らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

指導再始動

2013年02月22日 23時55分02秒 | 指導
 山形大学構内に入ったすぐの所にあるイルミネーション。

 本日はオケはお休みですが、山形大学フィルのヴィオラパートを指導に行きました。私がこのオケサークルに関わり始めて3年目が始まりました。残念な事に上級生が退部してしまったため、現パートは2年生2人、1年生2人の4人(新学期には3年生・2年生になる方々です)になってしまいました。執行学年の3年生でパート頭をやった子が、燃え尽きてしまうのか?4年生を迎える前に辞めてしまうのが、2年連続です。レヴェルの高い上級生が辞めてしまうと、残された下級生達の負担が大きくなってしまうので、個々の事情はあるにせよ残念でなりません。

 私が指導初めて3年目と最初に書きました。なので残った子達は、私が最初から指導した子達だけになりました。あまり力になって上げていない先生という自覚がありましたので、今年からは少し心を入れ替えて、出来る限り学生のために頑張りたいと思っています。なので、次回演奏会~サマーコンサートはまだまだ遠いのですが、雪が降りしきる中の2月から指導が再開しました。

 先生と言いましても、学生達が好きで参加しているサークルのオケですので、厳しい指導はしません。臨まれればするかもしれませんが、怒鳴ったりましてや暴力などは皆無!楽器を上達させてあげたいのですが、一人一人の個性やレヴェルの差があるので、指導の仕方は毎回悩みます。トップレヴェルの子にあわせて指導すれば、下の子はついてこれないし、下の子にあわせれば、上の子は退屈だし。難しいところです。

 個人のレヴェルが上がる事も大切ですが、オケは同じパートとして一緒に演奏しなくてはならないので、パートとしてのレヴェルアップが大切です。(個人レッスンではないので)

 なので、良い音楽~魅力的な音が出るように指導してゆきたいのです。下の子はそれなりに楽しくなるように、上の子はもっと楽しめるように。

 指導するときに心がけている事は、プロの奏者に要求するような事を初心者のうちから少しずつ教えて上げる事です。初心者だからとこちらがレヴェルを下げてもたぶん駄目です。毎年同じような事を教えているので、学年が上がって、いつか先生が言っていた事になるほど!と頭の中で膝を叩いてくれればいいのです。今は分からなくても心配しなくて良いように、毎年同じ事の繰り返しです。笑。時間が経てば私も少しは成長するし、好みも変わるので何年後かは全く違う事を言うかもしれませんが。

 それにしても、初心者軍団だった彼女たち(女子3人・男子1人)は、よく弾きます。若い子達のパワーは凄いです!!

 F.J.ハイドン「驚愕」、P.I.チャイコフスキー「白鳥の湖」、J.シベリウス「フィンランディア」がプログラムです。頑張れ!

 

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6 コメント

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Unknown (初代組長)
2013-02-24 10:16:32
それは大変ですね・・・といちおう書いておいてから・・・でも分かる気はするんですよ。本当に燃え尽きちゃうんです。別にそれは仲間がどうのとか指導者や指導法云々の問題ではなく、まず間違いなく自分自身の問題。小さい頃から楽器に親しんでいるのならともかく、初心者でトップに立つという負担は並大抵ではないのよ(苦笑)。背負うものが大きければ大きいほど、自分が打ち込めば打ち込むほど、その重責から離れたときのあの感じは・・・

