リタイア暮らしは風の吹くまま

働く奥さんからリタイアして、人生の新ステージで目指すは
遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

コメディになったシャーロック・ホームズ

2016年09月15日 | 日々の風の吹くまま
9月14日(水曜日)。今日も晴れ。フレーザー川に沿って朝靄が低くがかかっている。ロー
ラから無事トロント帰着のメッセージがあって、今日から3週間は平常通りの生活で、次は
私たちのバケーションの番。郵便がストをするとかしないとか騒いでいる間に忙しくなったり
して、まだ北海道の友だちに手紙を書いていない。特に釧路の幼なじみは台風上陸で家に
被害がなかったかどうかずっと心配しているんだけど、スマホもメールも無縁の人なもので、
連絡は昔ながらの手紙(カタツムリメール)。でも、今回は北海道まで足を伸ばせそうにない
ので、ごめんなさいレターだなあ・・・。

今日はArts Club新シーズンの第1作のオープニング。アーサー・コナン・ドイルの『バスカ
ヴィル家の犬』をベースにした抱腹絶倒コメディという触れ込みで、おもしろいことを考える
人がいるもんだ。シャーロック・ホームズとワトソン先生の「最も危険な事件」をコメディにし
たらどんな感じになるのかちょっと想像がつかないから、すごく楽しみ。ランチを軽く済ませ
て、早い夕食を簡単に済ませて、いざ出発。最近バンクーバーまで行くのにラッシュ時でも
あまり渋滞しない道順を発見したので、イライラせずにすいすい。この「抜け道」は川向こう
に住むArts Clubのメンバーが教えてくれたもので、いつも渋滞するキングスウェイの最悪
の区間を迂回できるんだけど、意外と知られていないらしい。(だから渋滞しないんだけど。)

レセプションでは互いに「この夏はどうしてた?」と、まるで新学期みたいなおしゃべり。送迎
バスで劇場に戻って、わくわくしながら着席。『Baskerville: A Sherlock Homes Mystery』
はアメリカのケン・ラドヴィッグの作で、オリジナルのストーリーをそっくりコメディ化したという
感じ。主役2人の他は男2人女1人の3人の俳優たちがとっかえひっかえ40人近いキャラ
を演じ、舞台上の大きな可動式スクリーンを役者たちが動かして、怪物犬が出没する湿原
の風景を映写したり、ちょっとワヤンクリ風の影絵で怪物犬の呪いの顛末やホームズたち
が階段を上る場面を見せたり、役者たちが舞台の隅で操る人形で岩場から転げ落ちる場
面を舞台下で撮影しているタブレットを通じて写したりと、なかなか斬新なテクニック。

カーテンコールには5人の役者たちと一緒にめまぐるしい場面や衣装の切り替えに奮闘し
た裏方さんたちも加わって、やんやの喝采。ブラヴォー!いいシーズンになりそうな予感が
する・・・。

       

極楽とんぼ旅館は営業を終了しました

2016年09月13日 | 日々の風の吹くまま
9月13日(火曜日)。午前7時起床。ポートマン橋の向こうから朝日が昇ったばかりで、川面
にキラキラと反射してまぶしい。日の入りはほぼ午後7時半。8時を過ぎるともう真っ暗で、
昼間が夏至の頃と比べて3時間半も短くなっている。あと10日すれば秋分の日で、その先
はいよいよ日の出が午前7時台になるから、日の出と共に起きる日ももうすぐそこまでかあ。
秋深しなんて言っているうちに、雨、雨、雨の季節が忍び寄って来て・・・。

弟夫婦が8時少し前に着いて、まずは娘夫婦の荷物を車に詰め込む。大小のスーツケース
数個が収まるのかと心配したけど、ニックがジグソーパズルみたいにうまく組み合わせて全
部トランクに収めてしまったからすごい。朝食は6人揃ってぞろぞろとモールにあるファミレ
スへ。英語教室に行くカレシが先に席を立ち、残った5人は20分ほど後でレストランを出て、
マンションのビジター用駐車場で貸してあったパスとスペアキーを受け取って、空港へ向か
う親子4人を見送った。来年はカレシママの100歳の誕生日に集まろうね!

