リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

何かと忙しかった日の後はのんびり休養日にしないと

2022年07月16日 | 日々の風の吹くまま
7月14日(木曜日)。☀☀🌤。何かやけに早く目が覚めて、そのまま起きてしまった。まだ日の出が早くて(5時半くらい)、晴れの朝は寝室が明るくなり過ぎるせいかな。ま、今日も普通の夏らしい日になりそう。南南東の方角には遥かにレーニア山が見えている。アメリカのワシントン州のシアトルの南にあって、日系人が「タコマ富士」と名付けた名峰レーニア山は、カリフォルニア州からカナダBC州まで連綿と続くカスケード山脈の最高峰で、標高が富士山よりも600m以上も高い4392mもあるので、よく晴れた日には350キロも離れたメトロバンクーバーからでも遠い地平線に上の方が見える。噴煙や蒸気は見えないけどれっきとした活火山で、セントへレンズ山のようにいずれ目を覚まして噴火すると言われているけど、国境のすぐ南(バンクーバーから直線で約110キロ)に年中雪を被って聳えているベーカー山(標高3286m)も活火山だから、本気で噴火したらバンクーバーもシアトルもえらいことになるだろうな。どっちもすぐ近い将来に噴火することはないそうだけど。

昼前にバクラ先生の眼科から、カレシの白内障手術の予約を入れたと言う電話。マンション隣の同じビルの2階の眼科で、予診の1回目は26日、手術の2回目は来月12日。カレシの誕生日の後で良かった。人口の高齢化で白内障手術はルーティーンみたいなものになっていて、使用する眼内レンズも標準的な単焦点レンズは医療保険でカバーされるから、いたって気楽なもの。片目だけだから、慣れるのに時間がかかるかもしれないけどね。ワタシの場合はあと1年くらいで手術を考えるレベルになるそうだけど、問題は持って生まれた乱視。コンタクトレンズとさよならしたいのでトーリック眼内レンズを入れたいけど、レンズは視力矯正の処置として医療保険の対象外で、両目だと何十万円もかかること。でも、レンズは州政府が一括してメーカーから買って、マージンなしで売っていて、患者は標準レンズのコストとの差額を払えばいいそうだし、その分はたぶん医療費として税控除できるだろうから、やっぱり40年付き合ったコンタクトレンズと縁切りできる方に惹かれるなあ。

☆☆歯医者に行って、ファーマーズマーケットに行って、晩ご飯の後で眠くなって・・・☆☆

7月15日(金曜日)。⛅☂☁。おや、空模様が変わって来た感じ。雲が広がって来て、ちょっとお湿りがありそうかな。雨が降るなら、今日じゃなくて、下の道路で騒々しいフェスティバルがある明日の方がいいんだけどな。ま、とりあえず今日は何となく休養日。

きのうは歯医者で歯のクリーニングをしてもらって、午後はマーケットに行ってケイラのテーブルでパティパンかぼちゃ1袋、コールラビ1個、小さい人参1束、赤と黄色のビーツ1束、長ぁ~い万能ねぎ3束、キュウリ2本、ミニトマト1パック、ベリー専門のテーブルでブルーベリー1パック、そしていつものブリオシュローフ1個をトートバッグに詰めて帰って来て、残っていたヤマブシタケとパック入りのカニの身でかにケーキを作って、晩ご飯を食べた終わったらやたらと眠気が差して来て、珍しくカレシに占拠されていないソファにころんと横になってうたた寝して、あっと言う間に1日が終わり。きのう早起きしてしまったせいかな。それとも、あっちこっちと出歩いてくたびれたのか、それとも先週の怪我が治る過程で知らないうちに疲労感が貯まっていたのか。ま、今日は普通に元気だから、たまにはそういうときもあるよねという「そういうとき」だったのかも。

きのうはせっかく買って来たブルーベリーを洗いそこねて、けさの朝ご飯に間に合わなかったので、いの一番に大きなボウルでじゃぶじゃぶ。はしりを出たばかりなので、まだ小粒でちょっと酸っぱいけど、朝ご飯のミューズリのボウルにそのままころころとたくさん入れて食べるのが楽しみ。少しシーズンが進むと粒も大きくなって、甘くなるけど、小粒でもプチプチした歯ごたえが何とも言えないから大好き。でも、マフィンやパイに入れて熱が通ったブルーベリーは何か粉っぽい食感が好きじゃないので、もっぱら生食。洗い上がったブルーベリーの水切りをしていたら、カレシが「これ、写真撮ってくれる?」と突き出して来たのが古い豆腐の空きパック。どれどれとのぞいたら、土にぺたんとくっつけたストレプトカーパスの葉の根元にかわいい赤ちゃんが生えて来ているじゃないの。水やりをしていたら葉が取れたのでたまたまそばに合ったパックの土に載せておいたんだそうな。カレシの園芸は行き当たりばったりで肥料もろくにやらずに「後は任せたよ」式が多いんだけど、買って来た鉢植えを増やすことにかけては大の得意。(亡きママの影響かな。)おかげで家中にベゴニアやゼラニウム、セントポーリアの鉢が氾濫して、レックスベゴニアは育ち過ぎて、大きな鉢にまとめて床に置かなければならなくなったほど。まあ、マンションの室内風景に潤いを持たせてくれるからいいんだけど。





 

 


もう置き場所がないと言うのに

まだまだ増えそう

午後にトラベルエージェントのジェフから、来年春のArts Clubが主催するオランダ/ベルギーのリバークルーズに関して、バンクーバー⇔アムステルダムのフライトの予約をする時が来たとのメール。まだ8ヵ月も先の話だけど、チョイスは1.ジェフを通じてクルーズ会社に手配させる(空港送迎付き)、2.自分で好きな便を選ぶ、3.クルーズ前後に個人的な日程がある場合はクルーズ会社の手配か自己手配。Arts Clubの仲間も参加する団体旅行だから、私たちのチョイスはもちろん1.で、ビジネスクラス。旅行グループが使うのはバンクーバーから直行便が飛んでいるKLMで、飛行時間は9時間半だから、成田までと同じくらい。私たちが真っ先に知りたいのは座席がフルフラットかどうかなので、機材がどれか聞いたら、今のところはボーイング787だそう。さっそくググってみたら、去年乗ったエールフランスに何かよく似ている。と思ったら、エールフランス‐KLMグループとして共同経営しているんだそうで、なるほど。私たちの年齢では、日付が変わる長時間の飛行にはフルフラットシートは必須だから、(英国航空を除いては)高い料金を払う価値は十分。エールフランスのビジネスクラスは気に入ったから、KLMも気に入ると思うな。もう今から楽しみ。


金利がどんと1%上がって、おうちがますます遠くなる

2022年07月14日 | 日々の風の吹くまま
7月13日(水曜日)。⛅🌤☀。週の真ん中の日だから「こぶの日」で、ひと踏ん張りがんばってこの日を乗り越えたら後は週末に向かって一直線に下り坂。昔は金曜日に「TGIF」(やれやれ金曜日だ)とやって、月曜日に始まった(週5日の)1週間の終わりを喜んでいたもんだけど、どうやら昨今は真ん中、つまり3日目でもう息切れしてしまうらしい。

今日一番のビッグニュースは利上げ。カナダ銀行の政策金利はコロナ対策で今年の初めに0.25%の超低金利だったんだけど、急激なインフレに対応するために、すでに0.5%ずつ2回の利上げがあって1.5%。でも、インフレは一向に鈍る気配がなくて、4月に6.8%だった物価指数が6月には7.7%と、39年ぶりの高い上昇率だったもので、今回の利上げは0.75%という予想だった。ところが、いきなり丸々1%の利上げ。インフレ退治にはショック療法が必要ということらしいけど、政策金利が21%にもなった1981年から1982年にかけてだってインフレは2桁のままだったから、今回もどれほどの効果があるのかな。政策金利が上がれば必然的に住宅ローンの金利が上がるわけで、コロナのさ中でも過熱気味だった住宅市場も冷えるはずなんだけど、売買の成約戸数は急減しても価格は下がるどころが上がったと言うニュースもある。

