仕事で近くまで行ったのでついでに撮影しておきました。石垣市指定史跡の「パイナーカー(ウリカー(下り井戸))」です。市街地の住宅地の中にあり、道路から奥まった所にあるので意識してないと、偶然見つかるって事はありません。画像では写っていませんが、実際には手前に柵があり中には入れません。詳しくは以下、石垣市文化財課の解説に委ねます。
石垣市指定史跡 パイナーカーの概要
パイナーカーは、垂直に深く掘り下げる掘り抜き井戸とは異なり、石灰岩の岩盤を削り、斜面に40段の石段を築いて直 接水際まで下りて汲むという、ウリカー(降り井戸)となっています。 伝承によると、井戸のある場所付近の村がナカントゥと呼ばれていた頃(現在は、字平得の範囲内)、宇里家(ウーリ ヤー)に武勇に優れた7人兄弟がいて、昼間は彼らが井戸を掘り、夜は神様が掘って、この井戸が完成したといいます。
毎年旧暦9月に執り行われる節祭の4日後に、カータカビと呼ばれる井戸の祭祀行事があります。その際には、宇里家 の子孫を中心に、パイナーカーから行事が始められます。 なお、同地の周辺は、パイナーカー(井戸)遺跡という周知の遺跡であり、土器などが見られます。 人々の生活、信仰と密接に関わりのある同井戸は、1980(昭和55)年10月31日に石垣市の指定史跡となりました。
パイナーカーを見学なさる皆さまへ
パイナーカーは、住宅地にあり、周囲も個人有地となっています。見学の際には、周囲の皆さまに迷惑ならぬよう、ご 協力をお願いいたします。 また、解説にもありますように、同井戸は拝みの場所となっています。祭祀行事の際には、見学が制限される場合がご ざいますが、ご理解下さいますようお願いいたします。
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