泊り客が出発した後は「極楽とんぼ旅館」を閉める仕事。窓を盛大に開け放して、まずはソ
ファベッドの片付け。コンフォーターを横に置いといて、寝具をはがして洗濯機に入れ、パッ
ドとマットを外して、ベッドをソファの枠の中に収納して、クッションを置いて完了。コンフォー
ターとパッドはそれぞれのビニール袋に収めればいいけど、マットは一筋縄では行かない
曲者。たたんでもじっとしていてくれないから、レスリングみたいに押さえつけての大格闘。
大汗をかきながら何とか古いシーツで包んでガムテープで止めたけど、さて、どこに置こう
か。いろいろやってみて、最後は主寝室のクローゼットの衣装箱の後ろに突っ込んで何とか
収納。ああ、くたびれた。

簡単なランチの後は、カレシは復旧した昼寝ルームでさっそくごろり、ワタシは買い物。何だ
かほぼ毎日外食だった気がするので、2人とも久しぶりの「家庭料理」がうれしい。カレシは
T&Tで買って来たカラマンシを絞ってドレッシングを創作。ワタシは鶏の胸肉にタイ風スパ
イスをすり込んで焼いて、バターで炒めたしいたけとしょうがを混ぜたジャスミンライスと蒸し
たさやインゲン。そういえば食前のマティニもごぶさただったなあ。泊まりがけのお客は楽し
いけど、どうしても生活習慣が乱れがちになるから、ちょっと疲れるね、やっぱり・・・。

うろ覚えの記憶とGPSの知恵比べ?

2016年09月12日 | 日々の風の吹くまま
9月12日(月曜日)。今日も前項の観光日和。若夫婦との朝食が終わった頃にデイヴィッド
からの電話で、10時半にカレシママのホームで落ち合う手はずができて、4人で出発。ロー
ラがおばあちゃんに会うのは10年ぶりかな。トロントはやっぱり遠いね。ニックにとっては初
めて。この若さで日本でなら年収2千万超クラスの気のいい人なんだけど、何かADDっぽ
いところがあるから、カレシママはどんな印象を持つだろうな。

昼過ぎまで古い写真を見たり、昔話をしたり。テーブルの上には、ホームの映画ルームに
新しい椅子とカーペットとポップコーンマシンで懐かしい「映画館」の雰囲気を作ることになっ
たというお知らせがあって話題騒然。大手が経営するホームには入居者がホテルのレスト
ランのようなダイニングルームがあるし、図書室やビリヤードルームもある。家賃はけっこう
高いらしいけど、2食と家事サービス付きで、おまけにアメニティが充実していればそれなり
に妥当なのかもしれない。わいわいとにぎやかに過ごした後は帰り道のファミリーレストラン
でちょっと遅いランチ。その場でシーモア山に行ってみようということになって、高速道路を
ぶっ飛ばして、橋を渡ってノースショアへ。

ところが道を見過ごしたのかどうか、いくら行っても山への道路に行きつかない。おいおいと
苦笑していたら、スマホを見ていたローラが「行き過ぎ」と言うので、「遠来のお客に道を聞く
なんて」と笑いながら引き返したけど、あれ、何か下り坂の感じ。ニックが自分のスマホを見
て「方向が逆」。え、また?「キミはいっつも地図を読み違えるじゃん」とニック。「ちゃんとそう
表示してるんだってば」とローラ。カレシとワタシは(なぜか意見の合わない)2人のスマホの
喧嘩にげらげら笑いながら、何とかシーモア山州立公園の入り口を見つけて、上り坂をジグ
ザグと曲がって行って、やっとスキー場の駐車場に着いた。

シーモア山は標高1449メートル。高い山のないオンタリオから来たお客には快晴で遠くに
ポートマン橋を望むフレーザー川とメトロバンクーバーの眺望は最高のもてなしだったかも。
若い2人はさっそく自撮り棒で雪を被ったベーカー山を背景に記念写真。最後の夜は近所
のパブでビールを傾けながらの食事をして、親夫婦はマリルーのところへ。家族4人揃って
トロントへ帰る明日は早起きして、間に合うように空港へ送り出してあげなくちゃ・・・。

