リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

新しい作業方法、新しい遊び方

2016年08月15日 | 日々の風の吹くまま
あ~あ、寝ている間にまた蚊に刺された。シーツから出ていた左のひじの後ろをチクリ。痒く
て目が覚めたら、耳元でブゥ~ン。あっち行けと追い払うつもりで自分の耳を2度もパチン。
蚊の方はこんなやつはごめんだと思ったのか飛んで来なくなったので、もしかしたら退治し
たのかもと思いつつ眠りに戻ったけど、起きた頃にはぼっこりと派手に腫れ上がって、痒い
し、熱くなっているし。カレシはというと、例によって被害ゼロ・・・。

外に植物を置いているせいか、地表ほどではないにしてもときどきハエや蜂が入って来る。
ここまで自力で飛んでくるのか、上昇気流に乗ってふらふらと迷い込んでくるのかはわから
ないけど、暑いからと夜遅くまで窓を開けたままにしておくと、当然蚊もこっそり入って来る。
刺されて大騒ぎするには1匹で足りるから厄介だけど、気づかないでいることが多い。ハエ
はまとわり付いて来てうるさいから、窓の方へ追いやって古雑誌でバシッ。なぜかボクシン
ググラブをつけたヒラリー・クリントンのイラストが表紙のThe New Yorkerをハエ叩き代わ
りにするとほぼ百発百中だから不思議・・・。

この暑いのに今日も日当たりの良すぎるオフィスで仕事。全部で530個のテキストボックス
にページごとに通し番号を振って、挿入してもらう訳文を別ファイルに表形式でまとめる方
法を思いついて、(たぶん背に腹は代えられない状態の)クライアントにOKさせたわけだ
けど、これが実に効率的で、1日で半分が終わってしまった。どっちみち最終的に発注元に
納品する前に誰かが体裁を整えるんだから、翻訳と客先での校正の2段階で時間と労力の
節約になるわけで、もしかして「えっとぉ、この案件には未処理のファイルがまだたっくさん
あるんですけどぉ、この方法で続きを・・・」なんてことにならないといいけどな。

厄介な仕事がハイペースで進んだから、後は余裕でプレイタイム。バルコニーからクィーン
ズボロ橋の方の夜景に48倍にズームインしたカメラを向けたら、ライトにピントを合わせよ
うと苦労しているうちに抽象画的な写真が撮れた。うかうかしているとピントが合って、おも
しろくもないただの夜景写真になってしまうので、シャッターボタンを押すタイミングが難しい。
でも、ちっちゃなIXYの「新しい遊び方発見」は大げさとしても、印刷して、シンプルな額に
入れて、寝室の壁に散らしてみようか・・・。

     
     
     
     
     
     


赤い目の古だぬきは今日もがんばる

2016年08月14日 | 日々の風の吹くまま
あっついなあ、もう。みんな夏が来ないと文句たらたらでいたら、いきなり猛暑と来るから、
マザーネイチャーもほんとに性格悪い。ま、人類という何とも不遜極まりない子供に手を焼
いていたら、いくら生みの親だっていつまでもいい顔をしていられないかも。仏の顔が三度
なら親心だって三度。それでも今日はきのうよりちょっと湿度が下がったせいでしのぎやす
いからいいけど、長期予報では月末までほぼ連日30度近い日が続くとか。うはぁ・・・。

きのうは結膜下出血とやらをものともせず、(スリーブレスだから気持だけだけど)がしっと
腕まくりして、ねじり鉢巻3本の意気込みで仕事。前日にひと通りの翻訳作業が済んだので、
原文と突き合わせて訳抜けや誤訳がないかを見直すだけのはずなんだけど、後で詳しく調
べて「らしい」表現に修正するつもりだったせいで訳そのものがちょっとラフだったこともあっ
て、読み直すと解釈が違って来たりするから厄介。単語や文節を入れ替えたり、文を書き直
したりで、1日中かき混ぜていた脳みそはいったいどんなことになっているやら。それでも科
学論文はいろんな発見があって、(どこまでわかったかは別として)知りたがり屋のワタシに
は楽しい。

ひとつ終わったら、次の仕事の算段。テキストボックスの処理に手間がかかって辟易した仕
事の続き。同じように手間をかけるのはちょっときついので断ったんだけど、お盆休みで人
手不足なんだそうで、「そこを何とか。せめて半分でも・・・」と泣きつかれたら、う~ん。でも、
テキストボックスとの格闘を客先に丸投げすることを思いついて、ワタシ独自の作業ファイ
ルを作成して納品しても良ければ引き受けると返事をしたのが運の尽きで、「それでけっこ
うです。よろしく!」と来たら断るわけには行かない。でも、下請けの分際で「こっちの方法で
よければ」なんて言っちゃうとは、ワタシも古狸になったってことかな(人を化かしはしないけ
ど、悪知恵は多少)・・・。

フリーランス翻訳という聞こえのいいおひとり様商売もとどの詰まりはサービスを提供する
ビジネス。その商売が27年目ともなると、ビジネス経営的な経験と仕事の実績がモノを言
ってくれるようになる。(結膜下出血は下まぶたに隠れたところだけになったけど)だてに目
を真っ赤に血走らせて仕事をして来たんじゃないんだから・・・。

ま、ちょっと息抜きにバルコニーでカメラいじり・・・。

       

結膜下出血だ!

