リフトアップ 石垣島 エコツアー OpenPlace2 

沖縄は石垣島から元報道カメラマンが送る、海・空・山、自然が大好きな方へ! ツアー参加は「リフトアップエコツアー」で検索!

多田浜の銃眼跡

2021年04月12日 | 文化・歴史好き!

今回は数年ぶりに元気象台長のMさん夫婦と,、平和祈念館の皆さんと一緒に戦跡・多田浜の銃眼跡に行って来ました。ちなみにネイチャーガイドと違いエコツアーガイドは自然だけでなく、文化的な知識・案内もします、とオイラは思っています。

多田浜の辺りはこんな感じで石灰岩がゴツゴツした超遠浅の海岸です。陸側には数百年前の岩陰遺跡(お墓)が残っていたりと、古くから人が利用していた場所だと推測出来ます。一緒に行ったMさん(今年88歳)は「昔は大潮の干潮時に竹富島まで歩いて行けた」とか「湾に沿って扇形に歩くと時間がかかるから、干潮時の海岸を一直線にショートカットして歩いた」など興味深いお話を沢山聞かせて頂きました。ただオイラの経験上この辺りの浜は、潮が引いて行く時にかなり強い流れが生じるので注意が必要です!

突き出した石灰岩に第二次世界大戦中の銃眼跡が2つあります。銃眼とは石灰岩を掘ったり自然に出来た穴を利用し、中に人が入り上陸してくる敵兵を監視・攻撃する為に銃をかまえていた穴です。

二つあるうちの一つは20センチくらいで掘るのをやめたようです。もう一つの穴も口がとても小さく、女性でも厳しいでしょう。ただ当時の人達は今より小柄だった筈だし、戦時中の為ガリガリだったから入れたんじゃないでしょうか?

中の様子はこんな感じで石だらけ。角の無い丸い石ばかりなので台風の満潮時などに溜まってしまったのか、人が入れたのが波などで削られたのか? 今現在は人一人が這いつくばってやっと、と言った感じですが石を全部外に出したらそれなりに高さもあり、二~三人くらいが座って過ごす事は出来そうです。

通常銃眼には空気穴や上から出入り出来る穴があったりしますがこの穴にはありません。ただ画像の場所が凹んでいるので、もしかしたら空気穴くらいあって、長い年月の末塞がってしまったのかも知れません。石垣島の南側の浜にはこのよう銃眼跡が沢山あり、こちらが側からの敵上陸に備えていましたが、結果的にそんな事は一度もありませんでした。沖縄で戦争が終わった後も石垣に来るかも知れないとの上官命令でしばらく備えていましたが、それも全くの無駄に終わりました。

#リフトアップ石垣島エコツアー #戦争遺跡

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外来種のトラップに在来種のアオガエルが

2020年11月30日 | 文化・歴史好き!

今シーズンも「外来種のカエル調査・捕獲」を行っているんですが、そろそろ季節柄、在来種のヤエヤマアオガエル(アオガエル科)が良く来ちゃうようになって困ってしまいます。乗っかっているのは装置の充電源となるソーラーパネルの上です。交尾(抱接)中は先日も書いたようにもっと濃い体色ですが、この時はキレイなライムグリーンでした。指が可愛い (^^)/。眼も本当は「黒目の真ん丸まなこ」だったんですが、ライトを当てたらだんだん細くなってしまいました。この時はまだ良い方です。

アオガエルは秋冬に交尾すると良く書いてありますが、オイラは調査でほぼ一年中交尾(産卵)を確認しています。だからシロアゴガエルの産卵の季節(春夏)でも混じってる可能性がないとはいえません。慣れてくると卵の大きさでだいたい見分けられますが、アオの卵が小さい時もあるので絶対は無いのです(卵塊の色は産卵後の日数によって変わるのであてになりません)。だからトラップの桶の中に卵塊があると取り出して別の容器に移し、お玉を確認してから駆除するか逃がすか決めます。

日数が開いてアオと多種のお玉が孵ってた時は大変です! 識別が出来るようになるまである程度大きくなるのを待って、一匹一匹選り分けるのです(>_<)。面倒臭いけど人間の都合で置いたトラップなので、ちゃんとやらないとね。

