年度末の山形響は、オケの日そして本日のストリング公演でバッハづいていました。
私が学生〜フリーになる30年前位には、まだオーケストラでバッハの音楽を演奏する機会というのが割と残っていました。プロオケの演目でブランデンブルグ協奏曲や管弦楽組曲、ヴァイオリン協奏曲、チェンバロ協奏曲をピアノで演奏したり、マタイ受難曲やロ短調ミサなど・・・・。
最今の原典主義やオリジナル偏重のせいで、ピリオド団体のピッチを下げた演奏以外は、現代オーケストラでは演奏されにくくなっています。ストコフスキーの有名な編曲物など大オーケストラで演奏される事は、色もの扱いにされ、将来プロになったら演奏いっぱいできるのだなと思っていた私の希望は夢と消えようとしています。
バッハの音楽はJazzやハードロックにも編曲され演奏されても魅力は薄れません(どんな演奏でもバッハはバッハ)。また以前のような許容範囲の広い活動になってゆかないかしら?ヴィヴァルディやヘンデルなども同様。
さて、オケで出来ないなら弦楽四重奏で編曲物を追い求めても良いかもしれません。
ラサール四重奏団のラストレコーディングには、そんな編曲物が多く収録されています。
モーツァルトが編曲したバッハやベートーヴェン自らがピアノソナタを弦楽四重奏にしたものなど。
演奏の素晴らしさと共に、編曲の妙技を楽しむのも良い趣味かも。
残念ながらこのCDはタワーレコード限定盤で、タワーレコードだけで手に入れる事ができます。