2016年08月12日 | 日々の風の吹くまま
今日も暑い。ニューウェストは最高気温27度、体感温度32度という予報。目が覚めたら、
左のまぶたが何となくごろごろしていて、目玉を左右に動かすとピクッと痛い。ここんところ
けっこう仕事が続いていたせいで疲れ目になったのかなと思いつつそっと目を明けたら、世
界がぼけてはいたけどちゃんと見えたのでひと安心。でも、バスルームに行って鏡を見たら、
きゃぁっ、左目の外側の白目が真っ赤っか。上まぶたを引っ張り上げたらぼこっと血豆みた
いに膨れて、下まぶたを引っ張ってあかんべえをしたらどす黒い血豆。ねえねえ、見てぇ、と
カレシにあかんべえをしたら、「うひぃ~」。

カレシは何度か突然こんな赤目になってひと騒ぎしたことがあるけど、ワタシはけっこう目を
酷使する商売だから充血することはあっても、こんな派手な出血は初めてじゃないのかな。
こんな目でギロッと睨まれたらビビッちゃいそうなくらいグロテスク。どうやら「結膜下出血」と
いうもので、急に目の血圧が上がったときに毛細血管が破れて起きるらしい。いろんなサイ
トにいろんなことがごちゃごちゃ書いてあったけど、視力や視覚には影響がないし、放って
おいても自然に吸収されて元の白目に戻るとわかって安心。それでも、やっぱり何かかっこ
悪いから、早く元に戻って欲しいなあ。

ま、元々から涼しい目元にはほど遠いんだけど、年とともにやたらと二重まぶたが目立つよ
うになった感じ。加齢現象でまぶたが下がって来ているんだろうな。ワタシの目は先天的に
角膜がでこぼこなための不正乱視なので、コンタクトレンズを外して視力0.008の目で夜
景を見るとすべての明かりがまるで打ち上げ花火のように華々しく広がって見える。特に高
層階から見渡すいつまでも消えない花火の海は思わずため息が出るほどきれいなんだけ
ど、だんだん普通に目を開けているとその花火が下半分だけ扇形に見えるようになって来
た。目を大きく見張るとちゃんとまん丸に見えるので、まぶたがかなり下がって来ているとい
うことだと思う。半円花火も浴衣の模様のようでそれなりの風情はあるけども・・・。

眼瞼下垂は手術でまぶたを引き上げるという手があるけど、BC州では下がったまぶたで
隠される視界が全体の50%以下だと美容整形ということで医療保険が利かないらしい。ま
あ、だらけたまぶたが邪魔になるよりも前に今第2期の白内障の方が進むだろうけど、それ
でも目だけは大事にしないと・・・。

ああ、忙しい、忙しい

2016年08月11日 | 日々の風の吹くまま
今日は暑くなりそう。いつもの夏より湿度が高いんだそうで、メトロバンクーバーとしては珍
しく蒸し暑い日になるらしい。8月だもん、少しは暑くないとね。それでも、今日の日の出は
夏時間午前5時59分、日の入りは午後8時34分。明日は日の出が午前6時、日の入りが
午後8時32分で、昼の長さは夏至の日から1時間42分短くなって14時間32分と、確実に
「次の季節」が近づいて来ている。ま、窓の開閉を調節して風通しを最適化しておけば、暑く
ても大丈夫(だと思う)。

ということで、カレシが出かけた後は玄関ドアの以外が全部盛大に開け放して、火曜日に仕
事に熱中していてさぼった床掃除。オフィスの掃き掃除のついでにシュレッダの上に積んで
あった紙の山をまとめて入れてスイッチを入れたら、あれ、動かない。見ると満杯を示すライ
トがついていたので、容器を引っ張り出したら、ああ、ああ、溢れた紙吹雪がそこら中に飛
び散ってしまった。容器の紙吹雪を大きなビニール袋に空けて、床の紙吹雪は掃き寄せて、
大方を手ですくって、後はスティック掃除機で吸い取って片付けたけど、大汗たらたらで、は
あ、くたびれたぁ。改めてシュレッダのスイッチを入れたら、満足そうにぐじゃぐじゃぐじゃ・・・。

