウンターがあって、向
き合う形で案内デスク。受付の女性に書類を見せて用件を言ったら、「どうぞお座りくださ
い」。まず自宅所有者の補助金申請をチェックして「受付」のスタンプを押して、「ちょっとお
待ちください」。何ごとかと思ったら、デスクの下においてあった箱から犬のビスケットを出し
て、電気料金を払いに来た人が連れていた2匹のワンちゃんに「はい、おやつ」。あはは、
田舎の市役所はのんびりしてていいね。

今度は税金繰延べの申請書類をチェック。州政府からオンラインでの処理を指示されてい
るんだそうで、ワタシがPDFの用紙に直接記入して印刷して行ったのが良かったらしい。
「完璧です」と、固定資産税のファイルと通知書に受付済みの旨をメモして、申請手続きが
完了。正面階段を下りながら、「バンクーバーとはエライ違いだ」とカレシ。うん、市民サービ
スの感じがいいね、ここ。午後3時、雨がぽつぽつ・・・。