即席の旅館業は大変だ

2016年09月11日 | 日々の風の吹くまま
9月11日(日曜日)。晴れ。きのうは前夜から泊まっていたデイヴィッドとジュディが何年か
前に亡くなったジュディのお父さんの遺骨を墓地に納める法事に出かけたので、夜までは
「平常通り」。ところが何やらすぐ外の6番ストリートを通行止めにしてのイベント。何なのか
聞いていないし、マンションの住人も首を傾げるばかりで、通行止めにして道路の真ん中に
ステージを仮設するほどなのにヘンな話。自分の目で見るのが一番と外に出たら、何と「依
存症克服の日」とかで、薬物やアルコールの依存症の人、依存症だった人をサポートする
団体のテントがずらり。

名の通ったロック歌手が来るという話で、案の定2時半頃からずんどこずんどこ。この手の
騒音はBoseの消音ヘッドフォンも敵わないので、カレシは4時のスカイプレッスンを急遽午
後9時に変更して、2人でメトロタウンへ避難。と言ってもモールだって似たようなどんちゃか
どんちゃかなんだけど、カレシは前回黒がなくて買わなかったBoseの消音ヘッドフォンの
最新モデルを買えたのでご機嫌。あちこちとモールをうろついて、中国系スーパーのT&T
で買い物をしたら6時。もう静かになったはずだとバスで帰って来たら、通行止め解除の午
後7時を過ぎていてもまだ仮設ステージの一部が残っていたりして、結局は夜中近くまで通
行止めのまま。何とも無責任な話だけど、イベントを組織した人たち性格なのかもしれない。

今日はデイヴィッドが朝から娘夫婦と連絡をつけるの躍起。どうやらローラは義両親と一緒
にグラウスマウンテンに行き、高所恐怖症のニックはホテルでフットボールの試合をテレビ
観戦しているらしい。家族が集まるディナーは6時なので、冷凍ピッツァを焼いて軽くランチ
をして、デイヴィッドは時間を見計らってダウンタウンのホテルに娘夫婦を迎えに行き、戻っ
たら自分たちの荷物を車に積み、私たちはローラとニックを乗せてレストランへ。弟ジムの
誕生日の前日でもあるので、いまどき風のにぎやかなBGMに負けないくらいにぎやかな
ディナーだった。

デイヴィッドとジュディはそのまま次の宿泊先のマリルーの家へ。私たちは姪夫婦と帰って
来て、ニック(すごいスポーツ狂!)がテレビでフットボールを見ている間に客室のシーツと
枕カバー、バスルームのタオルをさっと取り替えて、はい、次のお客様。即席の旅館業は忙
もんだなあ。ま、30代に入ったばかりの若い2人もそろそろ遊び疲れたようで、みんな
けっこう早寝・・・。

こんな高校時代があったらなあ

2016年09月10日 | 日々の風の吹くまま
9月10日(土曜日)。天候は回復基調。きのうは1日中忙しかったけど最高に楽しかった。
昼前にお泊りの「お客さん」がやって来たので、角を曲がってすぐそこのパブでビールを飲
みながらランチ。午後はアラスカクルーズから戻って来た娘と婿さんとその家族と過ごす2
人を送り出して、カレシの同窓会へ。先に帰って来たら適当に飲んでいてねと言ってあるの
で、ビールを冷蔵庫に詰め込んで、チップスやナッツを用意しておいた。気心の知れた兄弟
姉妹だから「おもてなし」もいたってお気楽。

同窓会の会場は我が家から車で15分ほどのバーナビーの市営ゴルフ場のクラブハウス。
カレシは「Class of ‘61」と呼ばれる1961年度の卒業生。カナダでは何年何組というような
クラス分けはないので、ひとつの学年をまとめて卒業(予定)の年でくくる習慣がある。カレ
シの母校ブリタニア高校は今年で創立108年。(いずれ廃校にする計画が浮上している。)
高校は4年制だけど、1961年の卒業生には学区変更によるテンプルトン高校からの編入
組が混じっていて、その1人だったカレシには4年間一緒だった同窓生はいない。

卒業した約210人のうち今回の参加者は70人。ずっと付き合って来た人たちや、顔を思い
出したり、名札を見たりして「やあやあ」となる人たちがいる。みんな1943年生まれのはず
なのに、すごく老け込んだ人や70代に見えない人がいて、年齢を知らなければ15年くらい
年の開きのあるグループだと思ってしまいそうだけど、卒業から55年、それぞれに歩いて
来た人生が顔に現われているのかな。カレシは悪友だった人に「おい、娘を連れて来たん
か」とからかわれて、「5つしか違わないんだっ」。(カレシには年を取るほどに「年の差婚」っ
くなって来るのが悩み・・・。)