モップがけを終えて、では仕事をば、と時計を見たらもう昼近く。カレシが帰って来る時間を
見計らってオーブンをオンにして、キッチンで朝の食器を食洗機に入れていたら、シーラか
ら「来週の水曜日はどう?」という電話。そうだ、今月はまだだった。シーラの予定でOKし
たら、今度はArts ClubからBCワインフェアに合わせたディナーパーティへのお誘い。行く、
行くっと返事をしたけど、その2日後はマンション住人の親睦会。仕事の予定は9月5日まで
ぎっしりで、6日はArts Clubの新シーズンキックオフパーティだし、9日はカレシの高校の
同窓会だし、その日からトロントから来るデイヴィッドとジュディが2泊、続けて娘夫婦(ロー
ラとニック)が2泊して、14日は新シーズンの最初のオープニングナイトで、15日がワイン
フェア。何だってこうも忙しいんだろうなあ・・・。

カレシが帰って来てランチを済ませたら、本腰を入れて仕事、仕事。毎年今頃がピークのペ
ルセウス座流星群が今年は1時間に200個以上とかいう盛大なショーになるとメディアが
騒いでいるけど、とかいなかでも街中の夜空は思った以上に明るいから、流れ星、見える
かなあ・・・。

モーツァルト効果があるかな

2016年08月10日 | 日々の風の吹くまま
晴れ。また夏に戻りそうな予報。カレシが水遣りをしている間に思い立ってシーツ類を引っ
剥がして、洗濯機を回し始めた。上と下のシーツは大きいので一度に洗えないから、下は
枕カバーと一緒、上は乾燥機に放り込んであったものと一緒ということにして、2ラウンドの
洗濯日。朝ごはんの後は、カレシは英語レッスンの生徒さんが送って来たエッセイの添削。
ワタシは論文仕事。途中で洗い上がったシーツを乾燥機に移して次の洗濯物を入れたり、
乾いたシーツ類でベッドメーキング(これがけっこうな重労働)・・・。

仕事のときに周囲が少々騒がしいときはラジオの懐メロ局(CISL)をつけることが多いけど、
AM放送は電波が安定しなくて、雑音が入ったり、いきなりうがいをしているような音が入っ
たりする。そのたびにラジオの向きを変えて電波を追っかけるわけだけど、これが何ともめ
んどうくさいし、気が散って仕事の邪魔になる。まあ、コンクリートの建物の中だし、その中
はテレビやらPCやらWiFiやら何やらと電波障害を起こしそうなものがぎっしりだし、CDと
カセットとラジオが一体になったポータブルだからAMアンテナは内蔵だしで、高性能を期
待する方がムリ。

頭をひねっていたら、カレシが「自分のCDをかければいいじゃないか。ラジオなんか1ヵ月
くらい同じプレイリストだから飽きるだろ?CDなら自分の好きなのを聞けるよ」。でも、CD
は終わりまで行ったら取り替えなきゃならないからめんどうくさい気がするなあ、とか何とか
言いながらFM局をいくつか試してみたけど、う~ん、どれも気に入らない。やっぱりCDを
試してみることにして、キャビネットから持ち出して来たのは何とも昔懐かしい『Hooked on
Classics』。カレシのスカイプレッスンが始まるので、ヘッドフォンでずんちゃか、ずんちゃか
ディスコ調を聞いていたら、何と仕事がすいすい。これって、モーツァルト効果?

思い起こせば、昔はカレシが出勤した後ケーブル放送でシアトルのクラシック専門FM局を
聞きながら家にひとりこもって仕事をしていたっけなあ。その頃は大のクラシックファンで、
買い集めたCDがたっくさんある。もしかしたらあの頃バリバリ仕事ができたのはモーツァ
ルトのおかげかな。何か急にクラシックに回帰したくなって来た。やたらと仕事が入って来て
カリカリしそうだし、懐メロを聞くならいっそのことう~んと懐メロでってことで、明日からクラ
シックで行こうっと!