この日は同じ場所に2階建てで卵塊がありました。余程ここの条件が良いのでしょうか?人気物件ですね(笑)。この時も卵塊を壊さないように上手く取って、別の場所に移動させました。

★夜のウンチク、
地球には約7000種のカエルがいるそうですが、その殆どの交尾の体位は「抱接」と言うタイプです。他にも6種類あるようなので、全部で7種類ある事になります。詳しくはナショジオにそういう記事があるのでそちらをご覧下さい(ナショジオのリンクには許可を取らないといけないので、カエルの交尾に「7番目の体位」発見で検索して見て下さい)。

#リフトアップ石垣島エコツアー

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1500万年前、日本列島が出来始めた頃。

2020年09月16日 | 文化・歴史好き!

今から約2~3000万年前、地殻変動によって現在のユーラシア大陸の端が少しずつ剥がれて来ました。北海道側は反時計回りに、九州側は時計回りに回転しながら大陸から剥がれて来たのが日本列島の始まりと言われています。その後約1500万年前にはその溝がかなり広く深まり日本海が出来、ほぼ完全に大陸から独立したと言われています(諸説あり)。その頃の日本は北海道の南側辺りまで温暖な、現在の琉球列島のような亜熱帯地方だったそうです。ですから今では考えられない東北地方の日本海側からも、マングローブ植物であるヒルギの花粉の化石が見つかったり、我が家の近所の「名蔵アンパル」と言うマングローブ林にも沢山いる「キバウミニナ」のご先祖様の化石も沢山出て来ます。

画像は今年の1月に帰省した時に上野の国立科学博物館に行った時に撮影したものです。当時のマングローブ林の予想を再現したものですが、現在のマングローブ林と殆ど変わりません。(どう言う訳か展示場の照明がこんな色でした。本当は撮影禁止だった様な気がしますが、どうだったかな?)

この頃のマングローブ林に沢山いたとされるビカリア(キバウミニナ科)と言う巻貝。ちゃんと同じキバウミニナ科なんですね!

現在の名蔵アンパルのマングローブ林。キバウミニナだらけです!

図を見るとまだ日本列島がちゃんと出来上がってないので約1500万年くらい前の日本の地図でしょうか? 北から南まで各地でキバウミニナのご先祖様の化石が見つかっていますね。 不思議な事に琉球列島も日本列島とほぼ同じような出来方で、オイラは「ミニ日本列島」だな、と思っています。

#リフトアップ石垣島エコツアー

★1月に帰省した時にはまさかこんな世の中になるなんて思ってもいませんでした。国立科学博物館は一日では回り切れないくらい面白いので、5月末に帰省した時もまた行くつもりでした。実際は皆さんもご存じの通り飛行機は飛ばなくなり、飛んだとしても帰らなかったでしょう。今度帰省出来るのはいったいいつになるんだろう? 最近、飛行機が飛んで行くのを見ると切なくなります (+_+)。

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キモい同士仲良し(笑)

2020年09月02日 | 文化・歴史好き!

アフリカマイマイとゴキブリ、どちらもキモい同士。

ゴキブリも外来種のアフリカマイマイもあんまりUPで見たくないのですが、このようす、何だか滑稽で面白い。

#リフトアップ石垣島エコツアー

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今なら良く見える水路橋

2020年08月22日 | 文化・歴史好き!

以前にも紹介した事がある幾つかの水路橋ですが、そのうちの一つがどう言う物かだんだんわかって来ました。今回の画像はバラビドゥダム(1962年4月10日竣工、1964年1月18日通水)から新川にある平田原の水田まで自然流下方式で水を引いていた農業用の水路橋の跡です。
バラビドゥダムは現在のバンナ公園に隣接している石垣ダムの元で、宮良湾に注ぐ磯部川の上流部(バンナ岳東南側)を堰き止め作ったダムです。