住宅ローンの金利上昇で一番打撃を受けるのは、これから買おうとする人たちよりもすでに高値市場で買った人たちじゃないのかな。超低金利だった去年は変動金利のローンを選んだ人が多かったそうで、新聞には変動金利で小さいマンションを買って、毎月16万円払っていたのが、あっという間に20万円を超えてしまって、まだ上がる見通しに頭を抱えている若い人の話が載っていた。普通の5年の固定金利ではローンを組めなくて、利率の低い変動金利を選んだ人が多かったんだろうと思うけど、結果的には同じことになったわけかな。もっとも、固定金利でも安心できるわけではないけどね。私たちが初めてのマイホームを買う少し前には、10%前後の固定金利で組んだローンの更新時期が来たら5年の間に何と21%にもなっていて、更新できなかったり、返済に行き詰まったりして、夜逃げ同然にマイホームを捨てた人たちの話が新聞を賑わしていた。あの頃はまだほとんどの賃貸アパートが「子供/ペット不可」だったから、子育て期に入ったベビーブーム世代が必要に迫られてマイホームを買いに走り、需要増で住宅市場が過熱していたので、ぎりぎりのローンを組んだ若い人たちが多かったから、ほどほどの金利上昇でも多分耐えられなかったんだと思う。

私たちは子供がいなかったので、ブームをやり過ごしていて家賃が大幅に上がったのをきっかけに初めてのマイホーム(すごいぼろ家!)を買うことができたけど、それでも5年の固定金利は下がったとは言え17.5%。返済期間を10年(普通25年)にして、繰り上げ返済が可能な1年更新のオプションを取ったので変動金利の要素も入っていたかな。更新のたびに目いっぱい繰り上げ返済しては元金を減らして、その時の金利に同じ条件を付けてまた1年と繰り返したわけだけど、不況で金利がどんどん下がっていて、5年契約の最後の1年は12%になっていたので、最終的に4年で完済。でも、あの頃は住宅の相場が平均世帯年収のせいぜい2倍か3倍だったから、ごく普通の給与所得者だった私たちでも1年分の収入に近い頭金で気の遠くなるようなローンを組まずにマイホームを手に入れることが可能だったと言えるわけで、バンクーバー市内の戸建ての価格が平均世帯収入の14倍と言われる今だったら、マイホームなんて逆立ちしても夢のまた夢だろうと思う。まあ、親だけじゃなくて生まれるタイミングも選べないから、こればかりは時の運・・・。


スーパームーンの夜


過ぎ去った7年とこれからの10年とその先

2022年07月13日 | 日々の風の吹くまま
7月12日(火曜日)。☀☀☀。あっつぅいっ。今日の予想最高気温は28度だって。ニューウェストミンスターはメトロバンクーバーの暑い内陸部(フレーザーバレー)への入口だから、海風が通って涼しいバンクーバー空港で観測する公式記録よりも3度か5度くらい高いのが普通。バンクーバーの旧居はその海風が通り抜けて一番涼しいところだったから、引っ越したばかりの頃はすごく暑いと思ったけど、今はちょっと暑いかなと感じる程度。

あれは8月の初めだったから、ニューウェストでの高層マンション暮らしはもう7年になるわけか。早いもんだなあ。ふと思い立って2月半ばあたりに新居探しを始めて契約まで1ヵ月半、4月初めに旧居を売りに出して買い手が付くまで6日。幸い新居の売り手も旧居の買い手も引き渡しを急いでいなかったので、旧居のガラクタの処分やら新居の家具の新調やらで延々と8月まで引越しの準備。いやぁ、ほんとに怒涛のような6ヵ月だった。今ではもうあんな気力は出て来ないなあ。この次に引越しするとしたら、行く先は老人ホームってことになるだろうけど、まだ10年くらいは先の話だと思うから、カレシの両親が亡くなるまでいた介護棟のあるassisted living facility(住宅型ホーム)でのんびり楽しくリタイア暮らしをするか、それとも介護付きホームに直行するかは、そのときになってみないとわからないけど。

Arts ClubでLegacy Circleの世話を焼いているエリナーからメール。この「レガシーサークル」はその名の通り、遺言書にArts Clubへの遺贈を含めている支援者のグループ。発足したときはごく内輪の数人だったのが、今ではかなりの数になっていて、ほとんどが中核グループであるADC(芸術監督サークル)のメンバーで、遺贈も私たちのようにArts Clubを相続人に指定して丸ごと寄付というのは他にいないらしいけど、一定額とか、特定の資産とかいろいろ。毎年10月を「Planned Giving Month」(プランドギビング月間)として寄付を促進するキャンベーンをやっていて、エリナーのメールは今年のキャンペーンに使うビデオの製作の大筋の説明で、来週月曜日に同意したメンバーがスタンレー劇場に集まって、まず座談会形式のインタビューがあり、次いで『Kinky Boots』を上演中のステージに上がってセットや小道具を間近に見ている様子をビデオ撮影して、各メンバーのイメージにインタビューの音声を重ねた動画を作るというもの。けっこう手が込んでいるけど、Arts Clubは私たちの子供のようなものだから、かわいい子供の将来のためにひと肌脱がなくちゃね。

今日は暑いので、買い物は明日と言うことにして、午後にワタシのムッシュ・ヘネシーを買いに角の酒屋へひとっ走り。ついでにタンカレーの大瓶をもう1本買って来いとカレシの「注文」。先週の木曜日に行ったときは、タンカレーの1.75リットル瓶は1本しか「残っていなかった」けど、今日も棚にはなぜか1本だけ。もしかしたら、ストで入荷がストップしたときに備えて在庫をセーブしているのかな。そのタンカレーの「残り1本」をゲットして、のっぼのお兄ちゃんに棚の高いところにあるムッシュ・ヘネシーを2本降ろしてもらって、重たぁ~いトートバッグをかついで意気揚々と帰館。午後9時過ぎ、日が沈むのに合わせるように昇って来た大きなお月さん。明日の満月はスーパームーンなんだって。今日のもでっかいけど、月明りの夜景もなかなか乙なもんだね。薄明りの残る北の空の下には7年前は2棟しか見えなかったバークィトラムのタワマン群。あのとき建設クレーンが林立していたサレーセントラルも今ではタワマンの林。過ぎ去った7年とこれから来る10年と(願わくば)その先の年月の足の速さの違いが気になるところ・・・。










エレベーターの修理が始まったけど、今のドイツは・・・

2022年07月12日 | 日々の風の吹くまま
7月11日(月曜日)。☀☀☀。暑くなると言う予報で、今日の予想最高気温は27度(ということは30度まで行くかな)。ただし、暑いと言っても今回も2日程度の話のようで、週の後半は今ごろの平均的な気温に戻って、来週はまた平均以下。もっとも晴れの日が続くという予想だから、涼しくても逆に快適でいいかな。まあ、30度以下なら、室内の温度はブラインドの上げ下げで日陰を作って、窓やパティオドアの開け閉めで風通しをするだけで十分に涼しいのがありがたい。午後になって太陽が南を過ぎると、ときには涼しくなりすぎると言うぜいたくな悩みもあることはあるけど。

カレシが朝のレッスンをするのに、ブラインドを下ろしてもまだ明るすぎてラップトップの画面が見えないとこぼすので、ワタシのミニチュア工房があるレクルーム(スペアの寝室)を使ったらどうかと提案。ソファがあるし、ワタシが現役時代に使っていたキャスター付きのサイドデスクを持って行ってラップトップを置けばいいし、奥深いバルコニーのおかげで直射日光が入らないから明るすぎないし、何よりも夏は我が家で一番涼しい部屋。でも、このサイドデスク、大きな辞書や参考書を開いたままで傍らにおけるように、天板が斜めになっているもので、マウスから手を離すとずるずる。それではと、夏の間バルコニーで使っていた小さい折り畳みテーブルを出して来て、デスクのそばに置いて、問題は解決。外付けのキーボードを使うのに、本を支えるデスクの出っ張りが高すぎてタイプしにくいと言うので、2枚セットで買って使わずに残っていた分厚い飾り棚をキーボードの下に入れて、問題は解決。レッスンが終わった後はソファにごろりという便利さで、とうとう1日中オフィスのデスクには戻って来なかったから、このままカレシの「出張所」にしちゃえばいいかもね。(オフィスに残ったワタシはカレシの側の隅にある窓を開けて風を通せるし。)