いくら効率的に教えても教育効果がなければ

2016年08月09日 | 日々の風の吹くまま
雨!夏の雨は清々しい匂いがする。今日の予想最高気温はとても夏とは言えない19度。
ま、今日は完全な「仕事モード」。カレシを送り出して、そのまま仕事、仕事、仕事。何しろこ
ってこての学術用語が並んでいるもので、せっせとググッて訳語探し。人間世界にはとにか
くものすごい数の「何とか学」があって、気の遠くなるような量の知識が蓄積されている。同
時に人間世界にはものすごい数の言語があって、蓄積した知識を分かち合おうにも互いに
何が何だかわからない。

学術用語なんかひとつの英単語に対応する日本語が分野によって違っていたり、またはそ
の逆だったりするから、何でも屋の翻訳者はツライよ、になってしまう。でも、日本語の原稿
と同じ分野の似たようなテーマの論文を探して来て、読んでいるうちにこれだ!という用語
や表現が見つかるし、ついでに初歩的なお勉強までできるのはIT時代ならではだろうな。と
にかくググりまくって、ウィキペディアを漁って、他の論文を読んで、日本語で言うなら「いろ
は」の「い」と「ろ」と「はの半分」くらいでなるほどっと電球が点ったらしめたもの。何とか学の
博士たちが書いた論文を訳しているのがこんな落ちこぼれだと知ったら気絶するかも。

学校が嫌いで大学に行かなかったワタシがこんなことを言うのもなんだけど、実はこの付け
焼刃的な勉強法が一番ワタシに合っているような気がする。ワタシは気取って「犬かき式学
習法」と呼んでいるけど、生来「教えられ下手」な故だとしたら、ちょっと損かな。でも、最近
小町横町でアメリカの大学院に留学中の人が、「アメリカの教育は読書に頼りすぎで非効
率。教授がこれだけは!という要点を説明してプリントを配ってくれる日本のやり方の方が
効率的。読んで理解しろというのは教師の怠慢」という投稿があって、ワタシが日本で大学
に行ったとしてもあまり意味がなかっただろうなと、ヘンに納得。

いくら大学でこれだけは覚えておけという要点を頭に詰め込んでも、何かマニュアルを暗記
するような感じで、試験のときは(3ム排除のトヨタの生産方式みたいで)効率的だろうけど、
教育としては効果的だとは思えないな。高等学府というのは基礎教育で得た知識を拡充し
て、それを自分や社会のために効果的に使うための思考術を学んだり、研究したりするとこ
ろじゃないかとだと思うんだけど。でも、ワタシ、無学歴なもので、わっかんなぁい・・・。

アメリカン・グラフィティのような青春

2016年08月08日 | 日々の風の吹くまま
月曜日。雨がちのはずなのに、なぜか朝からいい天気。天気予報、しっかりしてくれやい。
起き出して真っ先にバスルームの秤に乗ったカレシ、「増えてない」とにこにこ。きのうはか
なり食べた気がするけど、デザート以外はカロリーは大して高くなかったから、寝ている間
に完全燃焼したんじゃないかな。ストレスを減らして、運動をして、代謝率を健康なレベルに
保っておけば、たまに少しぐらい食べ過ぎたって大丈夫ってことで、食べたいのを我慢して
ダイエットする必要もなし。それってけっこうストレスだしね。

ぼちぼちと仕事をしているうちにお昼になって、ジムとドナが到着。ビジター用パスを持って
駐車場へ降りて行って、そのまま角を回ってすぐのパブへ。ビールとパブ料理で、久しぶり
にわいわいとおしゃべり。ジムの目的がカレシが同窓会に持って行く小学校時代の学級写
真を届けることだったので、いつの間にかカレシの昔のガールフレンドの話題。初ガールフ
レンドはバンビという愛称のメティ(先住民とのハーフ)の子。ジムが「おふくろは気に入らな
かったようだけど、いい子だったな」というと、カレシは「うん、いい子だった。家庭環境が悪
すぎたけど」。その子はどうやら高校をドロップアウトして16歳で結婚したらしい。

バンクーバーのイーストサイドは伝統的にブルーカラー層と移民が住んでいた地区で、特
にカレシが生まれ育った北側は低所得家庭が多くて、スラムには程遠かったとしても荒れ
た家庭はざらだったらしい。そのせいか、高校の同窓生にはドラマみたいな人物がたくさん
いて、ワタシが警察の諜報部門に勤めていたときによく聞き知った名前が挙がって来たもん
だった。反面、ミュージシャンやエンタテイナーとして身を立てた人たちもいて、テレビやラジ
オで活躍したビル・リーターは言うなれば出世頭かな。(根っからのコメディアンで、引退した
今は我が家から見える川べりの高層マンションに住んでいる。)

カレシとはひとつ違いのジムは1980年代初めの不況の最中に起業して成功したビジネス
マンだけあって、社交的で交流が広いから高校時代の友だちやガールフレンドの消息に詳
しい。しまいには2人して互いのガールフレンドの品定め。両方と付き合った子も何人かい
たらしいから、ドナとワタシは顔を見合わせては苦笑。ちょっぴり『アメリカン・グラフィティ』を
見ているようで、まさに北米の古き良き頃の青春時代・・・。