食事の後は同窓生の1人で地元では知られたミュージシャンのアル・フォアマンのトリオの
演奏でダンス。腰は大丈夫?という人もいたけど、みんな高校生の昔に戻って楽しそう。高
校のつながりで結婚した人がかなりいるのは、こんなダンスパーティで出会ってカップルに
なっていたと言うことだろうな。カレシまでが珍しく「踊ろうか」というので、踊るのは大好きな
ワタシもカレシと存分に踊りまくって汗びっしょり。しまいに2人にダンスを申し込まれる始末
で、窮屈でしかなかった高校時代を過ごしたワタシはカレシの高校時代をちょっぴり味わわ
せてもらった気分・・・。

マットレステスターという仕事

2016年09月08日 | 日々の風の吹くまま
9月8日(木曜日)。曇りか雨の予報だったのに、ブラインドの隙間から入る朝日に直撃され
て目覚め。でも、ルーフデッキが濡れていたので予報は当たっていたってことか。カレシを
英語教室に送り出して、火曜日にサボった掃除。特に臨時に客室になるスペアの寝室は念
入りに掃いて、さらに掃除機をかけて、力こぶを作ってのモップかけ。普段はあまり使わな
い部屋だから掃除もつい簡単に済ませてしまうけど、今日は気合を入れてきれいにして、ソ
ファベッドを開いてベッドの用意。マットレスの上にフォームのマットとダウンのパッドを掛け
てから、シーツ、客用の枕、コンフォーターと呼ぶ薄手の掛け布団でベッドメーキング。

カレシが帰って来て、ランチを済ませた後、「マットレステスターになってやる」と、できたての
ベッドでさっそく昼寝。ベッドを製造する業界やホテル業界には「マットレステスター」(あるい
は「ベッドテスター」)という職業がほんとうにあるんだそうで、ベッドに寝て、その寝心地をテ
ストするのが仕事だという話。大きなチェーンのホテルなんかではけっこう給料がいいらし
い。(テストするベッドの数もすごいだろうけど。)寝ているだけで稼げるなんて夢のような話
だけど、転じてだらだら、ぐずぐず寝てばかりの人のことをからかって「マットレステスター」と
呼ぶことがある。

今日は3時からファーマーズマーケットがあるので、カレシを起こしに行ったら、ベッドの上
で何とも気持よさそうにすやすやと眠っている。おお、これならお客さんにも心地よく眠って
もらえそう。でも、マーケットに行くんだから起きてもらわないと困るので、足の親指の先に
そうっとタッチ。ギロッと片目を開けたカレシに感想を聞いたら、「いいねを10回」という返事。
ソファベッド特有の薄いマットレスのスプリングを感じなかったそうだから、我が家のマットレ
ステストは合格ってことで、カレシを引っ張ってマーケットへ。市役所の前を回って行ったら、
ロイヤルアベニューに面した芝生の上で日向ぼっこをしながら昼寝をしている若い人。大型
トラックが轟音を立てて走ってるってのに、あんなところでよく眠れるもんだなあ・・・。

あと数回になった夏のマーケットでの今日の収穫は新鮮な野生のシャンテレルきのこと「は
くれい」という小粒のかぶ。ああ、秋だなあ・・・。

長旅をして来たお客さんが到着

2016年09月07日 | 日々の風の吹くまま
9月7日(水曜日)。今日はトロントから遥々3日半の鉄道の旅をして来たデイヴィッドとジュ
ディが早朝に到着するのに、朝から雨。それにしても列車に揺られること3日半って、とって
も想像がつかない。飛行機なら5時間ほどで来れるのに、やっぱりカナダは広いなあ。寝台
車なら運賃だけで往復20万円以上するらしいけど、土木技師のデイヴィッドが長年勤めた
CN(カナディアンナショナル鉄道)を退職したときに旅客鉄道であるVIA Railの終身無料
パスをもらったので、2、3年に一度はこうしてのんびりと夫婦で五大湖を回り、まっ平らなプ
レーリーを走り、ロッキー山脈を越えて家族に会いに来る。でも、3日と12時間はねえ。往
復で丸1週間だもの、2人もさすがに帰りは飛行機・・・。

