ここ数年の石垣島はミニバブルなんですが、そんな中で困った事が沢山おきています。その一つがマングローブへの夜のツアーです。夜のマングローブ林は鳥さん達や満潮時は根っこの隙間で小魚などが大きい魚から狙われずに安心して寝られる絶好の場所なんです。そんな場所にカヌーなどで入って行ったらどうなりますか? 人間でも寝ている所に入って来られたらビックリするし不愉快ですよね。自然界の生き物なら生死を感じます。
昔ながらのガイドたちはオイラも含め、暗黙の了解でマングローブのナイトツアーは一部の地域を除いてやりませんでした。そお一部の川では以前から鳥がいなくなった、生き物が減ったと言われていました。それが今他の場所でも同じ事がおきているのです。 このままでは石垣に来ていた貴重な、日本では石垣島などでしか見る事が出来ない鳥も来なくなったり、マングローブを子供の頃の生活の場としている多数の魚が来なくなるだけでなく数が安心して成長する場が無くなるのですから数が減ってしまう可能性も出て来ます。
↓昼間出かけてご飯を食べていた鳥さん達が、夕方になる続々とアンパルなどのマングローブに戻って来ます。この子達が安心して眠れる大切な場所なんです。
既にほかのガイド仲間から「あそこの生き物が凄く減った!」と言う言葉を複数から聞いています。これを防ぐには勿論夜のマングローブに行かない事ですが、業者を法律で規制する事は出来ないので、これを読んだ方が自分で行かないだけでなく、回りの方にドンドン拡散して広めて行って欲しいのです。
石垣に多くの観光客が来てくださる事は喜ばしいんですが、同時に環境破壊も懸念され、では皆で集まって色々話し合おう!と言う事で、去年から石垣市が発起人で「環境ネットワーク」と題して、環境課や文化財課、白保のWWF、野鳥の会・石垣支部、環境省、そしてオイラの所属する石エコ会ほか、主要なメンバーが集まって色々と話し合っています。このマングローブへのナイトツアーもその一つとして取り上げられました。他にも多数意見が出て問題は山積みです! 石垣ブームが去った後に自然がボロボロじゃぁ困りますからね。