レッスンの後でウォーキングに行くのにエレベーターを呼んだら、何だかこもったような話し声が聞こえて、あれ。普通は上がって来るエレベーターの中での話し声は、近くの階まで来ていてもよほどの大きな声でないと聞こえないんだけど。ドアが開いたエレベーターは空っぽだったけど、降りる途中でまたもごもごと人の声がして、はて、もしかして、もしかしてと、何となく期待感を膨らませていたら、途中で乗って来た人が「エレベーターの修理が始まったって」。そっかぁ、待望のモーターが予告通りに届いて、さっそく取り換え作業が始まったんだ。ばんざぁ~い。次に下の方で乗って来た人も隣のエレベーターの方を差して「始まったみたいだね」。ウォーキングから帰って来たら、上から来たエレベーターから背中にKONEのロゴが入った揃いのシャツを着たお兄ちゃんが3人降りて来てりて来て、休憩時間らしくロビーへぞろぞろ。ほんとに修理をしているってことだな。地下に下りたエレベーターが上がって来るのを待っていたら、駐車場口から管理人のカリードが入って来て、修理が始まったそうだけとぉと言ったら、「イェ~ス」。いつもは仏頂面のカリードの頬が何だか緩んでいるようで、オフィスのある1階への階段室への足取りも軽々。この4ヵ月半の間、1台だけのエレベーターで住人の足を確保しながら引越しの采配も振るったカリードの手柄は大きい。前任のバレンティーナだったら、絶対に大混乱になったと思うもの。特別ボーナスをあげてもいいくらいだよね。

それにしても、大きなグローバル企業なのに、この体たらくは何なんだろうね。KONEの本社はフィンランドだけど、今回のモーターを製造したのはドイツの工場で、3月に発注したときは8週間かかると言っておきながらのらりくらり。空輸すると約束しておきながら、その時が来てもまだ完成していなかったとか、バンクーバーに到着したと報告しておきながら、実はまだドイツの港で船を待っていたとか、とにかくタガが外れているとしか思えない対応で、それが弁護士が出て来たとたんにさっと飛行機に載せて送って来たんだから、もう呆れるしかない。でも、2年前にFedExでドイツに送った荷物を目的地から車でわずか2時間のケルンに2ヵ月も放置して、アメリカの本社が乗り出したとたんに半日で配達したという一件があるし、最近日本からドイツに戻った友だちの鉄道や銀行でムカつくどころじゃない顛末を聞いて、当然の成り行きだったんだろうなと言う気がするな。今のドイツはソ連時代の「東ドイツ」そのものなんじゃないかってね。まあ、モーターの取替えとエレベーターの復旧には2週間かかるそうで、あと2週間。うまく行けば2週間。でも、ここはドイツじゃないから・・・。


おひとり様ビジネスとワンオペの家庭運営はどう違う

2022年07月11日 | 日々の風の吹くまま
7月10日(日曜日)。⛅⛅☀。断食明けの朝。前の日の朝ご飯から後は何も食べていないのに、空きっ腹じゃなくて、元気いっぱいというのは不思議だけど、胃腸や肝臓を休ませて、生理的な断捨離をしてせいせいしたという感じかもしれない。まあ、そういうのもこの「断続的断食」の狙いなんだろうな。肘と膝の擦り傷はまだ少し濡れているけど、絆創膏の染みの大きさが傷の半分以下になっていたので、そのまま新しい絆創膏を貼らずに、膝はスカートの裾が当たらないようにミニに替えて、乾かすことにした。それにしても、肘も膝もずるっと大きな擦り傷で、かっこ悪いなあ。何だか昔のおてんば娘がそのままおばあちゃんになったみたい。

朝ご飯を食べて、のんびりしていたら、カレシが「おい、日曜日だぞ」。はあ?月曜日じゃないの?「日曜日だよ、日曜日。掃除の日だよ」とカレシ。そっかぁ、きのうは土曜日で洗濯をしたから、今日は掃除をする日曜日なんだ。土曜日の断食を始めてからというもの、何だか知らないけど、日曜日に目が覚めてすんなり月曜日の朝だと思うようになった気がするなあ。いや、もっと前からそうだったような気もする。リタイアしたら日曜日も月曜日も関係ないから、早く月曜日にならないかなと思っているわけじゃないよね。もっとも、リタイア前のおひとり様稼業30年は週7日いっつも仕事に追いまくられていて、週末も休みの日もなかったけど、リタイアしたら「仕事」をしなくなっただけで、週末も平日も同じ毎日ってことには変わりがないんだけどな。でも、現役の頃は、クライアントが東京とかニューヨークとかロンドンとか標準時間が何時間も先にいて、特にアジアやヨーロッパは日付も先だったし、おまけにいつもカレンダーの先の先の先の納入期限を見ていたから、ワタシの脳内時計と暦がおかしくなっていて、コロナの行動制限とか週一の断食とか、生活習慣に変化があると狂いやすくなっているのかもしれない。まあ、「リタイアぼけ」という可能性も無きにしも非ずかもしれないけど。

掃除とウォーキングとランチを済ませて、晩ご飯の支度までの時間を小町横丁でのんびり。先日あったフリーで働く友だちの「運の良さ」が羨ましくてしかたがないというトピックにまだ「フリーランスは運だけでは無理」というレスが続いていて、それに対してトピ主が「(会社員時代はデキない人だった)友人を否定する人が誰もいないことにびっくり」と言ったもので、下に見ていた友だちの成功が妬ましくて、小町で「友だちは運が良かっただけだよ」と慰めてもらいたかっただけかという方向に進展。なぁ~んだ。でも、フリーランスのビジネスって、いわゆるワンオペの家事育児とさして変わらないんじゃないかと、ふと思った。自分が経営者だからCEO(Chief Executive Officer、最高経営責任者)なわけだけど、フリーランスビジネスの場合はChief Everything Officer、つまり「最高何でも責任者」。おひとり様だから、社長から専務から営業部長から財務部長から経理部長から製造部長からシステム部長から法務部長から調査部長から品質管理部長からから総務部長から、それぞれ下の課長から平社員までぜぇ~んぶが自分の仕事で、草鞋の数が多すぎて足が何本あっても足りないし、脳内はたこ足配線どころじゃないし・・・。

それを家事全般と並行してやっていたから、まさにダブルワンオペ。それをほぼ30年やれたのは、あんがい、カレシが家事に参加しなかったおかげで、家庭を「グループ企業」のように運営することができたからじゃないかと思う。ビジネスと並べてみれば、家庭にだって財務、経理、製造、システム、営繕、総務、企画、(子供がいれば)人事といった「業務」があるわけで、結婚当初からそうやって共働きして来たので、フリーランスになったときには15年のワンオペ経験が積み上がっていたということかな。もっと突き詰めて考えると、フリーランスになる前の10年間に上級秘書としてのキャリアを積んでいたことがダブルワンオペを可能にしたのかもしれない。オフィスにパソコンが登場し始めたばかりでネットも携帯もなかったあの時代は、秘書のできの良し悪しが仕える上司の出世に影響すると言われたくらいで、いざと言う時には不在の上司に代わって決断できるように、みんなビジネス経営のスキルを磨くのに切磋琢磨していたから、その環境でワタシも鍛えられたんだと思うけど、今になっては遠い昔の自分語りで、それを「運」と評するかどうかは人それぞれ。ワタシ自身は「捕まえてなんぼ」の類の運には恵まれたと思うけど、寄って来たのを捕まえなければ運がなかったのと同じだから、運も一期一会のものなのかもね。空を行く雲も一期一会・・・




家事は生活なんだから独身者も家族持ちもないと思うけど

2022年07月10日 | 日々の風の吹くまま
7月9日(土曜日)。🌤🌤⛅。おととい派手に転んでできた打ち身と擦り傷に目を覚まされずに眠れて、ごく普通に起床。左足の脛はまだ腫れたままで、踝の辺りまでどす黒くなって、触るとちょっと熱っぽい感じがするけど、どうってことないやと言う感じ。擦り傷の方は膝も肘もまだ乾いていなかったので絆創膏を取り替えたけど、盛大に擦りむいたところがたまたましょっちゅう曲げる部分だったからかもしれないな。ま、最悪の事態を考えたら、この程度で済んだことを喜ばなくちゃ。

普通に朝ご飯を食べて、日曜日の朝ご飯まで断食する日。もう6回目だし、生理的にもすっかり慣れたようで、初めの頃のような時間の経つのが遅いと言う感じもしなくなったから、上々の進歩かな。カレシの朝のレッスンが終わるのを待って速足ウォーキングをして来て、まずは今日の「やること家事」トップの洗濯。さっぱり夏らしくならないせいでまだ使っているフランネルのシーツを上下とも剥がして洗濯機に押し込んで、回っている間にキッチンやバスルームから次のラウンドの洗濯物を回収。特にエネルギーのいる作業じゃないし、ちょこちょこと水さえ飲んでいれば空腹感は出て来ないから、ランチを食べていなくても平気。次に明日の朝ご飯に必要なアップルソースを作るのに、りんご洗って、芯を取って、皮を剥いて、ザクザクと切って、生姜ひとかけとシナモンスティック2本と一緒に鍋に入れて、水を入れて弱火でとろとろ。いつも酸っぱい青りんご5個に甘い赤りんご2個の組み合わせで、砂糖は一切使わない。だんだんにいい匂いがして来るけど、ま、匂いはカロリーゼロだから鼻の中いっぱいに吸い込んで、あぁ~。