年齢は不問の誕生祝い

2016年08月07日 | 日々の風の吹くまま
日曜日。天気はまた下り坂の模様。夜寝ていて、ちょっと寒く感じて目覚めるので、8月だと
いうのに純毛のひざ掛け毛布を出してベッドの足の方にかけた。でないと寝冷えしてしまい
そう。明日はカレシの誕生日。去年は引越しのどさくさでまともなお祝いができなかったから、
今年はリクエストに従ってスシがメインの何ちゃら日本風のディナー。ところが明日の昼にジ
ムとドナが来て近所のパブでランチをすることになったので、急遽今日のうちにお祝いディ
ナーということにした。生ちらしはよく作るけどそれじゃあまりお祝いっぽくないから、コース
料理にしようと、フリーザーの底の方をごそごそ。サーモン、キハダ、ヒラメ、トビコ、イクラ、
ハマグリ、エビ。他に真空パックのカニの身もあるから、けっこうまともな何かが作れそう・・・。

新潟の純米酒を冷やしておいて、いろんな材料をフリーザーや冷蔵庫から出したり、戻した
りしているうちに最終的にまとまったラインアップは・・・。

     

前菜はヒラメのカルパッチョ、ゆず胡椒ソース。ゆず胡椒をカノーラ油とお酒でのばしたソー
スをかけて、刻みねぎをぱらぱら。飾りによく熟れた甘いイチジクの半分。

     

シーフードのエッグカスタード。つまりは茶碗蒸しなんだけど、使える茶碗がなくて、あちこち
キャビネットを覗いて回って見つけたのがステンレスのパフェカップ。スプーンですくって食
べるからちょうどいい。具はほぐしたカニとエビとサーモンキャビア。隠し味的にしいたけの
薄切りを2、3枚。スチーマーだと温度が高すぎるようなので、大鍋にお湯を沸かして、ふた
をして蒸したら、うれしいくらいに滑らかにできた。

     

大きなハマグリの酒蒸し。加熱して急速冷凍したものなので、電子レンジ用のシリコーンの
スチーマーに並べて、たっぷり日本酒を振りかけて、醤油をちょっとたらして、電子レンジで
チン!スープがおいしすぎて、スプーンを出して来てきれいに飲んでしまった。美味・・・。

     

メインコースはカレシがリクエストしたスシ。トビコとカニとサーモンキャビアを軍艦巻きにし
て、握りはキハダとサーモン。針しょうがと海苔の吸い物を添えて・・・。

デザートはトライフルとコーヒー。満腹になったカレシは「すごくうまかった。よかった、よかっ
た」と言いながら、いつの間にかソファですやすや。ま、この際年齢は不問にして、ハッピー
バースデイ、ダーリン!

もう1年経ったのか、まだ1年しか経っていないのか

2016年08月06日 | 日々の風の吹くまま
またちょっと涼しくなった。土曜日恒例のまじめ掃除をするのに大汗をかかずに済むからい
いけど、やっぱり夏はもう少し夏らしくあってほしいもんだな。去年はどれだけ暑かったんだ
ろう。雨が降らなくて水不足を心配したくらいだから暑かったのかもしれないな。去年のこと
なのに覚えていない。まあ、去年は引っ越し大作戦で春からずっとてんやわんやだったから
それもありかな。

今日はその引越し本番から満1周年。早朝から引越し業者が来て、朝食の暇もなく旧居か
ら荷物を運び出して、昼食の暇もなく新居に運び込んで、その日の食事はレストランでの夕
食だけだった。2人の年でよくがんばったもんだなあ。新居での第1夜は疲れ果てて11時
過ぎには寝てしまって、翌日は7時過ぎに起床。その日から15年も「午前4時就寝、正午起
床」だった生活時間が意図せずに「12時前就寝、8時前後起床」にリセットされて、1年経っ
た今でもそのまま。生まれつき夜型だったはずのカレシがすんなり順応したのには驚いた。
へたをするとワタシがまだ寝ぼけているのに「おい、起きるぞぉ」とやられる。ま、朝の日を
浴びる生活は心身ともに健康的な感じがしていいね。

でも、あれから丸1年経ったんだという実感はあまりわかないな。秋口の大嵐の影響か外
壁のコーキングにひびが入って、冬の間に雨水がしみ込んで「床下浸水」するハプニング
(保証期間中だったので無償修理)もあったけど、何だかもうずうっと昔から今の暮らしをし
て来たような気がするから不思議。バンクーバーの旧居のことはほとんど思い出すこともな
いから、あの家での27年はいったい何だったのかという気がしないでもない。自分で設計
した「夢の家」だったはずだけど、もしかしたらあそこでの暮らしを楽しんでいなかったのかも
しれない。ベースメントにこもって仕事、仕事、仕事だったし・・・。

