前回の疑問点を解決しに今一度、あっさんの畑に勝手に行って来ました。 今回は目的が決まってるので仕事は速いです。 早速しゃがみ込んでじっくり探すと、「あぁ~、あった~!」 40過ぎのおっさんが畑で一人、思わず叫んでます(笑)。 見ての通り、想像してた状態で小さい草にぶら下ってました。 左上にも一個のっかってますが草の毛見たいのに絡まってますね。 どう言う事かなぁ?
さて、この糸状の物(小皮子柄索)が水を掛けると本当にピョ~ンとスプリングのように伸びてカップケーキから跳び出すのか、それとも跳び出してから伸びるのか実験です。 持参したスポイトで上から水滴を垂らします。 雨に少しでも近づけるようになるべく高い位置から垂らすので、風に吹かれてなかなか上手くいきません。 無風の時を狙って、一滴、二滴、三滴・・・、いくら垂らしてもカップから出ません。 スポイトをギュッと摘んで勢い良く水を拭き掛けても出ませんでした。 あれれ?
カップケーキ内のペリジオールをピンで突くと、なんとこの延びるであろう部分が伸びる前の短い状態で本体とくっ付いてます。 ピンで持ち上げようとすると僅かな隙間から繋がってるのが見えて、チョッと触ったくらいじゃ取れません。 お母さん(カップケーキ)とへその緒でくっ付いてるんですね。 じゃぁ他のカップケーキのペリジオールはどうかと触ってみると、ほぼ外れてるのがあったので一個拝借し、へその緒側を表にしてその辺に落ちてた石の上に載っけて撮影したのが↓の画像です。 中心部がほんのチョッととび出してます。 出べそです(笑)。 この部分が内向きにカップケーキとくっ付いてた部分です。 ちょっと粘着です。 ペリジオール自体は1mm位です。
じゃあこの部分を水で濡らせば伸びるのか?伸びました! 最初は石の上でスポイトを使って水を一滴垂らしたんですが変化が見られず(オイラとしてはびょ~んと上に向かって伸びてくるのを期待してた)、じゃぁもうペットボトルのフタに水を入れて、その中に直接入れちゃおう、という事でスポイトで触ってみると、少し糸が引いたようにぶら下りました。 最初は粘着質が解けて納豆の糸のように引いたのかと思ったんですが、そのままぶら下って持ち上がります。 水の中に漬けてかなり強く振ってみても取れません。 そう、これです!
ビョ~ンと伸びるのか、ほどけるのかは良くわかりませんが、しばらく水の中で振ってみるともう少し長くなりました。 だからもしかしたら伸びるというよりは、ほどけてるのかも知れない。 画像で見てもまだ太い部分があるでしょ、これが完全にほどければ(伸びれば)一番最初の画像くらい(2~3cm)にはなるはずです。
という事で大きさに疑問が残るけど、このチャダイゴケはあっさんの言う通りスジチャダイゴケで良さそう? あっさん、確定で良い?
残った問題は、このビョ~ンも使ってカップから跳び出すのか、雨水で跳びだし(こぼれ落ち)てからビョ~ンが伸びてスプリングのように跳ぶのか、跳ばないけど草とかに引っ掛かりが良くなるだけなのか。 一番上の画像とカップケーキなどを力学の先生とかに見せれば予想がつくんでしょうか? ちなみにこの粘着部は匂いがあるらしく、昆虫とかも寄って来て体に付けて運んでくれるような事が書いてあったような気がします。 匂い嗅ぐの忘れてた。
取り合えず今回はここまで。 オマケにあっさんがもう一つ送ってくれた、カニの爪(サンコタケ(密教で使われる仏具、三鈷に似てる)、アカカゴタケ科)を載せておきます。 ちょ~強烈な臭いでケースの中に入れて置いても車から出して来た時点で匂います。 その匂いは完全に死臭で、間違いなくハエやアブなどを媒介に呼ぶんでしょうね。 動物も使うのかな? オイラは畑に生えてる所を見れなかったんだけど、あっさんが卵の段階で採取しておいてくれたのを見せて貰いました。 ケース中のは撮影したけど実際に畑に生えてる画像の方が良いのであっさんの画像を紹介します。 もうちょっとすると3~5位に開いてもっとカニの爪っぽくなりますが、同じアカカゴタケ科の仲間に本当に「カニノツメ」と言うキノコがあり、そっちはちゃんとチョキの爪です。