後は朝の食器と普段洗わないもの(今日は調理のヘラやスプーンを立ててあるステンレスのシェーカーとごま油を入れておくステンレスの油さし)を食洗機に入れてオンにして、合間にのんびりとクロスワードパズルをやりながら、洗濯が終わったら乾燥機に入れて、食洗機の乾燥サイクルが終わったら食器類を取り出して、洗濯物が乾き終わったらタオルや衣類は畳んで所定のところにしまって、シーツや枕カバーはそのままきっちりとベッドメーキングして、今日の家事はおしまい。小町横丁では、専業主婦はしんどいとか、ダンナとの家事の分担がどうのこうのとか言ったトピックが常連になっているけど、「プロの主婦」からそんなんで「主婦」をやっているつもりとはけしからんと言われるかもしれないな。子育てもやって来てないしね(その代わり自営ビジネスを育てたけど)。でも、ワタシはリタイアしたときに主婦になるのは再就職も同然だからならないよとカレシに宣言したので、そもそも「主婦」はやっているつもりはなくて、もしも独り身だったら当然ひとりでやっているはずの「家事」をやっているわけ。つまり、ワタシ自身の日常生活を営んでいて、その中にカレシが含まれているから、料理や洗濯のように2人分になる家事もあると言うだけの話。

きのう大ニュースになっていたRogersのネットワークの障害は、けさまでにはおおかた解消したらしい。障害の原因がサイバー攻撃の類ではなかったのが何よりだったけど、人口3800万人の国でRogersの利用者が1100万人というのはやっぱり考えものだな。Rogersでは1年ちょっと前にも大規模なシステム障害があったそうで、そのときの原因は提携会社のソフトウェアのアップデートだったという話だけど、午後になって今回の原因はメインテナンスのアップグレードだったという発表。中核のネットワークでのアップグレード中にルーターが誤作動して、ルーターからネットワークに膨大なトラヒックが集中したためにダウンしたと言う説明で、あれ、どこかで聞いたような話だなと思ったら、そうそう、つい最近の日本でのシステム障害とそっくり。アップグレードとなるとネットワーク中のすごい数のソフトウェアやハードウェアが変更されるので、メインテナンスとは言っても極めて複雑な作業になるそうだから、ちょっとしたミスや見落としでも、一般の利用者どころか政府や公共機関や企業までを巻き込んでの「激甚災害」になってしまうということだな。いくら技術が進歩したと言っても、最後はいつだって「人間のやること」なんだよねえ、やっぱり。


開拓時代にフレーザー川を往来した外輪船を復元した遊覧船ネイティブ号


寡占状態のテレコム事業で大規模なシステム障害が起きると

2022年07月09日 | 日々の風の吹くまま
7月8日(金曜日)。🌤🌤。きのうの転倒事故で左の股関節の外側も強く打ったらしく、初めのうちは左側に寝返るたびに肘から腰から膝までイテテと目が覚めてばかりだったけど、そのうちにぐっすり眠れたらしい。左足の脛の外側が膝下からアキレス腱の方までぱんぱんに腫れていて、だんだんにどす黒い色になって来たから、わりと深いところで内出血しているのかもしれないけど、歩くときにちょっと筋肉が突っ張るように痛いだけで、座っていれば何ともないし、いつものようにウォーキングに行って、速足で歩いても振動で痛みを感じる程度だったので、大したことはなさそうかな。この3ヵ月運動レベルの速足でウォーキングしていたおかげで、骨が丈夫になったんだと思う。擦り傷の方はまだ濡れているので、ちょうど2枚だけ残っていた大きな絆創膏で手当てをして、後はいつもの通り。

のんきにメディア巡りをしていたら、えっ、Rogersのネットワークで大規模な障害が起きているって。日本でもつい最近そんなニュースがあったよなあ。でも、これはカナダでの話。西部時間で夜中過ぎから始まったらしくて、ネットも携帯もテレビもダメで、銀行でもATMやデビットカードや送金システムがダウンて、スタバもティムホも「キャッシュオンリー」。はては911番(救急車、消防車、警察)にもつながり難くなっていると言うから、これは由々しきこと。幸い我が家のネットワークはTelusなので直接の影響はないけど、Eメールのアドレスにさっそく「信頼性で定評のあるTELUSに切り替えませんか」なんてスパムメールが来ていて、その「素早い対応」に笑ってしまった。でも、カナダではテレコム事業はごく少数の企業による寡占状態で、今ダウンしているRogersは市場シェアが90%。最近は競争相手のひとつの(ケーブル放送が基盤の)Shawを買収しようとしたけど、「競争の妨げになる」として合併の認可申請が拒否されたばかり。

大企業が同業他社を合併してどんどん膨れ上がるとどうなるかは、我が家のマンションのエレベーター騒動でも垣間見ることができたけど、テレコム事業もしかり。競争が減るとあちこちに気の緩みが出るし、それでいったん事があると、膨らみ過ぎたシステムのどこで何が起きたのかを迅速に把握できなくておたおた。携帯の普及で街角の公衆電話が姿を消したし、若いデジタル世代の住居には固定電話がなかったりするから、マンション1棟のエレベーターの故障と違って、テレコム事業は国家的なライフラインだから、障害の影響はそれこそ人の生死を分けかねないレベル。在宅のリモートワークが定着しつつある今どきに、突然外界と接触する術を断ち切られた利用者もおたおたするばかりで、無料WiFiのあるカフェや図書館などにラップトップを抱えた客が殺到したらしいから、人間の生活にとって、今のワイヤレス一択、デジタル化あるのみに見える状況がほんとに進歩なのかどうか、ちょっと考えてみる必要がありそう。

明日はまた断食の日だから、今日のうちに買い物に行っておこうと、トロリーを引っ張って酒屋の前を通ったら、ドアに大きな張り紙があって、何人かが店に入らずに回れ右をしていた。帰り道に立ち止まって読んでみたら、TD Bankのデビットカードが使えないので、現金かクレジットカードで決済してほしいというお知らせで、あは、ここにもRogersのシステム障害のとばっちりを受けたビジネスがあった。カフェや街角のビジネスのように少額の売り上げを処理するところではクレジットカードを受け付けなかったりしてデビットカードが使われることが多いから、それがダウンしてしまうとほんとに商売上がったり。コロナの影響で現金を受け取るところが減ったおかげでみんなお札を持ち歩かなくなっているから、慌てて銀行に駆け込んでもATMもダウンして現金を引き出せないんじゃ、今夜のバーベキューはビールなしで我慢するしかない人もいるんじゃないかな。卵をひとつの篭に全部入れてはいけないという諺があるけど、はて、Rogersの大規模な障害はその意味を改めて考えさせるきっかけになるのかどうか。まあ、たぶんそうはならないだろうという気がするけどね。


躓いて転んで鋼鉄並みの骨だとわかった

2022年07月08日 | 日々の風の吹くまま
7月7日(木曜日)。☁⛅🌤。ほんのちょっと早起き。夜のうちにまとまった雨が降ったようで、水遣り不要と喜んだカレシは朝ご飯用に2度目のイチゴの収穫。前は1回に2、3個しか採れなかったのに、今年は豊作。去年の夏の超猛暑と冬の大雪と寒波を生き延びたせいかな。よく茂った葉の下にはまだ熟していない実が何個もあるから楽しみ。

朝のコーヒーを飲みながらスマホをいじっていたら、公務員組合が雇用者側の「3年間で9.9%のベースアップ」の回答を蹴ったと言うニュース。いよいよスト突入かな。組合は拠点スト的な戦術から始める計画らしいけど、真っ先にピケを張られるのはどこかな。懐にお金が入って来なくなって政府が困るものとなると、公営の酒屋あたりが狙われそう。お酒はないと生活に困るってもんじゃないけど、買えなくなった時の怒りの矛先が向くのは政府。カレシは「一番大きいタンカレーを買っておこうか」。まあ、昔と違って今は私営の酒屋があちこちにあるから、買いだめが起きるとすれば、目当てはまずはビールだろうと思うけど、ストが長引けば私営の酒屋も在庫がなくなってしまうだろうし、念のためにそうした方がいいかもね。