いつ連絡が来るかわからないので、カレシに留守番させて午前中にウォルマートに走って、
ベッドのマットと寝具一式を調達。これでマットレスの薄いソファベッドも少しは寝心地が良く
なるかな。4時前にカレシママのところから「これから行く」との連絡。場所はわかる?と聞い
たら、「ニューウェストの道路はよく知ってるから大丈夫」。そっか。CNに就職が決まってサ
レーの操車場に配属されたデイヴィッドが、通勤に便利だからとダグラスカレッジに在学中
だった婚約者ジュディのアパートに転がり込んで、そのまま結婚するまでニューウェストで
暮らしてたんだっけ。そっか、古巣に帰って来たようなものか。

5時を過ぎても現われないので迷子になったのかと思っていたら、「今、図書館の駐車場に
いるんだけど」と電話。あはは、道路をよく知ってるといったの、誰だっけなあ。カレシが玄関
前までの道順を教えて、「駐車場への入り方を教える」と来客用の駐車場パスを持って出て
行った。10分くらいでカレシとデイヴィッドが上がって来たけど、玄関前で下ろしたジュディ
と妹のジャネットが行方不明。カレシが急いでロビーへ降りて行って、入れずにいた2人を
救助して来たけど、カレシが教えたブザーの操作があやふやだったもので、つながらなかっ
た模様。んっとに、もう。

金曜日に私たちがカレシの同窓会に出かけている間に来ても部屋に入ってもらえるように、
新しく作った鍵をつけたフォブを渡して、使い方を説明して、お泊りの準備が完了。今夜と明
日はジャネットの家に泊まるので、今日はさっと部屋の中を案内して、ちょっとおしゃべりし
て、じゃあ、あさって・・・。

ソーシャルストームの始まり

2016年09月06日 | 日々の風の吹くまま
9月6日(火曜日)。雨模様の朝。今日はまず煙探知機と火災報知設備の点検。これは州の
消防法で年1回の実施を義務付けられているもので、各部屋の煙探知機や廊下や共有部
分の火災報知機などが正常かどうかをチェックする。いつも高層棟の最上階から始まるの
で、だいたい9時過ぎには我が家のフロアに到達。煙探知機の点検は部屋に入る必要があ
るので、管理人に鍵を預けずに留守にすると管理組合から再訪点検のための追加費用を
請求される。さて、煙探知機は正常。寝室3つと園芸ルームになっているデンにある火災警
報機のスピーカーから「アテンション!点検中です。避難の必要はありません」というお知ら
せ?がしばらく繰り返し流れておしまい。ほんじゃ、また来年ね。

カレシが出かけている間に客用のソファベッドの寝具などを買おうと思っていたら、夜の間
に小さい仕事。今夜の夜中が期限で、あいにく今日はArts Clubのシーズンキックオフパー
ティ。ぐずぐずしていられないから、そのまま座り込んでちゃっちゃかとやっつけて、さっさと
納品。おかげで床掃除をする暇がないままカレシがご帰館。軽くカップヌードルでランチを済
ませて、やっと午前中に予定していた買い物。ウォルマートにフォームのマットと寝具一式
があったけど、かさ張りすぎるし、飛ぶように熟れるものじゃないから明日カレシを運搬役に
して買いに来ることにした。

午後から晴れ。帰ったらすぐにオーブンを温めて、お出かけ前の腹ごしらえはビーフとマッ
シュルームのパイ。何だかここんところいわゆるジャンクフードや出来合いのものが多いよ
うな気がするけど、ま、ワタシも忙しいし、何かと予定が立て込んでいるからしょうがないか。
それでも買って来た出来合いのサラダとパイの夕食を済ませて、5時前に出発。ラッシュと
は逆の方向だから、車の流れはけっこうすいすい。旧居からよく通ったキャンビーストリート
のSave-On-Foodsの駐車場に車を置けば、BMOセンターの劇場へは歩いて15分ほど
で、レセプションだけだから帰りにオークリッジの酒屋まで足を伸ばす余裕がたっぷり。