丸1年という感じがしないのは、それだけ新しい暮らしになじんだということだろうな。日常の
ちょっとしたことは半径徒歩3分の圏内でほぼ済んでしまうし、バンクーバーに出るのだって
交通の便はいいし、それでいてのんびりした「とかいなか」的な環境がいい。突拍子もなく始
めて、そのまま突き進んだ引越し作戦だったけど、この1年どこを見ても新居の条件を超え
るものは出なかったから、絶好のタイミングだったんだと思う。ワタシってほんとに運がいい
人間だと思う。ほんとに・・・。

この暮らしも明日で満1年

2016年08月05日 | 日々の風の吹くまま
今日は金曜日だ、日本ではもう土曜日だ、仕事戦線は安全地帯だ、と喜んだのも束の間。
先月から予約が入っていた仕事が予告通りに入って来ていて、同時にテキストボックスと格
闘させられたところからも「続き」の打診。こっちは文字数カウントを見ただけでもうげんなり。
四苦八苦したファイルの倍以上もある。ということは、テキストボックスは千個くらいあるかも。
おまけに、できた分から先に送れって、ご冗談でしょ、お客さん。予約の仕事と重なったのを
もっけの幸いとばかりに「先約がありましてぇ~」。こっちの方は何だか難しいことを書いて
ある学術論文だけど、おもしろそうだからやる気満々・・・。

明日は引越し満1周年。去年の今日は注文製作の新しい家具を運び込むのに、朝から家
具屋に車を飛ばし、積み込みを確認して新居に飛ばしてと走り回っていたっけ。結婚40年
にして初めてまともな家具を揃えることができて、何だか嫁入り道具を運び込んだ花嫁さん
みたいな気分だったなあ。これはここ、あれはこっち、という具合に間取り図に書き込んで、
それぞれの寸法と仕上げを指定して、郊外で農業の傍ら家具工房をやっている人に作って
もらった家具。ひと目で直線的で素朴なデザインと個性的なオークの木目模様に惚れ込ん
で、ま、一生に一度の贅沢・・・。

月曜日のカレシの誕生日にご馳走を作ってくれと言うので、カレシがスカイプレッスンをやっ
ている間にHマートにひとっ走り。金曜日の午後のせいかどうか知らないけど、かなりの混
みよう。よく見たらおもしろい形をした韓国大根をカートいっぱい買い込んでいる人がいたり、
樽の形の大きな容器に入った醤油が山積みされていたり。キムチ作りの季節じゃないはず
だけど、ここではキムチ専用の冷蔵庫も売っているから、カナダのコリアンは季節に関わり
なく作っているのかもしれない。坂を上るにはトートバッグがずっしり重いので、駅からバス
に乗り継ぎ。後でCompass Cardの履歴を見たら、6分の余裕で有効期限90分に納まっ
ていたけど、バスが出たばかりだったら次が来る頃には切れていたところ。いっつもこのタ
イミングが微妙・・・。

バスを降りて、そばのBuy-Low Foodsに寄って夕食の材料を買ったついでにおいしそうな
トライフル(カロリーが高そう・・・)をバースデイケーキの代わりに買って来た。このところ何
となくダイエット中のカレシだけど、誕生日だもん、1日くらい飽食してもいいんじゃない?

梅雨とつゆとさみだれ思考

2016年08月04日 | 日々の風の吹くまま
なんか忙しい。さみだれ式に仕事が入って来るせいかな。「さみだれ」って何となくだらだら
と雨が降るようなイメージが沸いて来る響きだけど、漢字だと「五月雨」。え、5月の雨?と
思ったら、どうやら「陰暦の5月」。はて、いつ頃だろうとググってみたら、何のことはない新
暦(太陽暦)の6月。なぁんだ、「さみだれ」ってのは「つゆ」のことか。でも、つゆは「梅雨」と
書くけど、梅の季節は春だよね。北海道では梅も桜もゴールデンウィークあたりにまとめて
咲いていたような・・・。

朝からぼけっとしたことを考えながら、きのう飛び込んで来た仕事。いつもワタシの担当に
なっているところの人間関係の話。いつも思うんだけど、ほんとにドラマに満ち溢れたところ
だな。口頭表現の裏を読み取りながら、舞台の上で演じられる人間模様を描くようなつもり
で、どうしてこうも機能不全みたいな人が多いんだろうとぶつぶつ。互いに何を言っても耳で
言葉として聞いて理解していないのかもしれない。相手の声のトーンや音量に生理的に反
応して、この人、嫌い。あの人、苦手。これじゃあコミュニケーションにならないのも無理はな
いかな。こういうコミュニケーションができない人たちの苦情を日本語がわからない人たちに
コミュニケートするのを手伝うのがワタシの仕事。ワタシが言うことは誰も耳を傾けてくれな
いのに、何だかヘンな商売・・・。

