山形Q第34回定期演奏会で、LAMENT(悲曲)をとりあげる事になった理由は、山形の合唱団じゃがいもの公演で私以外のメンバ~が林光氏と共演した事があって、とりあげる邦人作品を捜していた折だったので、先生に弦楽四重奏曲は作曲していますか?とだちゅ嬢に聞いてきてくれ!とお願いしたところから始まりました。
だちゅ嬢は、先生からこのLAMENT(悲曲)と弦楽四重奏曲「レゲンデ」のスコアをいただいてきました。「レゲンデ」は、私達の師~平尾氏が、ニューアーツ弦楽四重奏団で3楽章完成版を初演しているので、実は演目にあげる最有力曲だったのです。しかし、他プログラムの関係で、LAMENTになりました。「レゲンデ」の方は、またいつか・・・・。
LAMENT(悲曲)は、東京クァルテットにより委嘱されて、2000年2月12日にアメリカニューヨーク マーキン・コンサートホールで初演されました。その時の1stVnは、M.コペルマンだったみたいですね・・・。ほぉ~~。英語苦手の人のために(私か・・?)、LAMENTとは哀歌の意味です。
林光氏についてはまた書くとして・・・・。
小学館から発売された林光の音楽 全1巻の解説によると・・・・。
シャコンヌの形式をとった単一楽章の曲となっています。解説から作曲者の言葉として、「この一年様々の苦しみをその身に受けた世界の人々へのなぐさめと励ましの気持ちをそこにこめようと思った」とあります。
専門的な事として、「8小節の主題とそれにつづく第1・2変奏は、両者とも共通であり、やがて媒体の相違がそれぞれ異なった展開を示す」とも書かれています。
最初この曲をCDのQエクセルシオの演奏で聞いたときの感想は、悲曲とは言ってもエレジ~のような悲しみを感じないなぁと思ったのが、第一印象でした。確かにこの曲の冒頭部分では、悲劇的な物語の幕開けのような和音が響き渡ります。しかし、すぐにそれは、やさしい響きだと気づきます。途中のグリッサンドやチェロがお休みしている間の上3声でのぶつかりながらのグリッサンドでは、死んでしまった人達の魂が天に召されて、漂うような雰囲気さえ感じます。そこには悲しさはなくて、まだ生あるものへの慰めのような気もしてくるのです。
途中、チェロやヴィオラが奏でる三連符の旋律がもしかしたら苦しみなのかもしれません。この曲を聴いて、苦しみや暗さというのは不思議と残らないのは、作曲者の言葉通りなぐさめと励ましを考えてつくられた曲だからなのでしょう。
わずか12分足らずの曲ですが、充実した素晴らしい作品だと思えることでしょう。さて私達の演奏は?お楽しみに。
関連記事
Hugo Wolf
だちゅ嬢は、先生からこのLAMENT(悲曲)と弦楽四重奏曲「レゲンデ」のスコアをいただいてきました。「レゲンデ」は、私達の師~平尾氏が、ニューアーツ弦楽四重奏団で3楽章完成版を初演しているので、実は演目にあげる最有力曲だったのです。しかし、他プログラムの関係で、LAMENTになりました。「レゲンデ」の方は、またいつか・・・・。
LAMENT(悲曲)は、東京クァルテットにより委嘱されて、2000年2月12日にアメリカニューヨーク マーキン・コンサートホールで初演されました。その時の1stVnは、M.コペルマンだったみたいですね・・・。ほぉ~~。英語苦手の人のために(私か・・?)、LAMENTとは哀歌の意味です。
林光氏についてはまた書くとして・・・・。
小学館から発売された林光の音楽 全1巻の解説によると・・・・。
シャコンヌの形式をとった単一楽章の曲となっています。解説から作曲者の言葉として、「この一年様々の苦しみをその身に受けた世界の人々へのなぐさめと励ましの気持ちをそこにこめようと思った」とあります。
専門的な事として、「8小節の主題とそれにつづく第1・2変奏は、両者とも共通であり、やがて媒体の相違がそれぞれ異なった展開を示す」とも書かれています。
最初この曲をCDのQエクセルシオの演奏で聞いたときの感想は、悲曲とは言ってもエレジ~のような悲しみを感じないなぁと思ったのが、第一印象でした。確かにこの曲の冒頭部分では、悲劇的な物語の幕開けのような和音が響き渡ります。しかし、すぐにそれは、やさしい響きだと気づきます。途中のグリッサンドやチェロがお休みしている間の上3声でのぶつかりながらのグリッサンドでは、死んでしまった人達の魂が天に召されて、漂うような雰囲気さえ感じます。そこには悲しさはなくて、まだ生あるものへの慰めのような気もしてくるのです。
途中、チェロやヴィオラが奏でる三連符の旋律がもしかしたら苦しみなのかもしれません。この曲を聴いて、苦しみや暗さというのは不思議と残らないのは、作曲者の言葉通りなぐさめと励ましを考えてつくられた曲だからなのでしょう。
わずか12分足らずの曲ですが、充実した素晴らしい作品だと思えることでしょう。さて私達の演奏は?お楽しみに。
関連記事
Hugo Wolf