ということで、3時に始まるマーケットに行く前にカレシと角の酒屋に行ってタンカレーの一番大きい瓶を買って、カレシに持って帰ってもらって、ワタシはその足でマーケットへということになって、午後になって支度をしていたらアマゾンで注文したマティニグラス(6個セット)が向かいの郵便局に届いたというメール。何とばっちりのタイミング。棚に1本だけあったジンを買って、角を回って郵便局に入って荷物をの引き取り。今日からウクライナ支援の募金付きの切手が発売されると聞いていたので買おうと思ったら、「まだないんです」。そっか、新聞には(いつでも使用時の普通料金で通用する)P切手プラス寄付金10円の切手が10枚つづりのパックを5万冊しか発行しないから、手に入りにくいだろうと書いてあったから、いなか町の郵便局までは回って来ないかもしれないな。残念。



カレシにジンと荷物を持たせて先に帰らせて、ワタシはマーケットへ。目当てはケイラからのニュースレターに今日のスペシャルと書いてあったにんにくの花茎(芽)。いろんな炒め物に良し、ラーメンに入れても良しの大好物。ところが、ところが、大事件。ティペラリ―公園に入って、普段は駐車場の中央の通路に当たるところを横切ろうとして、コンクリートのひび割れに躓いて、あわわわ。必死で自由の利く右腕を振り回して体勢を立て直そうとしたけど、左に傾いてそのままドタン。いってぇ~。何とかそろそろと起きあがったら、周りは「大丈夫?」の大合唱。うん、骨は折れていないから大丈夫。しっかりお礼を言って、ケイラのテーブルに行ってお目当ての買い物。輪にしてあるニンニクの芽を4束取ってビニール袋に入れていたら、ケイラが「肘から血が出ているわよ」。見たら、あら、盛大な擦り傷。ついそこで躓いて転んじゃったの。でも、にじみ出ている程度だから大丈夫。「入口のマーケット協会のテーブルに絆創膏があるから、貼ってもらうといいわよ」とケイラ。うん、ほんとに大丈夫なの。帰って来てジーンズを脱いだら、うは、左膝のあたりに小さな穴が開いていて、左膝の下には盛大な擦り傷と脛に手のひらくらいの大きさの腫れがあって、右膝には青あざ。とりあえず消毒をしたら、沁みていぃ~ってぇ~っ。でも、病院の救急センターからカレシに電話なんて事態にならなかったのは不幸中の幸い中の幸い。あれだけ派手に転んだのに、ワタシの骨、74歳にしては頑丈だねえ。鋼鉄並みじゃないの。でも、足元にはもっと気を付けなくちゃね。



運は自分から行動しなければ掴めないの

2022年07月07日 | 日々の風の吹くまま
7月6日(水曜日)。☁☁🌤。なぜかカレシが早起きして、ワタシは30分くらいうとうとしていたけど結局少しだけ早起き。車はゆうべ寝る前にカレシがビジター用駐車場に移動したので、早起きしなくたっていいのに、なぜか早起き。カレシはワタシが起きる前に駐車場に下りて行って、ちゃんと車が止めたところにあることを確認して来たそうで、清掃会社のポンプ車がすでにゲートの内側にいて「すごい騒音だった」。あらら、作業は9時からなのに早いなあ。車が出す人がみんな出て行ってしまうのを待っているんだろうな。(車を置きっぱなしの人もけっこういて、その場合は圧力洗浄で車に傷がついてもオーナーの自己責任と言うことになっている。)

それではと、10時にカレシのレッスンが終わったらウォーキングに行き、帰って来たらそのまま地下2階に下りて終わったかどうかチェックして、終わっていたらその場で車を戻してからいったん我が家に戻って、11時過ぎにカレシはバクラ先生の眼科に行く(もし作業が終わっていなければワタシが一緒に出て再度チェックして車を動かす)という手順を決定。まあ、我が家専用の駐車スポットは、住人用駐車場のゲートから地下2階へのランプを降りてすぐ左側の3つ目と4つ目で、洗浄作業はいつもこっち側から始めるので、ウォーキングから戻って来たときには排ガスで黒ずんでいたフロアがぴっかぴか。さっそくランプを上がってゲートのすぐ外のビジター駐車場から車を出して、轟音を立てているポンプ車の横をそろそろと抜けてランプを降りて、鼻先からずぃ~っと2つのスポットの間に駐車。そのまま地下2階から上がって来て、カレシはまだ時間があると言ってソファにごろり。スマホをいじっているのかと思っていたら、11時を過ぎても動かないので声をかけたら、何と居眠りの真っ最中。たたき起こして、送り出したけど、バクラ先生のオフィスが隣のビルの中なのは何ともラッキー。やれやれ。

ワタシはシャワーをして、カレシが帰って来るまでのんびり。小町横丁を覗いてみたら、『フリーで働く友人に嫉妬』というトピックがあって、古くからの友人が、パソコンの知識もなかったのに2年くらいでスキルを習得したようで、コロナ前に在宅ワークを始めて時代の波に乗り、今では仕事と育児をバランスよくこなして、しかも会社員くらい稼いでいるようで、「ひたすら運だけで何もかも叶えているフリーランスの友人に嫉妬してしまいます」。トピックを上げたのはアラフォーの会社員で共働きママだそうだけど、さっそくフリーランスは運だけで成功できるもんじゃないという書き込みがずらり。その多くがフリーで働いて来て実情を知っている人たちで、ワタシもそう、そう、うん、うん。確かに、大学も出ていないのにフリーで30年もばか稼ぎできたワタシはいろんな「運」に恵まれたと思っているけど、書き込む人たちが指摘しているように、「運」は出会ったときに自分で素早く考えて、決断して、行動して、掴んで初めて意味を持つんであって、自分から行動しなければ何もしてくれないんだよね。そうやって運を掴んだ他人に嫉妬していたら、せっかく自分の前にある運が注目されないと怒って他に行ってしまうよ。なにせ運を司っているのは「女神」なんだから。

ランチの支度を始めたところでカレシが帰って来て、開口一番「手術することにした」。左目の白内障が手術した方がいいステージにあるんだそうで、同じ隣のビルの2階にある専門医の予約を取ってくれるそうな。ワタシはあと1年と言われたばかりだし、まあ、2人ともそういう年だってことね。ランチはヴィクターが「お試し」と言ってくれた自家製の生ソーセージ。焼いたらジューシーで、ヴィクターがおまけにくれた(自家製の)サワークラウトを挟んでホットドッグにしたら、うは、おいしいっ。カレシも「ランチのレバートリーに入れなよ」。そだねえ、そうしようね。

朝のうちに「やること」が全部済んで、午後から先は揃ってのんびり。夕暮れの頃、ふと川の方を見たら、あら、何か事件でも起きたのか、3番アベニューの手前の道路に面した古いアパート裏の路地でパトカーらしい緊急車両のライトが派手に点滅していて、警官らしい姿も見える。車が通り過ぎて行くところを見るとメディアに乗るような事件ではなさそうだけど、窓から見渡せる世界はいたってのんびりしているようでも、ほんとはいろんなことが起こっているってことだな、うん。




エレベーター会社との戦いがやっと終結しそう

2022年07月06日 | 日々の風の吹くまま
7月5日(火曜日)。🌤🌤。きのうと打って変わっていい天気。気温も上がったし、しばらくはこの調子でいて欲しいもんだねえ。今日は10時15分にカレシの検眼の予約があるので、早めの9時半にウォーキング。帰って来て、カレシのホワイトボードの下に挟んであった、眼科でもらった予約票を見たら、ええっ、11時15分だって。やぁだっ、ごめぇ~ん。今日は11時から12時までエレベーターの予約が入っていて、短時間なので止めないとうお知らせがあったので、念のために11時ちょっと前に出ることにして、靴を履いていたら眼科から電話。あれれと思って出たら、「明日の予約の確認でぇす」だって。明日って何でぇと予約票をよく見たら「7月6日午前11時15分」。あれ、今日は6日でしょ?と言ったら「明日ですよ」だって。やぁ~だ。こういうのをsenior momentと言うんだよね。つまり、瞬間的なボケね。はいっ、明日の午前11時15分ねっ。

