数か月前にWWFから野生生物の密猟・密輸を担当している職員が一度お会いしたいと言っている」と言う連絡が来ました。「良いですよ」と返答したんですが、その後ご存じの通り新コロでなかなか会えなかったんですが、ようやく石垣島にいらっしゃると言う事でお会いしました。
オイラだけでは勿体ないので、市の文化財課、環境省にも声をかけ、一旦ウチに集合して貰ってから実際の現場で放置されたトラップや採取禁止の看板を見て貰ったり、たまたま来ていた知人農家さんが採取者を目撃した時の話なども聞いて貰いました。
画像は現場付近にある東屋で「国立公園、名勝地区、石垣市希少野生動植物種保護地区」の範囲を見ながら情報交換している様子です。マスクをしているので顔出しです(笑)。
担当職員さんの話では海外マーケットなどで八重山の様々な動植物が売られているそうで、腹立たしい思いをしているそうです。ただ入手先を特定するなど難しいようで、早く法整備と簡易鑑定が出来るようにしないといけないと言っていました。
以前から日本では密猟者への処分が緩いと言われていますが。確かに5年前「種の保存法」で「5年以下の懲役又は500万円以下の罰金」(個人)となりましたが、これはかなり高い(酷い)レベルの話で、オイラ的にはもっと身近な違法採集などの刑罰を厳しくしてくれたらなぁ、と思います。
他にも沢山の情報を交換出来ましたが、あまり細かい内容を書くとまずいのでこれくらいにしておきます。ただ一番嬉しい情報が、日本にも警視庁に密猟など野生生物犯罪を専門にする部署(ドラマにもなった「警視庁生きもの係」は実在しました)があって、近年ニュースになった逮捕事件もその部署の活躍だそうです。
石垣島でもここ数年、各航空会社がWWFや環境省の講習を受け、密猟者の荷物に紛れた動植物の見つけ方、密猟者の言い訳への対応などもレクチャーを受け対応しているそうです。八重山警察署も現場にパトカーを走らせたりなど協力してくれています。西表島も林野や環境省などが中心にパトロールが始まりました。
WWFも環境省(国)も今後、奄美から沖縄(南西諸島)に力を注ぐそうで、より厳しい取り締まり、空港での検挙、それぞれの連携を徹底していけるよう関係機関に働きかけをしていくとの事で、一緒に頑張りましょうとおっしゃっていました。