それにしても、たまに来るだけになったバンクーバーは変わりようが激しいな。ニューウェス
トでは歩行者が王様なのに対して、バンクーバーでは「自転車様」がふんぞり返って歩行者
や車をそこのけ、そこのけと蹴散らして走っていると言う感じ。まあ、住んでいた頃には気づ
かなかったのかもしれないけど・・・。

ガラスの中の世界に入ってみた

2016年09月05日 | 日々の風の吹くまま
9月5日(月曜日)。連休最終日は雨で、外は静か。でも、我が家は今週、来週と何かと予
定が立て込んでいるから、さしずめ嵐の前の静けさというところかな。ハイライトはカレシの
高校の同窓会、そしてトロントからVIA鉄道で3日半かけてやって来る義弟夫婦とアラスカ
クルーズから戻って来る姪夫婦のお泊り。金土、日月と連続で2泊ずつ、新居で初めて泊り
がけのお客を迎えるのはうれしいね。特に若夫婦の場合はハワイでの会議と重なったロー
ラの結婚式を欠席したので、婿さんのニックとは今回が初顔合わせだから、ちょっとばかり
ドキドキ。

他にもマンションの火災報知設備/煙探知器の点検やら、Arts Clubのシーズンキックオフ
パーティやらシーズン第1作のオープニングやらBCワインフェアやら、イベントが目白押し
なもので、カレシはスカイプレッスンをほぼ全部キャンセルして、今日は教室の2週間分の
教材作り。納品を全部済ませて「休みモード」のワタシは、請求処理の後は何にもすること
がないからカメラをいじったり、本を読んだり。窓際の本棚の上に並べてある大小3個のガ
ラス細工のハートを見ていて思いついたのが、直接レンズに当てて、窓の外に向けてシャッ
ターを切ったらどんな感じになるか・・・。

     
     
     
     
     
     

他にもおもしろいものはないかと見回して、宝物のラリックのガラスの魚(青)でやってみた
ら、こんな感じ・・・。

     

同じキャビネットに飾ってある2羽のガラスの小鳥は・・・。

     
     

ズームで遊んだ後はマクロでちょっといたずらをしてみたと言うところだけど、ガラス細工の
中に入るとまた何か違った次元の世界があるような気がするな。早々、ローラとニックはシ
アトルでクルーズ船に乗る前にスペースニードルの真下にあるワタシの大好きなガラスの
彫刻家デール・チフーリのガラス庭園に行ったらしい。はて、チフーリの作品の中にマクロで
入り込んだらどんな感じかなあ・・・。

やっとジャパドッグを食べた!

2016年09月04日 | 日々の風の吹くまま
9月4日(日曜日)。三連休の中日。夏休みも明日で終わり。晴れてよかったね。カレシが今
日は何するのかと聞くので、別に決めてないよと返事したら、「ガーデンセンターに行こう」。
そっか、そろそろ秋植えの球根が出る頃だし、園芸シーズンも終わりに近くなるとプランター
なんかが安くなるかもしれないと話してたんだっけ。手持ちの仕事が全部片付いたことだし、
天気もいいし、そうそう、バーナビーの日系センターで「日系祭」をやっているから、ちょっと
ドライブとしゃれ込むにはいい日。

日曜日だから道路はすかすか。お目当てのプランターは安くなってなかったけど、球根がた
くさん。選ぶのはワタシで、植えるのはカレシの仕事だから、せいぜい20センチまでのかわ
いいものをあれこれと物色して、シラーとチオノドクサ、アネモネ、秋咲きクロッカス(ゾナタ
スとサフラン)を買った。「たった5個の球根じゃサフランはできないよ」とカレシは言うけど、
ほんのひと筋かふた筋を前菜のお皿にさりげなくあしらう程度のことはできるんじゃないの
かなあ。ま、来年の秋のお楽しみってところで・・・。