まあ、エレベーターの予約と被らなくてめんどうがなくて良かったけど、明日は午前9時から地下の住人専用の駐車場の圧力洗浄がある日で、9時までに車を外に出しておくようにというお達し。今は地下2階の2台分のスポットに1台だけなので、トラックもあった頃に比べると楽だけど、あしたは9時にカレシのレッスンがあって、いつものようにクィーンズ地区に路上駐車して歩いて帰って来るには時間があまりない。地下1階のゲートのすぐ外にあるビジター専用駐車場は対象外だけど、規約によって住人の車は駐車禁止になっていて、見つかったらレッカー車で持って行かれてしまう。あしたはかなり早起きして朝ご飯前に車を動かさないとだめだなあとため息をついていたら、管理会社から「お忘れなく」メールが来て、ビジター用駐車場に止めてもいいと書いてあるじゃないの。ただし、自分のスポットの洗浄が終わったら迅速に車を移動させると言う条件つき。起きてすぐならまだ空いているかな。それとも、真夜中を過ぎて日付が変わっていれば「夜通し駐車」にはならないと思うし、マンションのものだから見回りも来ないだろうし、いっそのこと寝る前に動かしておこうか。

メールを見ながら策を練っていたら、管理会社からのメールがもう1通あって、「エレベーター修理に関するアップデート」だって。何と、何と、何と、KONEからエレベーター1号機の取替え部品(モーター)と修理材が7月8日に到着する予定で、暫定的に2022年7月11日から修理を始める計画という報告があったんだって。予定日にわざわざ太字で「2022年」と付けているところが何ともおかしくて吹き出してしまった。情報がくるくる変わるたびに、みんな「で、いつの年の話なの?」と茶々を入れていたので、管理会社の担当者がそれに乗っかったと見える。まあ、ここまで来たらもうユーモアの精神で笑い飛ばさないとやってられないもんね。でも、管理組合の理事長のゴードンから、6月26日に到着したと言うのは真っ赤な嘘で、管理会社の法務部が乗り出して、弁護士を雇ったと聞いたのは先週の木曜日で、連休をまたいでたったの5日前のことじゃないの。そのときは、空輸するはずの約束をコストがどうのこうのと反故にして、部品はドイツのハンブルクの港で船積みを待っていると言う話だったから、何とも信じがたいようなすごい急展開だなあ。

解約不能の契約をいいことにのらりくらりとやっていたら、弁護士が乗り出して来たと聞いて、さすがのKONEもこれはなんとかしないといかんと慌てたといううところかな。部品の到着予定は今週の金曜日ということだから、当初の約束通りに空輸するということだろうけど、だったらどうして初めから約束を守ってちゃんとやることをやらないだんろうなあ。弁護士が出て来て、テーブルをドンっと叩いたのではっと目が覚めたって、グローバルな大企業としてはあまりにもかっこが悪すぎ。おととしだったか、ドイツの友だちに送った荷物をめぐってドイツのFedExと延々2ヵ月もバトルをやったのを思い出すな。あのときもカナダのFedExのカスタマーサービスのチームがのらりくらりのドイツ側の対応に業を煮やして、アメリカのメンフィスにある本社の上層部にエスカレートしたら、何と次の日に配達したもので、こっちは呆気にとられたっけ。ドイツの友だちは「こんなものよ」みたいなことを言っていたけど、それが今のドイツの働き方なのかな。何となく旧ソ連的な感じがしないでもないけど。ま、修理作業は2週間ほどかかると言うことで、またもや大嘘でない限り、あと3週間ほど。そのときになるまでは誰も信じてはいないと思うけどね。



コロナのオミクロン第3波と公務員のストで熱い夏になる?

2022年07月05日 | 日々の風の吹くまま
7月4日(月曜日)。🌧☂☁🌤。雨模様の静かな月曜日。ガソリン価格は上がりも下がりもしていないし、川の水面は高くも低くもなっていなくて、何とも気合の入らない連休明け。アメリカ側が独立記念日の休みだからかな。でも、あちら側は何かと物騒なニュースばかりだから、遊びに行くのも考えものだけどね。もっとも、物騒なことにかけてはこちら側もあまり変わりがなくて、毎日のように銃撃事件が起きている感じだけど、ほとんどがギャングの抗争絡み。何しろいくら銃器の規制を厳しくしても、ほぼ無防備な長い、長い国境がすぐそこだから、悪いヤツが銃を手に入れるのはいたって簡単で、アメリカと違うのは真っ当な普通の市民は拳銃など持っていないし、見たことさえないと言うことくらいかな。(ワタシは上着を脱いだ刑事がいつも目の前にいる職場にいたことがあって、拳銃は見慣れていたけど、触ったことはないね。)まあ、それはともかく、もう1年の後半に入ってしまったね。

BC州では、秋にコロナのオミクロン第3波が来ると予想されていたけど、亜種のBA.5系統の感染が急に増えていて、もう第3波が来ているらしい。ピークは8月中と言う予想なので、秋のスポーツや芸術のシーズンには落ち着いているんじゃないかと思うけど、最近ワクチンを3回接種した友だちが3人次々とコロナに罹ったので、4回接種したからと言って気を緩めないようにしないとね。でも、第3波が来たからと言って、社会的には過去2年の窮屈な制限やロックダウンはもういいよという空気が強いから、政府としてはせいぜいワクチンのブースター2回目の接種を促進して、大勢の人が集まる屋内の施設でのマスク着用をまた義務づけるくらいの対策しか取れないんじゃないかな。コロナウィルスと共にうじゃうじゃと出て来た「専門家」たちはまたぞろ「科学知識」とやらをああだこうだと振り撒いているけど、巷の「生活者」はもうおなかがいっぱいだし、コロナ対策の後遺症ともいうべきメンタルヘルスの問題が表面化しているそうだし、感染拡大を防ぐために社会経済を制限しようにも給付金をばらまける財源がもうないから、あの「2年間」に戻すのは政府にとって命取りにもなりかねない大きな賭けだと思うな。

そういう厄介な時だというのに、BC州の公務員組合(BCGEU)と政府の団体交渉が物別れになったというニュース。組合は2年の協約で5%ずつの賃上げに加えてそれを超える物価上昇分の積み増しを要求しているのに対して、雇用者である政府側の回答は3年年2%ずつの賃上げ。BC'州の物価上昇率は6月に8%だったから、組合の要求が通れば今年は8%の賃上げということになるわけで、財政が厳しい雇用者側としては、物価上昇に対する保障がない民間との兼ね合いもあって、はいそうですかと言うわけにも行かないんだろうけど、物価が8%のときに賃上げが2%とは何だと組合が怒るのもわかるなあ。私たちが揃って公務員だった42年前を思い出す。賃上げ年8%で3年間の労働協約の2年目あたりから物価が14%も上がって、物価上昇分に見合う賃上げを要求したけど、政府は断固拒絶。それで2週間くらいストをしたけど、その時には不況に入って失業率も上昇中だったから、世間の公務員への風当たりも強くて、インフレに追い付くような賃上げは獲得できなかったっけ。

でも、あの当時の組合は省庁が直接雇用する職員が対象で、市町村や教育機関、現業に当たる公益機関などは別の組合だったから、ストによる社会的な影響はそれほどでもなかったんじゃないかな。それがそういう組合を吸収合併して州内の多彩な公共セクターの労働者が加わった結果、組合員数は8万人で、業種別に結んでいる労働協約のほとんどが今年中に期限が切れるという話。今回ストの予告をしているのはそのうち3万3千人で、実際にストになれば、人命にかかわる職種は「エッセンシャルサービス」としてストから除外されるけど、身近なサービスが多いから、長い暑い夏になりそうだな。私たちの生活にはどれだけ影響があるのかということ、一番は何と言っても「州営の酒屋の職場放棄」かな。レジ係もれっきとした公務員だからね。同時に酒類の流通を管理する州の機関も開店休業になるだろうから、ストが長引けば民営の酒屋も品不足になってしまうだろうな。はて、今のうちにワタシのムッシュ・ヘネシーとマティニに欠かせないジンとベルモットを買い置きしておいた方がいいかも。


行方不明だったバーの飾りが見つかった(「忘れたいことがあって飲む人は前払いしてね」)