終わった仕事はさっさと納品して、後の事務処理をして、(もしかしたらまたつかの間かもし
れない)遊びモード。さみだれ式に半端な量の仕事をしていると遊びモードも半端になって
しまうから、つゆ空を見上げているような気分になって来る。もっとも本物の梅雨はよく知ら
ないけど、それでもだらだらと降る雨の鬱陶しさは想像がつく。気分にまでカビが生えて来
そうな感じ。「梅雨」の語源は「黴雨」だったという説もうなずけるというもの。梅の雨をどうし
て「つゆ」と呼ぶのかしらないけど、こっちの方が響きがいいから、いつ果てるかわからない
さみだれの鬱陶しさも少しは晴れるかもしれないな。

ヘンな文書ばっかり訳しているとヘンなことばっかりつらつらと考えてしまって、さみだれ式
思考になるから困る。気晴らしにファーマーズ・マーケットに行って来ようっと。外は暑そうだ
から気持のカビ取りにもなるかも・・・。

夢のマイホームが夢のまた夢では・・・

2016年08月03日 | 日々の風の吹くまま
今日も湿っぽくて涼しいね。どこへ行ってもあいさつ代わりに「夏、どうしたんでしょうねえ」。
去年の今頃は強力な高気圧がどかっとあぐらをかいていたのが、今年はしつこい低気圧が
座り込んでしまっているんだそうで、最高気温は平年よりやや低め。でも、適当に雨が降る
から去年のような旱魃の心配をしなくてもいいし、最低気温は平均かやや高めだから作物
の生育はいいらしいし、まあ文句は言いっこなし。

これでもかというくらいに過熱する住宅市場を少しでも冷やそうと、州政府がきのうから外国
籍で永住権を持たない買主(狙いは特に投資目的で不動産を買い漁る中国人)に15%の
譲渡税を課し始めたところ、繰上げ決済が間に合わなかった売買契約が反故になるケース
が続出しているとか。おかげで売主の方も家を売った代金で決済するはずだった新居の契
約を反故にせざるを得なくなって、さらには値下がりを期待して買いオファーを控える動きも
あるということで、不動産業界は悲鳴を上げているらしい。はて、将棋倒し式に値崩れが始
まって、膨らみ切ったバブルがドカンと破裂するのか・・・。

もっとも中国で巨富を築いた中国人が買い漁るのはバンクーバーの特定地区の豪邸かま
だ建ってもいないタワーマンションで、一般庶民の住宅の価格を押し上げているのは、急激
に人口が増える中で住宅の供給が追いつかず、逆に住宅不足の解消を狙った自治体の高
密度化政策のおかげで需要の高い戸建て住宅がどんどん減っているためだという説もある。
今度の新税で不動産価格が暴落でもしたら、最低限の頭金を払って、目いっぱいローンを
組んで何とかマイホームを買った人たちにとっても市場価値がローンの残高より低くなる可
能性があるから、銀行も戦々恐々だろうな。要するに、政府の施策がみんな裏目に出ると
いうことか。

ま、来年は州議会の総選挙の年だから、何もしないでいた政府があわてて選挙対策として
投機熱をちょっと冷まそうとしたということだろうけど、しっかり背景を調べたり、影響や効果
をじっくり検討したりせずに、帽子からうさぎを引っ張り出すような付け焼刃の施策がうまく
行った例はない。市場も社会も市民生活も混乱するだけで、マイホームを求める人たちに
は何の恩恵もなくて、結局のところマイホームは夢のまた夢のままなんてことにならないと
いいけど・・・。

吸血蚊は女子の血が好き?

2016年08月02日 | 日々の風の吹くまま
曇り。8月なのに午前9時の気温がたった14度で、家の中は薄暗いし、何だか10月にタイ
ムスリップしたような感じで、ほんっとに今年の天候はむらっ気。元々日本のような明確な
季節の移り変わり感はあんまりないところではあるけど、それでももうちょっと一貫した季節
であってくれていもいいんじゃないかな。連休最後のきのうは大賑わいだった道路向かいの
マンションの屋外プールも今日は閑散。天気が良ければ平日でも年配の住人たちがプール
サイドで日向ぼっこをしているのに。

