シオカラトンボ(トンボ科)がタンデム中だったので撮影しました。この場所はオオシラタマホシクサ( ホシクサ科)が生える小さい湿地です。おそらくホソミだと思うんですが、細かい同定は難しいです。今度、Wさんが石垣島に帰って来たら聞いて見ましょう。
ところでこのタンデム飛行、もちろん交尾中なんですが数秒で終わる種があると思えば数時間かかったり、交尾は終わってもヤドカリのように産卵するまでメスを離さないのもいます。メスはオスの尾の先の「把握器」と言うので頭や胸を掴まれると、オスの胸にある副性器に尾の先をくっつけて精子の塊を受け取り交尾が成立します。交尾中は大抵の種がハートの形になるので、今流行りの「映える(ばえる)」写真が撮れる訳です(笑)。
トンボは昔から「勝虫」とよばれ縁起物として武将から好まれたり、害虫を食べてくれるので農家の人からも喜ばれます。昆虫の世界ではヒキアブと並んで最強!と言われるくらい虫を捕らえる能力が高く、スズメバチも捕らえて食べるくらい無敵で恐れられています。その飛行能力は何物にも勝り、一度ロックオンされたらかなりの確率で食われてしまうでしょう!