イートローカル、地産地消、グルメ万歳

2022年07月04日 | 日々の風の吹くまま
7月3日(日曜日)。🌧☂☁。早々と目が覚めたら、寒々とした雨もよう。バルコニーの気温は7月だってのに何と13度。うっそぉ~と言いたくなってしまうけど、まあ、2、3日でまた今の時期の平均的な天候に戻るらしい。暑くなったり、寒くなったりで、マットも今年はどの山菜もピークが遅れ気味だと言っていたから、こういうのを天候不順と言うんだろうな。いや、気候変動の大きな流れの中のひとつの波なのかもしれない。梅雨がないはずの北海道でも「本物」の梅雨があったと言う話だしね。夜の間にずいぶん降ったようで、しょぼしょぼの中をウォーキングに行ったら、あちこちの庭で背の高い茎の上までびっしり花を咲かせていたヒエンソウが倒れていて見るも無残。普通なら今ごろは乾期だから、雨の重みに慣れていなかったんだろうな。

断食明けの日曜日の朝はなぜか普通の日よりも1時間近い早起き。まあ、昼も夜も何も食べていないせいで夜には早々とあくびが出て来るし、オフィスを閉めてからの(グラスを傾けながらの)「くつろぎタイム」もないから、どうしてもいつもより1時間近く早寝になって、結果として睡眠時間が同じなら翌朝は早起きになると言う、いたって単純なタイムシフトというところかな。でも、早く起きれば朝ご飯も早く済んでしまうわけで、日曜日の掃除も早く始めて早く終わらせられると言う利点もある。断食明けの朝は体が軽くて元気いっぱいの感じなので、掃除もちゃかちゃかと進んで、10時前にはダスターかけ、掃き掃除、掃除機かけ、モップかけまで一通り全部済んでしまうから、その勢いで速足ウォーキング。オキシメーターでちょっと血中酸素飽和度を測ってみたら、うはっ、99。ソファに寝転がっているカレシのを測ったら91と出たので、立たせてちょっと歩かせてから測り直したら97。ね、寝転がってばかリじゃ脳が酸素不足になって、ボケて来ちゃうかもしれないよぉと言ったら、「そっちこそ、100なんて可燃物もいいところだから気をつけろよな」。はあ。まあ、ときたま100のときがあって、酸素が過剰で体が錆びるんじゃないかと思うんだけど、燃え上がるのも困るなあ。どんなになくてはならないものでも、多ければ多いほどいいってもんじゃないってことね。

早起きのせいか、ランチタイムにはすっかりおなかが空いたので、今日は青ネギと餃子のラーメン。最近はスーパーでアルバータ州の中国系メーカーの冷凍餃子を売っていて、いつも買い置きしているのはJapanese-styleのGyozaで、袋にはごていねいにカタカナで「ギョーザ」と書いてあって、その隣には中国語で「日式菜肉水餃」。日本のレストランで餃子を食べた記憶がないので、どこまでJapanese-styleなのかは不明だけど、ランチに食べるラーメンにはもってこい。もっとも、「ラーメン」と言っても日本のラーメンとは似ても似つかない我が家流で、中華めんの茹で上がり近くにその時に冷蔵庫にある野菜を放り込んで一緒に茹でたりするから、日本のラーメン通が見たら泣いてしまうかもしれない。今日の野菜はケイラの農場で採れたgreen onion(青ネギ)だけ。白い部分が残っていたので、5センチくらいに切って麺の鍋に入れ、木曜日に買って来た新鮮なのは青い部分はザクザクと切って山のようなトッピング。スーパーの30センチもない白っぽくてすぐに傷んでしまう青ネギと違って、ケイラのは5、60センチもあって、白い部分が少なくて日持ちするからうれしい。ほんと、地産地消、万々歳というところ。

ランチが済んだところで、雨が上がるのか上がらないのか判断しかねて、買い物に行こうか行くまいか、どぉ~しよぉ~。連休最後の日のスーパーは売れ筋の商品が売り切れだったり、品薄だったりするし、明日の月曜日は午前中はまだ商品が入っていなかったりするし、天気は回復しても正午から午後4時まで引越しでエレベーターが止まるし・・・。ま、カレシのサラダの野菜は自家菜園のでけっこう間に合っているし、冷蔵庫のワタシの野菜入れもいっぱいだし、フリーザーには肉や魚がたっぷりあるし、牛乳もオレンジジュースもバナナも火曜日の朝までは大丈夫そうだし、ボーナスポイントもクレジットカードの請求もサイクルの終わりで、ちょうどいいタイミングだから、火曜日の午後に行って爆買いするのが最善の策かな。ま、今夜のところは、ヴィクターの店のリブアイステーキをケイラの農場のパティパンかぼちゃを串に差して、マットが採って来た野生セロリの花芽とヤマブシタケとモレル(ワタシはちょっぴり)と一緒にグリルして、イートローカルでグルメ三昧と行こうっと。


おいし過ぎて写真を撮るのを忘れるところ・・・


三連休の中日は断食の日で山菜どっさりの日

2022年07月03日 | 日々の風の吹くまま
7月2日(土曜日)。☀🌤⛅🌤。朝からいい天気だけど、明日から下り坂と言う予報。朝起きたら首の左側が痛い。ずっと昔に寝ていて激しい咳をして第2頸椎がずれたことがあったけど、今度のは首を左右に動かすとイテッとなる程度だから、単なる寝違えだろうな。今日は週一の断食の日で、ルーフデッキで収穫したイチゴをミューズリに混ぜて、しっかりと朝ご飯。断食はこれで5回目かな。もうすっかり慣れた感じで、10時にウォーキングに行って来たら、後は洗濯機を回し始め、キッチンのレンジの壁タイルから撥ねた油をきれいに拭き取って、ついでに冷蔵庫のドアの縁の手跡もきれいに掃除。重労働とか激しい運動をすれば別だろうけど、こうやって軽い家事をやって体を動かした方が1日中空腹を感じないから不思議。

メディアで連休にはガソリンの価格が大幅に下がると報じていたけど、前には騒いだほど上がらなかったので、まさかぁと思っていたら、窓から見えるガソリンスタンドの価格表示がほんとに下がっていてびっくり。けさはリットル208円で、、午後には207円になって、つい数週間前には234円まで上がったのと比べたら、すわ暴落かと思ってしまう下がりよう。どこをどう見渡したってそんなに急に値下がりする要因らしいものがないのに、何でそうなるんだろうな。もっとも、この値下がりは長続きしないと言う予測があるから、ますます謎。カナダの建国記念日とアメリカの独立記念日でどっちも三連休だからご祝儀相場ってことなのかな。いろんな物価が一直線の右肩上がりなのは理解できるけど、ガソリンの価格だけが日替わりで乱高下するのは、石油会社が何かのゲームをやっているとしか思えないな。

慣れるというのは不思議なもので、週一の断続的断食を始めた頃は1日中やたらと時計をチラ見していたのが、今日はもうそれがなくなって、何となく時計が見えた時に、へえ、こんな時間かぁという程度。最初のうちは、時計を見たら11時半だったとか、正午だったとか、3時半くらいだったとか、4時過ぎだったとかと言うことが多くて、もしかしたら、けっこう規則的な日常だから、身体(というか体内時計)そのものにランチの時間と晩ご飯の支度の時間がプログラムされていて、自然にアラームを鳴らして時計に目を向けるようになっていたのかもしれないな。たぶん何回かの断食で、朝ご飯だけで早々と食洗機を回したりして、いつものルーティーンと違うのがプログラムに書き込まれたのかもしれない。まあ、どうでもいいけど、人間の体内のシステムの働きはおもしろいね。

午後3時を過ぎて、マットから「今からバンクーバーを出てそっちに向かうよ」というメール。きのうのうちに何があるか聞いて注文を出しておいて良かった。交通量が少ないのか、いつもより早く「今着いた」とメールが入って、印刷しておいた「雷としいたけ」の科学実験の記事を持ってロビーへ。注文品はアッケシソウと野生セロリの大きな花芽とヤマブシタケをひと袋ずつ。さらに、今が盛りのモレル(モリーユ)を、一度にたくさん食べるとおなかの具合がおかしくなるけど、少しだけなら大丈夫かなと思って、小さい袋に少量。前もって袋に詰めて来てくれたので、秤をセットしなくてもいいから「取引」はスムーズ。マットから借りっぱなしのバスケットに入れてもらって、お試しとして小さいオニユリの花を少し。サラダの彩にしてもよし、ウォッカに浸して香りを付けても良し。さらに「これ、何だと思う?」と見せられたのが、ヘンテコなきのこ。何とホコリタケの赤ちゃんなんだそうな。ホコリタケって、胞子を埃みたいにぶはぁっと噴き出すあれだよね。へえ。オムレツに入れるといいよというので、1個お試しにもらって、じゃあ、またね。断食明けのあしたの晩ご飯が楽しみ。