自然流下方式と言うのは字の如く、ポンプなど何も動力を使わず勾配を利用し水を流して行くやり方。自然の川が低い所(海)へ流れて行くのと同じですね。
今なら丁度工事をしているので道路わきの草木がキレイに除去され、その姿をハッキリ見る事が出来ます。川幅はそれ程でもないけど深い谷なので結構な高さの橋桁が付き、かな格好良い姿です! バンナ(画像左側がダム側)からこの先道路を跨いで、かつて撮影した水路橋
かつて残っていた素晴らしい水路橋(2013.2)
https://blog.goo.ne.jp/lift-up001/e/4b0b1f035a2abbdbc85065f0acfee9c9

を通り平田原の田んぼまで水が流れていたんです。

画像のように水路の中には草木が沢山生え、かなり重たそう。端の方は何度かオイラが除去した事があるんですが、僅かなもんです。年代物(約60年前)の構造物なので乗っかって崩れたりしたら大変です、どうしたものか? 工事のおじさんに「ついでにあれ取って!」と言いたい所ですが、ユンボのアームの長さを見るとチョッと足りなさそう。

オイラ的には石垣島の水、生活、農業の歴史として、文化財に指定しても良いくらいの物だと思うのですが・・・、水路橋は全国的にも観光物として人気があります。どうでしょう、石垣市!

★今日の石垣島は台風8号、バービーが通過中。
このあと真夜中に最接近です。

#リフトアップ石垣島エコツアー
#FreeAgnes

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格好良いから好き、米為御嶽(いやなすおん)

2020年04月15日 | 文化・歴史好き!

石垣島にある御嶽の中でもかなり格好良いのでお気に入りの、米為御嶽(いやなすおん)です。石垣市指定・有形民俗文化財にもなっています。雰囲気を重視し現像したので暗めに仕上げました。お寺やお城が格好良いと思うのと同じ感覚だと思うのですが、どうですか? 映画や小説に出てきそうな格好良さでしょ? 
雰囲気とあいまって御嶽の場所は車の多い道路沿いにあり素通りする人も多いと思いますが、オイラがここを通る時はいつも「格好良いなぁ」と(運転中なので)チラ見します。

今回はオイラがとやかく書くよりも御嶽脇に説明看板があるので、その内容を書いておきます。石垣島の他の文化財にも興味がある方は「石垣市の文化財 」で検索すると、地図と説明文が載ったPDFが出て来るのでご覧ください。

米為御嶽は、八重山にはじめて稲作を伝えたとされる兄タルファイ、妹マルファイのうちマルファイの墓とされ、のちの人々が稲作を伝えた神として尊崇し、御嶽として信仰されるようになったといわれる。祭神はマルファイ神である。御嶽とは人々の健康や地域の繁栄などを祈願する聖地のことで、米為御嶽は字登野城の御嶽として信仰されている。また、タルファイの墓も同様に尊崇され、大石垣(う し ゃ ぎ )御嶽(お ん)として字大川の人々に信仰されている。

伝承によれば、タルファイ、マルファイは安南(現在のベトナム)のアレシンという所から稲種子を持って来島し、登野城の小波本原(くばんとぅばる)に家を建て、水田を開いて島民に稲作を指導したとされる。登野城の種子取祭や豊年祭などの農耕儀礼は、この御嶽と兄妹の住居跡とされる小波本(くばんとぅ)御嶽を中心に、現在でも古式豊かに執り行われている。

#リフトアップ石垣島エコツアー 

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久しぶりに水牛

2020年04月13日 | 文化・歴史好き!

新川のそばを通ったら水牛が草刈り中でした。「バリ、バリ」と美味しそうに食べています。体が大きいので川岸の雑草はあっという間に刈り取られ良い感じです。石垣に来た頃はけっこう見たんですがここ数年見かける事がなく、新聞でも「水牛車の跡継ぎがいなく困っている」なんて記事も出ていたくらいです。ですが去年くらいからまたよく見かけるようになって、おそらく「これではいけない」と言う事で増やしているんだと思います。

しばらく走るともう一頭。

こちらの水牛さんはお腹いっぱいよく食べて、気持ちよく寝ているようです。数時間後通りかかったらまた食べていて、かなり広範囲が草刈り済みになっていました。2頭いれば1週間もすれば新川の土手はキレイになるんじゃないかしら(笑)。