寝ている間に蚊に食われた腕が痒い、かゆい、カユイ。どれもぼこっと腫れて、刺されたと
ころはプチッと水ぶくれ。カレシに見てもらったら全部で12ヵ所もあった。黙っていても痒い
から、けっこう無意識に引っ掻いては水ぶくれを掻きむしって、余計に痒くなるし、痛いしで
踏んだりけったり。しょうがないから、カレシが出かけた後の床掃除を済ませた後、向かい
のLondon Drugsに走って、抗ヒスタミン剤の痒み止めスティックを買って来て、鏡を見な
がら赤くなったところにペタペタ。これで痒みはだいぶ軽くなったけど、両腕はピンクのぼこ
ぼこだらけで、蚊1匹でこの騒ぎとは、何ともはや・・・。

それにしても、ひとつのベッドで隣で寝ているカレシはまったく刺されていないのに、ワタシ
だけが2本の腕をぼっこぼこにされるなんて不公平のきわみだと思うけどな。でも、ちょっと
ググッてみたら、基礎体温が高いと蚊が寄って来る(ほぼ37度)とか、基礎代謝率が高い
(生活時間が変わったら高くなった)と呼吸に二酸化炭素が増えて蚊を引き寄せるとか、色
が黒い(生まれつき!)と蚊に狙われやすいとか、あてはまるようなことばかり書いてあって
がっくり。ということは、カレシは基礎体温が低くて(寒がりになった)、基礎代謝率も低くて
(太りやすくなった)、色が白い(これは怪しいもんだけど)から、蚊に見向きもされないの?

両腕を高く上げさせておいて「ひとつ、2つ、あっ、ここにも。おっ、こっちのはでかいな」と被
害を調査?していたカレシ曰く、「よっぽど味がいいんだなあ。こんなにうまいもんにありつ
けて、オレってラッキーとばかりに爆食いしたんだろうな。食い過ぎで腹が重くなって飛べな
くなってさ、どっかに墜落してるかも」。あのさ、人を刺して血を吸うのはオスじゃなくて、メス
なんだけど。「なるほど女同士か。やっぱりなあ。あはは」。何だ、それ?

仕事して、客をもてなして、蚊に食われて7月が終わり

2016年08月01日 | 日々の風の吹くまま
ばたばたしているうちに8月。今日は「BCデイ」。「ハッピーマンデイ」のカナダ版みたいな
三連休にするために作ったような祝日。あんまりばたばたしたもので連休だってことも忘れ
ていた。金曜日に始めた仕事はオブジェクトの上にテキストボックスを重ねてあって、描画
ツールでの上書き処理などムリ、ムリ。漢字のない英語は長いから訳文はボックスからは
み出して全体が見えないし、タイプしても表示まで10秒や15秒はかかって、作業は遅々と
して進まない。土曜日にはとうとう頭に来て、印刷した原稿を見ながらワードで最初からべ
た打ち、日曜日に2つのファイルを往復して、300個以上ありそうなテキストボックスを作業
ファイルからコピーした訳文でひとつずつ埋める作業。脳が死んじゃうよぉ、もう。

おまけに前から日曜日の夜に友だちをディナーに招待してあったので、一段落したところで
食材を買いに走り、ランチの後でメインコースを仕込んで、コピペの仕上げとホームストレッ
チのファイルの見直し。サイズのミスマッチにはかまっていられないので、作業ファイルもま
とめて圧縮して、メールに添付して午後3時送信。ところが、客先のシステムから添付ファイ
ルが大き過ぎると受付拒否の自動メール。しょうがないからFTPにアップロードして、そっ
ちの方に送ったとメールを飛ばして、深呼吸したらもうお客が来る時間・・・。

久しぶりの友だちとのディナーもおしゃべりも楽しかったけど、帰った後に食器を食洗機に
入れてスイッチを入れたらもうぐったりで、11時過ぎには食洗機を回したまま就寝。ところ
が、そのまま朝までぐっすりのはずが、4時過ぎに左腕の肘のあたりが痒くて目が覚めた。
右の二の腕も痒い。寝ぼけ半分でポリポリやっていたら、耳元で「ぶぅ~ん」。蚊!そっか、
ゆうべは夜遅くまで窓やガラス戸を開けたままだったから、明かりにつられてふらふら入っ
て来たのか。カレシがよく寝ているから、明かりをつけて追い回すわけにも行かず、耳元に
「ぶぅ~ん」と来るたびに手を振って、あっち行けったら、もうっ。

何とか寝ついて8時半起床。左手の中指の付け根と右手の甲と両腕に大きな赤いマークが
全部で7つ。もう直径4、5センチに腫れて、真ん中にポチッと水ぶくれ。隣で寝ていたカレシ
はゼロ。何で虫刺されに過剰反応するワタシばっかり食われるのよっと言ったら、「オレは
おいしくないからねえ」とカレシ。はあ・・・。