台風が去った翌日、さっそくヒヨドリの巣を確かめたら、「が~ん!」 お母さんはいないし巣は傾いてるし、そばまで行って見ると産まれたばかりの雛が一羽落ちるギリギリで引っかかってるのと、卵も一つギリギリで引っかかってました。 だけど卵は全部で3つあったはず。 良く見てみると地面に落ちて割れた卵が一つありました。 あの台風の中、良く産まれたし助かったなぁ。 だけど本当に産まれたばかりの裸ん坊で、こう言う雛は一番難しく、まず助かりません。 一応お母さんが帰ってくるか何回か確認しましたが帰ってきません。 完全に放棄したようです。 こうなっては放っておく訳にはいかないので無理かもしれませんが保護です。 画像は少し元気になった時です。
観察してみると全くピヨピヨ鳴かないし、ずっとお母さんのお腹に暖めてもらえず放置状態だったはず。 暖かい石垣島だからまだ生きてたけど。 直ぐにヤカンを火にかけ、その間にダンボールを用意してその中に軍手で作ったベットを置き雛を寝かせ、お湯が沸いたら50度くらいにしてペットボトルに入れてダンボールに入れます。 これで保温室が出来上がり。 数時間おきにペットボトルは取り替えます。
その次は栄養。 おそらく産まれてから何も食べてないはず。 まずはスポーツ飲料にさらに蜂蜜を溶かしてスポイトで2滴。 直接飲ませるんじゃなく嘴に付けると自分で飲み始めます。 この時に鼻の穴にかかるとまずいので場所を考えて水滴を付けますよ。 すると何てことでしょう!、数十分後には小さい声でピヨピヨ鳴き始めました! これは活けるかも! その後、何かの幼虫を頭を取ってあげたら食べました。 ゆで卵の白身をすり潰したのも食べたし、元気になるかな? まさに、今夜がヤマですね。 夜の間は冷蔵庫の横が暖かいのでそこにおきます。
翌日確認すると糞をした後があるし動いてますが、元気がありません。 鳴く事もせず息をしてるだけ。 直ぐに昨日のスペシャルドリンクを与えますが・・・、駄目でした。 飲んでくれたんですが元気を取り戻さずお昼には亡くなってしまいました(>_<) 一応1時間様子を見たけどヤッパリ駄目です。 オイラのやり方が駄目だったのかな・・・。
せめて他の兄弟亡くなったのと同じ場所、巣があった直ぐ下の地面に埋めてあげました。 一度も目を開ける事無く、この世の中を何も見る事無く亡くなってしまった。 久しぶりの空しさです。 台風が来るタイミングがもう少しズレてればなぁ・・・。