今月は一週間程、帰省していました。ピーチなので成田空港に着くんですが、ちょうど紅葉の始まりで良いタイミングだったと思います。空港からチョッと離れると小山や田畑が広がり、羽田と比べいきなり大都会ではなく、内地で育ったオイラにして見ればDNAに刻まれた懐かしい風景が心和ませます。
着いたその日は中途半端な時間なので直ぐに実家には行かず、駅ビルで時間を潰し母と落ちあい食事をしました。次の日は母に頼まれていた家の事を片付けるのに自転車で出発! 途中の空き地で目を引いたキレイな花がこれです。
ホトケノザ(シソ科、オドリコソウ属)です。色が薄紫だったり少しピンクがかったりしています。同じ仲間のオドリコソウにそっくりですが、葉の形と花の付き方で見分けられます。小さい花ですがUPで見ると非常に美しい花ですね。ただ日本固有種ではなく、古い帰化植物と言われます。
ホトケノザは開放花と閉鎖花を同時に付ける事が出来ます。閉鎖花(へいさか)とは、花が開かなかったり、開き切らなかったり、一部が閉じたままとかで主に自家受粉する花の仲間です。環境によっては閉鎖花ばかり付けて自家受粉して増えたり、その逆もあります。この画像は大きく花を開いている開放花と、真ん中あたりが閉鎖花かな?、丁度良い場所なんでしょうか? 花びらに斑点が付いているでしょ、これは蜜票と言う「ココに蜜がありますよ」と言う昆虫とか花粉を運んでくれる生物へのサインだそうです。そしてこのサインに誘われて蜜を舐めようと花に頭を突っ込むと花の上部の雫型、細かい毛が生えている部分の裏に隠れて見えてないオシベ・メシベに背中が触れて花粉が付くという仕組みになっています。
暖かい時期にしか咲かないと書かれたものがありますが、11月のこの時も咲いてました。そして真冬の間も咲きはしませんが閉鎖花でちゃんと子孫を増やしています。
今日の石垣島は朝から雨です。
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