前回の続きで今回は、白保のシーシー(獅子舞)を載せます。 白保獅子保存会のシーシーもオイラは過去に何回か見せて頂いてて、数年ぶりだったので特に楽しみにして向かいました。 このTシャツ(2種)がまた良いんです。
白保に限らずですが石垣のシーシーはとにかくリアルで、本当に現存する生き物のようなナリをしています。 もちろん顔は無理がありますが体は凄いです。 シーシーのお尻がオイラに当りそうなくらい近付くんですが、その時間近に見る質感とかお尻の動き、そして匂いもあります。 動きがリアルに感じるのは演者の腕なんでしょうけど。
このお宅は獅子の頭が飾ってあったので会長と言うのかな?中心的な方のお宅だったんだと思います。 以前見に来た時も最初のお宅に獅子頭が飾ってあって、その時誘ってくれた友達がそんな事を言ってました。
内地の獅子舞は大抵簡略化されて1頭ですが、石垣のシーシーは2頭います。 オスとメスなのかはちゃんと調べてないからわかりませんが、以前見た時は子供のシーシーもいたような気が・・・。 獅子使い?の人がこの2頭を連れてきてボンボンのような赤い物で手名づけているんですが、その様子はネコのようで可愛い時もあります。 シーシーも大元はスフィンクスだからライオンとかなのでネコ科ですね!納得(笑)。
この時はなかったんですが、場所によるのかな? 子供達が「れるれ、れるれ」と呼ぶとシーシーが近付いてきて、調子に載ってるとガバッと上から襲いかかられ本気で押さえつけられます。 観光客の人とか知らないとビックリするんですが、そうしてもらう事によって邪気払い等になるんだったと思います。 だけど子供にはそんな事関係無く、「襲われる!」「度胸試し!」というこのドキドキ感が堪らなく楽しくて一生懸命シーシーを呼ぶし、何軒かまわって最後のお宅では23時とかになるんですが、ずっと付いてまわるんです。
何より一番の見所は画像だと分り辛いかも知れませんが、赤ちゃんが丸呑みされるんです! もうその時の赤ちゃんの恐怖に慄いた顔と言ったら堪りません! 何時も思うのですがこれがトラウマになってこの子の精神に影響が出ないんだろうかと心配しちゃいます。 でも子供の為に無病息災を願って親達はお願いするのです。 ちなみに赤ちゃんは、さぞかし泣き叫んでるんだろうと思うかも知れませんが、あまりの恐怖にもうそれどころじゃなく、顔が引きつって動きが止まっちゃってる子が殆んどです(笑)。
とまぁ、石垣で見ておけ!と言う伝統芸能の内の2つを紹介しました。 来年機会がある方はぜひ一度見に行って下さい。 特に白保は他にも行事が多いので、石垣島の自然に飽きた方は今度は文化を目的で通っても良いかも知れません。 ただ一つ言わせて貰うと、そう言う伝統文化は、実は自然と物凄く関わってるんですよ。 これは島人でも理解してない方が結構いると思います。 地域に関係なく、まずは旧暦を一度見直してみて下さい、色々見えて来て面白いですよ。
☆追記
白保には石垣島に来た頃からの友達がいるんですが、その友達の息子(中学三年生)が今回、「見に行っただけなのに先輩につかまってスタッフ側として手伝わされた」、と言ってました。 その話しを聞いてオイラは、「何年か後には、コイツが演じる側になってるのかな?」、と思いチョッと嬉しくなりました。 楽しみだなぁ。