山菜ときのこ

モレル(モリーユ)

ホコリタケの赤ちゃん



何だか身動きの取れない三連休だけど

2022年07月02日 | 日々の風の吹くまま
7月1日(金曜日)。☀☀。今日はカナダ連邦の成立を記念する祝日カナダデイで、今年は金曜日だから三連休。月曜日はアメリカが独立記念日で祝日だから、観光産業にとっては国境の両側でうれしいめぐり合わせだろうな。ほぼ1千万平方キロの世界で2番目に広い領土(北米大陸の40%を占め、湖沼を除いた陸地面積でも世界4位で、うち300万平方キロは未開地)に3800万人しかいないけど、湖の数は200万以上と言われ、そのうち面積が100平方キロを超えるものが563もあり、世界の淡水の20%を占めていて、大西洋と太平洋と北極海に面しているので海岸線の長さは24万キロで世界一。アメリカ合衆国との国境は東から西まで延々と8891キロもあって、カナダの輸出の3分の2がアメリカ向けだけど、アメリカの輸出のうちのカナダ向けはたったの15%。まあ、国は広くても人口はアメリカの10分の1しかないんだもんね。でも、ワタシには居心地のいい優しい国。ハッピーバースデイ、カナダ🎂。

先週末の猛暑で内陸の山の雪解けが急速に進んだため、河川予報センターによると、下流域ではこれから数日の間に水位が100年に1度のレベルに達するそうで、我が家から20キロほどの上流にあるバーンストン島の住人に避難準備の勧告が出ている。ロッキー山脈の奥深くに始まって、数えきれないほどの川と合流しながらメトロバンクーバーでジョージア海峡に出る流域22万平方キロ、全長1375キロのフレーザー川は、BC州では一番長い「母なる川」で別名The Mighty Fraser(大いなるフレーザー)。我が家から見える流れは河口に近いからいたって穏やかだけど、過去には郊外で融雪による増水や秋から初冬にかけて多い豪雨で何度も大規模な氾濫を起こしている、ちょっとした暴れ川。ニューウェストミンスター市でも川っぷちの板敷きの遊歩道を安全を期して明日から通行止めにするそうで、対岸のフレーザー埠頭を見ても水位が高くなっているのが一目瞭然。うはぁ。

コロナのおかげで2年連続で大きなイベントがなかったカナダデイだけど、今年は規制や行動制限が解除になったし、たまたま三連休で夏らしい好天だしで、さぞかし賑やかだろうと思ったら、催しの類はたくさんあるらしいのに花火を打ち上げる市町村は少ないようで、ちょっと盛り上がらない感じ。学校が夏休みに入って家族旅行に行く人たちが多いようだけど、バンクーバー島と本土を結ぶか―フェリーはどの便も予約で満杯なのに、人手不足や船の故障などで欠航が続出して大混乱。空港も人手不足でチェックインのカウンターも手荷物の検査場も長蛇の列の混乱はまだ解消されていないし、どこかで国内線の手荷物が出て来るのに4時間待ったと言う切ない話もあるし、おまけに航空会社が何便ものフライトをキャンセルしているしで、旅行のことを考えるだけでどっと疲れてしまいそう。そこで、じゃあどこへも行かずに、庭でバーベキューでもしようかということになると、急なインフレのために豪快にステーキを焼くのが難しくなってホットドッグに格下げする家庭が多いという話。そう言えば、絶好のバーベキュー日和なのに、晩ご飯の時間になってもおいしそうな匂いが漂って来なかったなあ。みんなどこかに行ってしまったのか、それともステーキの値段を見て「やぁ~めた」という人たちが多かったのか。

どこにも行かない我が家は、北欧のクルーズをキャンセルしなかったら今日ストックホルムから帰って来たところだったね、キャンセルしたのはラッキーだったねとマティニで乾杯して、晩ご飯は鶏もものインドネシア風サテーとビーツとズッキーニとパティパンかぼちゃをグリルして、のんびり。暗くなって(10時すぎ)ポートコクィットラムのあたりで短時間ながら花火が上がっていた以外は、いたってしずかぁ~なカナダデイ。日曜日から先はまた雨模様で20度以下のしょぼぉ~い夏に逆戻りと言う予報だけど、あしたは初収穫のイチゴで朝ご飯と行こう。








エレベーター会社の大うそがばれた

2022年07月01日 | 日々の風の吹くまま
6月30日(木曜日)。☀☀。今日で6月が終わり。ということは、もう1年の半分が過ぎたと言うことで、いつの間にかって感じ。朝からいい天気。おまけに普通に今の時期の気温なので、家の中は風通しが良すぎて涼しいくらい。このあたりは高層マンションの高層階のいいところかもしれないな。バルコニーではトマトの花が増えたので、実が生るように花の先をこちょこちょとくすぐっていたら、ぽろっと落ちて、、おお、かわいい赤ちゃんトマトが3つ。食べ残して腐らせたトマトが芽を出して、葉を出して、ぐんぐん伸びて、花を咲かせて、いよいよ実を付けた、この生命力の強さよ。ちゃんと大きくなるといいなあ。


ゆうべはArts Clubのファンドレイジングイベントのひとつである「Signature Dinner」があって、今回は3つの劇場のひとつ、BMOセンターのロビーで、演劇人のたまり場で生まれたArts Clubがカナダ最大の劇団に発展する糸口となったミュージカル『Jacque Brel is Alive and Well and Living in Paris』(『ジャック・ブレルは今日もパリに生きて歌っている』)上演の50周年を記念する特別イベント。ディナーの前に、劇場で当時は駆け出しの舞台監督だった(今は名誉芸術監督の)ビル・ミラードが70日のロングランになった作品の上演に至るまでのエピソードを紹介し、現役の俳優男女4人が人気ナンバー6曲を歌い、さらにオリジナルキャストで存命の4人が加わって、『If We Only Have Love』(『愛しかないとき』)を熱唱して、総立ちの大喝采。ワタシは昔からジャック・ブレルの曲が好きなんだけど、特に一番好きな『アムステルダム』が聞けて涙が出そうなくらい感激。後でビルにあれは酔っ払って歌うと一番いいんだよねと言ったら大笑い。ショーの後はロビーに3列ずらりと並んだ長いテーブルでディナー。ADCの仲間同士で話が弾んで、楽しくて元気が出るひとときだった。

今日も午前中は引越しがあるので、ウォーキングはランチの後。連休前で学校が夏休みに入ったせいか、エレベーターはほぼ各駅停車みたいな感じ。やっと来てみたら、最上階に住む管理組合理事長のゴードンが乗っていて、きのうの大きな荷物はエレベーターの部品だったのかと聞いたら、「部品はまだハンブルクの港で船を待ってるんだよ」。ええっ、空輸するはずだったんじゃないと言ったら、「KONEの大ウソだよ。きのうはバンクーバーに着いたけど追跡できないでいると言うから、KONEのような国際企業がそれはないだろと言ったら、実は船積みを待っているって話になったの」。うはぁ、つまりはいつになるか見当も付かないってことか。「堪忍袋の緒が切れたから、管理会社の法務部が乗り出したよ」。そっか、とうとうそこまで来たんだ。やれやれ、いつまで1台のエレベーターでやり繰りすることになるのかな。それにしても、エレベーターメーカーとしては世界で2位だか3位だかのKONEがすぐにばれるような嘘をつくと言うのはちょっと驚き。企業の隠ぺい体質もグローバル化したってことかな。

マーケットに行くのにエレベーターで降りたら、ロビーでまたゴードンとばったり。あんまり張り詰めてストレスにならないようにしてねと言ったら、「何が何でも決着をつけるまでだよ。もうばかばかしいのを通り過ぎてる」。そうねえ、弁護士の出番かもねと言ったら、「管理会社が契約解除するために弁護士を雇ったんだよ」。やっぱり。このメインテナンス契約は、入居が始まって管理組合が発足する前に開発業者が結んだ解約不能の10年契約なので、今まで故障ばかりしていても我慢して来たわけなんだけど、うん、ここまで来たら最後の手段に訴えるしかないよね。ゴードンの肩をポンポンと叩いて、日差しの中をマーケットへ。まだ野菜類を売るテーブルは少ないけど、自家製の食品や手芸品のテーブルが増えて、マーケットの規模はかなり大きくなった感じ。子供たちは今日から9月の新学年まで2ヵ月の長い夏休みで、公園の芝生に座っておやつを食べているママ友?グループもちらほら。