日系祭に行くのに、なぜか反対の方向に行き過ぎてしまったもので、ずっと遠回りして着い
たら、ものすごい人。幸い日系センターのある道路がループなので、駐車スペースを探す車
の列の後ろについてのろのろとキングスウェイに戻って、500メートルほど行き過ぎたとこ
ろで、たった徒歩で数分なのにがら空きだった駐車メーターに止めた。日系センターは地区
のコミュニティセンターでもあるから、やっぱり日本語よりも中国語の方が優勢。たこ焼きや
ラーメンの屋台の前はかなりの人だかりで、目当てのJapadogのトラックの前にも行列。で
も、今日こそ食べてやるぞ!と並んで、黒豚ソーセージのテリマヨソース(照り焼きソースと
マヨネーズ)に刻みのりを散らしたのと白いソーセージに醤油を掛けた大根おろしと刻みね
ぎをトッピングしたのをテイクアウト。

     

腹ぺこで帰って来て、2種類のホットドッグを半分ずつ。ひと口食べて値段が高くても大人気
なわけがわかった。大根おろしのはまあまあだったけど、黒豚ソーセージのは炒め玉ねぎ
も入っていて、激うまっ!バンもふかふかとしておいしい。とにかくめっちゃくちゃおいしいん
だもん。ああ、前からずっと食べたかったジャパドッグ。並んで待った価値があったね!

だらけ気分の土曜日

2016年09月03日 | 日々の風の吹くまま
9月3日(土曜日)。雨。毛布を替えておいてよかった。室温は22度から23度。短い半袖の
Tシャツ1枚でも寒くはないけど、もうちょっと下がったら暖房のスイッチが入っているところ。
朝ごはんを食べて、掃除をしているうちに、いかにも秋らしい青空があちこちに顔を出して、
白い雲が広がって来た。はて、水曜日くらいまでは雨のはずじゃなかったのかなあ・・・。

ま、晴れてくれるんだったら、そっちの方がうれしいに決まってるから、天気予報に文句は
言いっこなし。ランチを作るのがめんどうくさくなって、smokiesと呼ばれる太いソーセージを
4本サランラップに包んで電子レンジでチン。何だか「おいおい」みたいな顔をしていたカレ
シだけど、マスタードとチリソースを適当につけながら食べて、「うん、うまい」。ホットドッグと
言えば定番はウィンナーだけど、カナダではこのスモーキーが良く使われる。ポーランドの
ソーセージ「キルバサ」が原型らしく、ウィンナーよりずっと太くて皮がパリッとしているから
食べがいがある。ただし、かぶりつくと熱い汁がプシュッと飛び出すからご用心・・・。

午後は週末のおきみやげ仕事。小さいから1時間くらいで終わったけど、へえ、今どきの日
本企業はこんなことをやるんだ~という内容はおもしろかった。うまく行くのかどうかはわか
らない。北米の企業だって似たようなことをやらないわけじゃないけど、組織としてはやって
ないだろうな。へたをすると訴訟沙汰になりかねないような手だもの。ま、いろんな企業の内
幕をちらっと覗いて、秘密を知った気分に浸れるのも翻訳稼業の役得かな。もっとも守秘義
務というものがあるから、すごい秘密を知っているという気分を楽しんでいるだけだけど・・・。

中国でG20の集まりがあるので、我がトルドー君もおでかけ。何で娘まで連れて行くのか
と思うけど、子供のときにお父ちゃんに世界を連れ回されたから、それが当たり前なのかも。
ま、娘の分の旅費を国民に払わせなければどうでもいいけど、就任早々に首相公邸の人
件費でナニーを雇って顰蹙を買った人だからなあ。Trudeauの発音が中国語の「土豆(い
も)」に近いので、中国では「リトルポテト」と呼ばれていると聞いて大笑い。はあ、どうりで筋
肉ムキムキの写真ばかりなはず。トルドー君は「spud stud」(いも野郎)だったのか。だけど
総理大臣になったんだから、いも兄ちゃんは卒業しなよ。「スモールポテト」の意味、知って
るでしょ?



