らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

自粛生活中の課題 vol.2

2020年07月04日 23時59分59秒 | ヴィオラ

 昨日の続き。

 バルトロメオ・カンパニョーリ(Bartolommeo Campagnoli 1751~1827)の41のカプリース Op.22(無伴奏ヴィオラのための)を再び自分の課題として取り上げようと思った理由は、いくつかあります。

 まず、学生の時に何の資料も無しに、音を並べる事だけに必死になって練習しっぱなしになっていた事。

 CD等の音源が何も無かったので、Allegroと書かれていてもどれくらいのテンポで演奏して良いか分からなかったので、当時の自分の技術で弾けそうなテンポで練習して先生の所へ毎回持って行き、先生の助言無しにはどういう曲か良くわからないまま、音が並んでいるので次!くらいのマッハなレッスンを受けていました。なぁんとなく消化不良のまま練習しましたという記憶だけだったので、自粛生活中に塗り直してみたくなったからです。

 そこで今回は、昔あった雑誌「ストリング」(今更ながら超良い雑誌でした)に荻野直美さんが連載していた「ヴィオラの醍醐味」の記事の中で、2007年3月号〜2010年7号までこの41のカプリース Op.22のほぼ全曲解説(誌上レッスン)があったので、その記事を読みながら練習を進めました。彼女が書いていることに頷きながら、課題をクリアして行くのが楽しくて毎日過ごしました。昔、読まなくても毎月買っておいて今になって役に立つとは・・・吃驚です。

 そして、YouTubeにKristina Gilesさんという女性ヴィオラ奏者が、41曲全曲を目指して収録した映像があったので、大いに参考にしました。(もう少しで全曲です)。学生の時は先生(先生は全部通して演奏はしてくれない)か、もしくはレッスン前後の学生の演奏しか聴いたことが無かったので、ちゃんと通した曲の感じを掴むのに大いに役に立ちました。楽譜をよく読みんだ上での自分の解釈と違う所はもちろん大いにありますが、これからこの41のカプリース Op.22を練習し始める学生さん達には大いに参考になるかもしれません。

 41のカプリース Op.22は、何度も練習しなおして、身につけるべきテクニックと音楽性に優れた曲集だと今回あらためて思いました。今後も弾き続けるかもしれないし(これを練習する自分の生徒がいればもっと自分にも跳ね返ってくるのに・・・なんて)、他のエチュードに進みつつ、思いだしたようにまた演奏しようと思いました。(特に重音が多く用いられている曲)。

 今回、一番の成果は、色々なボウイングテクニックを確認できたこと、そして、左手の一本ずつの指の独立が進んだことです。学生の頃はあまり力を入れていなかった和声的解釈の勉強にもなりました。

 終わり。

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自粛生活中の課題 vol.1

2020年07月03日 23時59分59秒 | ヴィオラ

 3月から始まった自粛生活で、何か目標を立ててヴィオラを練習して行こうと決心しました。

 そこで、以前にも記事にした「バルトロメオ・カンパニョーリ(Bartolommeo Campagnoli 1751~1827)の41のカプリース Op.22(無伴奏ヴィオラのための)」をもう一度じっくり練習する事にしました。

 過去記事

ヴィオラ Vol.26 - らびおがゆく Vol.3

 以前書いた記事と内容がかぶってしまいますが、もう一度記すと、この41曲の奇想曲は、音楽大学の受験のために出会って、音楽大学入学前後でよく練習したものです。記憶だと駆け足で、1週間に2〜3曲位を若い勢いだけで先生の前で演奏したみたいです。(曲によっては記憶の彼方なのですが、書き込みがあるので、当時練習したのでしょう)。

 演奏してお金をもらうようになって既に30年以上経ちました。半世紀以上生きて、今更個人レッスンに行くのに時間も根性も無いので、自分が生徒に課題を出して、生徒が練習してきてレッスンするように、自分に対してセルフレッスンをして、次の課題に行っても宜しいと思うまで、練習してみました。(自分に甘くならないように、なるべく頑張りましたとも!つい生徒には偉そうに言ってしまいますが、さて自分はそれが出来ているんだろうか?といつも自問自答しながらの練習になりました)。

 やっとの事で、このたび41曲のカプリース練習し終わりました。よく覚えていた曲も全く記憶の彼方だった曲も全ての曲が、本来の忙しさに流されそうだった(実際流されていました)自分のヴィオラテクニックを取り戻しました。

 自粛生活は、あらためて自分のヴィオラと向き合う良いきっかけになったのです。

 vol.2に続きます。

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文月2020

2020年07月01日 23時59分59秒 | 雑記

 オーケストラ業務が、まだ無観客公演ながら、少しずつ入ってきていて、家にず〜といなくてはいけない状況から変化してきています。

 とはいえ、関東圏で再びじわじわと感染者が出てきていて、県内で新規感染者が2ヶ月近く出ていなくても、引き続き気を抜くことが出来ないようです。

 折角、クァルテット活動を含め再開してきているので、再び歩みが止まらないように祈るばかりですが・・・。

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 令和二年も本日から後半。自粛期間が長かったのでまだ2〜3ヶ月しか経過していない気がしていましたが、今年の目標も全く成し遂げていないので、頑張るしか無いみたいです。

 もう梅雨が過ぎて、夏のような暑さを感じるので、体調管理もしっかりと!!

 アイスばかり食べていないで!(自分への言い聞かせ)。

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