テレビで見た方もいると思いますがとうとう本日、石垣島でも新コロナ感染者が出てしまいました。石垣島では感染者用のベットが3床、増やすとしても10床で、人工呼吸器は4台しかないそうです。しかもエクモなんてあるわけない。石垣市長が「今は島に来ないで下さい」と会見した後も減りはしましたが、それでもまだ今日も来ていました。「どうしてやめてくれないんだろう?」

子供も多いですが、おじぃ・おばぁも多い石垣島。マスクやアルコールも当然内地よりも入荷しづらく内地以上に店頭には並びません。「離島医療の怖さ」を島民は良く知っているので「これからどうなるんだろうか」と、みんな怯えています。

#リフトアップ石垣島エコツアー

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石垣島にも、軍艦岩あります。

2020年03月27日 | 文化・歴史好き!

日本中、いや世界中に軍艦岩というのはあると思うんですが、石垣島にも幾つかあると聞きます。そのうちオイラの家から一番近くて、というかココしか知らないので、そこを紹介します。観音崎の灯台辺りから南側?海見て右側を見ると遠くの方に確かにそれっぽい岩が見えます。オイラがこの存在を知ったのは何年も前にO先生と来た時に教わりました。ちなみにO先生は戦時中に伝令部隊というんでしょうか?石垣島に駐屯する旧日本兵の各部隊などに伝令を届ける役目をしていたそうで、軍関係の物(人)がどこあるか(いるか)全部知っていたそうです。旧日本軍にとっても連合軍にとっては物凄い重要人物ですね。

どうでしょう、軍艦に見えますか? 

#リフトアップ石垣島エコツアー

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参加型写真展、面白い!

2020年01月27日 | 文化・歴史好き!

「ときがみつめる八重山の祭祀」写真展に行って来ました。写真家の比嘉康雄氏と上井幸子氏が70年代に撮影したタイトル通り、八重山の祭祀を撮影した写真展です。

写真の内容が素晴らしいのは勿論なんですが、なにより面白いのがこれ↓

写真にベタベタ付箋が貼ってあります! こんな事して良いの?と思うんですが、、その理由はコチラ↓

主催者側自らこのような張り紙をして、知っている方がいらしたら付箋を貼って下さいとしているのです。

「あ、これ何々オバァだよ」

「あい、何々ちゃんじゃない?」

「これ、白保だから違うさ」

なんて声があちこちから聞こえてきます。

最近の「個人情報~」とか考えると、もしかしたら八重山だから出来る事なのかも知れませんが、これって物凄く面白い試みで、物凄く素敵な事ですね。これほど見ている人の気持ちが入る写真展て、あるでしょうか?

皆さんの地域でも出来るか分かりませんが、例えば地元小学校のエリアだけで色んな年齢の卒業生が写真を持ち寄りやってみると面白いんじゃないでしょか? もっと小さい範囲なら親族や友達同士で昔の写真を持ち寄って、思い出話に花を咲かせるのも楽しいですよね。色んなパターンがあって良いと思います。見るだけじゃない、見に来た人と一緒に作り上げていく「参加型写真展!」。見に来た人が付箋を貼って、完成です。

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葛飾柴又・帝釈天のローカルネタ

2020年01月13日 | 文化・歴史好き!

今日は地元・柴又の帝釈天と胡録天神に行ってきました。帰省ももうすぐ終わりなので、健康や仕事の事をちゃんとお祈りしておかないとね。さて今回は、ある程度の年齢の柴又ロコなら多分誰でも知ってるネタを紹介します。

神社やお寺の周囲を囲む石の塀の事を玉垣と言うんですが、帝釈天の周囲にも当然、寄進者の名前や会社名が彫られた玉垣があります。その玉垣に彫られた名前を一つ一つ見ていくと、実はその中に世界的にも有名な元トップ・アスリートの名が彫られた物があります。場所のヒントは帝釈天様に向かって左側です。

もし帝釈天に行かれてお時間があるかたは、探して見てね!

 

★どうもスマホからUPすると画像がおかしな事になることが多いです (*_*)。

 

#リフトアップ石垣島エコツアー 

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