移り気なのか、気が多いのか

2016年09月02日 | 日々の風の吹くまま
9月2日(金曜日)。午前8時起床。外は薄暗い。日の出は午前6時30分、日の入りは午後
7時51分。日が暮れるのが早くなったなあと思っていたら、もう8時前に日が沈むようになっ
たのか。ルーフデッキの温度は11度で、ちょっと寒いくらい。真夏用の綿のブランケットの
上に上掛毛布をかけて寝たので寒くはなかったけど、もう秋の毛布に変えてしまった方が
無難かなあ・・・。

ということで、さっさと秋のブランケットを出して来て、夏のは洗濯機にポン。2人とも羽布団
のデュヴェは暑くて汗をかくので寝られないし、日本式の掛け布団は重すぎて落ち着かな
いので、2枚一組のうちの「フラット」と呼ばれる上のシーツに毛布を掛けただけ。シーツは
夏は肌触りが涼しいパーケール、冬は保温性の高いフランネル、上に掛けるのは、春と秋
はアクリルの毛布、夏は綿の薄手のブランケット、冬は純毛の毛布で、昼間はベッドカバー
兼用だからベッドメーキングはいたって簡単。季節の変わり目には半分サイズの純毛の上
掛け毛布で調節する。布団の上げ下ろしがないのは楽でいいな。

カレシがスカイプレッスンで忙しい間、ワタシはきのう買って来た額縁の窓に「偶然アート」の
ピンボケ写真を入れる作業。2枚のガラスの間に挟んだ写真の周囲に壁の色が透けて見
えて、寝室の壁は濃い目のグリーンなので、掛けてみたらけっこうおもしろい雰囲気になる。
でも、小さいサイズのは大きい方と同じサイズに印刷し直した方がいいかなあ・・・。

     

午後は晴れて白い雲が浮いていたのに、夕方にはまた何か荒れ模様になりそうな雲行き。
晴れたいんだか、雨を降らせたいんだか、決めかねている様子。
 

でも、雲の切れ間のほんのり色づいているところをよ~く見ていたら、虹が出て来た!こん
なに移り気な秋の空じゃあ、天気予報もやりにくいだろうなあ。
 

努力がいらないお気楽な偶然アート

2016年09月01日 | 日々の風の吹くまま
9月1日(木曜日)。雨の予報だったのに、まぶしい朝日がブラインドの隙間から直撃。夜来
の雨が止んで青空が広がっている。その青空の色合いがもろに秋の空。だって、今日から
9月だもんね。日本の4月みたいに、9月第1月曜日のレイバーデイが終わると幼稚園から
大学まで新学年が始まる。ただし、入学式というものはないから晴れ着は不要。学生生活
を終えてキャリアの第一歩を踏み出す人たちもいる。ただし、新卒をまとめて取る習慣がな
いから、入社式なんてものはない(そもそも「社会人」という仕分け言葉がない)。節目ごとに
集まって確認の儀式をしたい人たちには拍子抜けでつまらないかも。

今日は仕事がないし、涼しいから掃除にも気合が入って、ていねいに床掃除。フローリング
床はいくら掃除をしてもすぐにゴミが溜まるものらしい。窓を開けていて入る埃よりも、主に
テーブルやキッチンのカウンターから落ちた食べ物系統のゴミが多い感じ。それほどの量で
はないけど、1ヵ所に掃き寄せるとまとまって見えるから、旧居ではこういうのがカーペット
のけばの中に潜り込んで、全部気づかないでその上を歩いていたのかと思うと唖然としてし
まう。フィルター付きの常時換気装置を回していても、中から不健康な環境を作っていたん
じゃ元も子もないよね。(ほとんど自分の家を掃除しなかった人間が言うのも何だけど。)

きのう飛行機の写真を印刷しているうちに調子に乗ってピンボケ夜景も印刷し始めたもの
で、額縁に入れて飾ろうと思い立ってウォルマートへ。田舎デパートっぽいし、安いからそれ
なりの品質で、サービスなんかあってなきがごとしだけど、ちょっと必要になったものがたい
てい見つかるのがウォルマート。ガラス板の間に6枚の写真を挟んで入れられる「窓」のデ
ザインのを見つけて、ガラス板が落ちないかと心配しながら、けっこう重いのをえっさえっさ
と抱えて帰って来た。

思いがけず「絵」になって見えるものをひとりで粋がってaccidental art(偶然アート)と呼ん
でいるけど、フォレスト・ガンプのチョコレートの箱のように何が出て来るかわからないのが
おもしろい。遠くの夜景を大きくズームインして、わざと光がぼやけたのを撮ったので、厳密
的には偶然とは言いがたいけど、シャッターを切るタイミングが難しくてどんなものが撮れる
か予測できないから、偶然だと言えば偶然。どんなものに仕上がるかは壁に掛けてのお楽
しみ・・・。