私は退部こそしなかったけれど、もうあまり関わりたくなかったもんね。嫌いとか、そういうことではないんだけど、「もう自由にして~!」って感じかなー。私も4年時はひじょーに無責任な先輩でした(大苦笑)。25年経って、やっとあの頃の自分の大迷惑な行動を説明できた気がします。迷惑と心配をかけました。若かったね、私も。ごめんなさい。そして、どうもありがとう。
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Unknown (librarian)
2013-02-25 01:11:45
私も酒田の高校のレッスンに行き始めて10年近く。自分も素人なので、いつもこれでいいのかな?と悩みながらの指導です。2校行っていますが、1校目は3年前に3年生が引退後チェロがいなくなり、残った部員も3名(それでもう1校を引き受ける事になったのですが)、もう廃部も近いのかと思っていたら新入生が10人。チェロにも男の子が入りました、と言うので2校の掛け持ちが始まりました。今卒業を迎えるその子はそれまで音楽とは無縁で、ヘ音記号は読めない、「これなんですか?」と指差した先に四分休符があった時には愕然としましたが、最後の定演ではソロも弾きました。廃部寸前かと思われた部も3年連続で10人を超える新入部員を迎え、昨年は38人の生徒だけで定演を迎える事が出来、初めて客席で聴きました。
掛け持ちなので毎週1時間ずつしかなく、しかも拙い指導で申し訳ないのですが、現在2校合わせて5人の生徒さんたちが、楽しんでくれればいいなと思います。
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>初代組長さん (らびお)
2013-02-25 01:24:22
こんにちは。
色々な意見があると思いますが、私は先生として卒業おめでとう!4年間よく頑張ったね!そして就職もおめでとう!これからも後輩達よろしくね!市民オケかなにかで続けるのでしょう??
と一度言ってみたいのです。笑。

今も昔も4年生は、進学や就職など大変でサークルに4年間みっちり縛られるのは、負担になる人もいるのでしょうね。もう離れられない~~くらいオケを好きになってくれるのが理想なのですが、それは先生のエゴかもしれません。
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>librarianさん (らびお)
2013-02-25 01:28:27
こんにちは。
酒田方面~庄内地方に住んでいる山形響の方はいないので、庄内地方の音楽シーンは、間違いなく力あるアマチュアの方々が支えています。プロが、お金のためや見栄の為に教えるより、熱意あるアマチュアの方々に教わる方が良い面もあると思うので、自信をもって酒田の高校生の面倒を見て上げ続けて下さいね。応援しています!
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引っ張りますが(笑) (初代組長)
2013-02-25 13:15:22
どの程度指導したらいいものか難しい、とお悩みなのでしょうけれど、さり気なく(?)基礎も教えてあげてくださいね。

私の場合は1年の終わりからトップ席という特殊事情だったこともあり、とにかく突貫工事に終始せざるを得ませんでした。当時レッスンにもついていましたが、その時の先生もその事情を優先してくださり、アマオケテクニックとでもいうものを教えて頂くのが主でした。

その結果、アマオケ奏者としてはそこそこ「弾けているフリ」もできるようになりましたけど、自分自身、楽器を弾くことに限界を感じるようになりました。基礎がないということは、卒業論文に専念するからと半年ほどロクに楽器を弾かずにいるだけで、弓を持つことすら覚束なくなるということだったのです。

その経験があったからこそ、基礎をしっかり教えてくださる師匠を求めてさすらい、今の師匠に弟子入り。前の師匠に弾かされていたカンパニョーリを持って行った私でしたが、一回聞いただけで、初回のレッスンは開放弦のみ(笑)。でも、「あ~、こういうレッスンが受けたかったんだよ」ととても嬉しかったのを覚えています。

長々とごめんなさい。
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>初代組長さん (らびお)
2013-02-28 03:04:20
こんにちは。
そうそう忙しい中教えていて、回数も時間も限られている中、オケの曲を優先しがちですが、私はKYな事に、基礎練習にいつも立ち返ってしまいます。上級生にとっては、何回目なのか?と思われているかもしれませんが、学年が上がれば吸収力も理解度も上がっているので、未来に役立ちそうな事を教えているつもりです。
 ただ、専門的にやっている子達に比べると形などは厳しく言わないようにしています。その課題をクリアするために、まったく演奏できなくなってしまう可能性があるためです。なので、余裕があるときに少しずつにしています。

 余談
 その「弾けているフリ」は、アマでもプロでも実は大切なんですよ。「弾けていないように見える」では、不利ですものね。「弾けているフリ」が出来るだけレヴェルが上なんです。フリをしている間に陰で少しずつ地力をあげるのがかっこいいです。
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