らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

モーツァルト ピアノ協奏曲第12番 イ長調 K.414

2012年08月04日 23時59分43秒 | お気に入りのCD
 拙ブログの中、あまり更新されないカテゴリーがあります。ネタに困った時に更新しようとしていたら、その記事内容が古くなってしまったものや、私自身あまり更新に積極ではないカテゴリーもあります。中でも「好きな作曲家(作品)というのは、書き始めると膨大な数になりますので、更新にも気力が必要ですし、毎日そればかりでも一生書ききらないと思われるし、時間が経てば好きだったものを好まなくなる事もあるので、なかなか書けません。音楽ばかりのブログはなるべく避けようという気持ちも働きます。

 ということで、本来なら好きな作品のカテゴリーにしたかったところですが、お気に入りCDにしました。

 私は、このL.フライシャーという右手の障がいを乗り越えたピアニストが大好きです。フリーの頃に指揮者としての彼とは何回も共演し、右手が動くようになった復活演奏会も運良くオーケストラ側にいました。G.セルと共演した若い頃の演奏も好きですが、復活してからの演奏にさらに深みを感じずにはいられません。

 どちらかというとメジャーよりマイナーを(所謂調のことではなく有名・無名のこと)好む私は、人が注目しないものや有名な曲に隠れているが、親しめば自分に心を打つような曲に出会うと、この曲の魅力は自分を含めて少数なのだという自己満足を感じます。W.A.モーツァルトの数あるピアノ協奏曲の中でもこの第12番 イ長調 K.414が大好きで、たまに聴いています。色んな方の演奏で聴きますが、中でもこのL.フライシャーの演奏は、心にしみます。

 ザルツブルクの大司教コロレドと訣別して、ウィーンで自由の身になったモーツァルトが自分の未来に光を感じながら、予約演奏会の為に書いた協奏曲の中の1曲です。(他第11番・第13番)

 第2楽章の主題は、直前に亡くなったJ.C.バッハの作品からとられているらしいですが、古き良きウィーンの空気感がたまらなく良い感じで、聴くものの心に暖炉の火のような癒しを与えてくれます。
HMVジャパン
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする